「福島ルポ」今季初の公式戦“舞台裏” 被災地Ｇ党の思いは… - スポーツ - ZAKZAK

東日本大震災後も、終わりの見えない放射線の不安にさいなまれる福島県内で２８日、今季初のプロ野球公式戦が開催された。まだ多くの県民が避難生活を続ける段階で、時期尚早との声もある中、プロ野球は被災地に勇気を与えられたのか。郡山市の防災対策本部と同じ敷地内にある、開成山野球場で行われた巨人－ヤクルト戦で、現地の生の声を拾った。（笹森倫） 【球場の放射線量は…】 午後６時のプレーボール目前。福島県ゆかりのバンド「Ａｑｕａ Ｔｉｍｅｚ」と同県立安積高合唱団が代表曲「虹」を熱唱するさなか、手元の線量計が「ピリッ」と不気味な音を立てた。 放射線量が１μＳｖ（マイクロシーベルト）に達したのは、バックスクリーン付近の外野芝生席で計測を始めて３７分後。１時間で１・６μＳｖは、文部科学省が学校の校庭利用で許容範囲とした、毎時３・８μＳｖを下回ってはいる。だが同じ日に東京都新宿区で測定された、毎時０・０７μ