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隧道レポート
北日本の環日本海を縦貫する羽越本線は、新潟と秋田とを結び、東北の代表的な幹線鉄道の一つである。 と... 北日本の環日本海を縦貫する羽越本線は、新潟と秋田とを結び、東北の代表的な幹線鉄道の一つである。 とくに、奥羽本線の一部区間がミニ新幹線化するなどして、貨物輸送に適しなくなって以来は、東北本線とともに、北日本の貨物輸送を担う最重要貨物幹線となっている。 日夜を問わず多数の列車が行き交う羽越本線であるが、特に、山形県鶴岡市三瀬付近から新潟県村上市までの海岸沿いの区間は、大小の隧道が連続している、建設上の難所であった。 ここは、奇景とも称される「笹川流れ」の複雑な海岸線に鉄道が挑んだ場所であり、一部の駅間においては、地上部分よりも地下部分の方が長いと思われるほどだ。 羽越本線の歴史は、幹線としてはやや後発ながらも、大正13年7月末に新津秋田間が全通している。 このうち、温海駅から鼠ヶ関駅間は、陸羽西線の一区間として大正12年に開通しており、全通時に羽越本線に編入されている。 さらに、この二駅の中
2010/06/01 リンク