死後加筆のゴッホ作品、本来の色彩や筆致を調査 : 文化 : 社会 : YOMIURI ONLINE（読売新聞）

作品と図録を比べながら、加筆した状況などを説明する関係者（岡山県高梁市の吉備国際大文化財総合研究センターで） ゴッホ（１８５３～９０年）初期の油絵で、死後に大幅に加筆された「農民女性の頭部」の本来の色彩や筆致を探る調査が、岡山県高梁市の吉備国際大文化財総合研究センターで１９日、始まった。 紫外線やエックス線を当てて加筆箇所や絵の具の成分を調べ、加筆前の本当の顔を明らかにする。 所蔵するウッドワン美術館（広島県廿日市市）によると、作品は１８８４～８５年の制作。１９５０年前後に２度修復され、髪や目、鼻の付近がオリジナルと違うことが加筆前の図版からわかっている。 同センターは、２００８年にゴッホの「ドービニーの庭」を調査し、塗りつぶされて消された「黒猫」を発見した実績があり、同美術館が共同調査を持ちかけた。来年３月に成果を発表する。

[musha-gumi]

調査しているのは、以前ゴッホの「ドービニーの庭」の中に、塗りつぶされた「黒猫」を見つけた研究センターとのこと。