今年で生誕44周年を迎えた「仮面ライダー」シリーズ。現在、テレビ朝日系で放送中の最新作「仮面ライダードライブ」では、シリーズで初めてライダーがバイクではなく自動車を運転し、主人公が警察官という異色の設定で話題を集めている。特撮ヒーローとして子供たちを魅了し続けている仮面ライダーだが、じつは過去には凶悪殺人犯が変身する異色の仮面ライダーも存在した。02年放送の「仮面ライダー龍騎」で、仮面ライダー王蛇こと浅倉威を演じた俳優・萩野崇に当時を振り返ってもらった──。 台本の面白さ、格好よさが伝わってきた ──今でも「仮面ライダー」ファンの間で強烈なインパクトを残している仮面ライダー王蛇だが、自身が演じるのが凶悪殺人犯にして仮面ライダーと初めて聞いた時はどのような印象を持った? 萩野崇(以下萩野) 「仮面ライダー龍騎」の6年前に、同じ東映の特撮ヒーロー「超光戦士シャンゼリオン」という作品に主演させて