殺人罪での起訴を取り下げる決定 NHKニュース

おととし新潟市で祖母と妻を殺害した罪で起訴された男について、新潟地方検察庁は、起訴後に行われた精神鑑定で、事件当時、心神喪失の状態で刑事責任を問えないと判断し、起訴を取り下げる異例の決定をしました。 おととし１１月、新潟市北区の住宅で祖母と妻を殺害したとして、３２歳の男が逮捕され、意味の分からない供述をしていましたが、精神鑑定のあと、殺人の罪で起訴されました。 その後、裁判員裁判の公判前整理手続きのなかで、再び精神鑑定が行われ、精神障害が認められたということです。 検察は医師からも聞き取りを行い、事件当時、心神喪失の状態で責任能力はなく、刑事責任を問えないと判断し、起訴を取り下げる異例の決定をしました。 男の勾留は取り消され、今後、医療施設に移されるということで、新潟地方検察庁は「鑑定に照らして、今取るべき必要な措置を行った」とコメントしています。 一方、男の弁護士は「早期の治療が必要な状