再結成したTHE YELLOW MONKEYが、2度目となるツアーをスタートした。主要都市のアリーナを経て地方都市のホールを巡る彼らは、今回も観客に「ただいま!」と言って懐かしの楽曲を次々と演奏する。このツアーのセットリストはヒットソング祭りではなく90年代から追い続けるファンへのご褒美みたいな内容で、私は中学時代ぶりに聴く曲なんかに大感謝祭スタイルキメながら、今のイエローモンキーに抱く新鮮さというものを改めて実感していた。 例えば解散前は一度もライブで披露できなかった別れ歌「プライマル。」を2016年ツアー最初の演奏曲、再会を象徴する1曲へと着替えさせたように、再集結イエローモンキーは本人やファンがほろ苦い想いを背負わせた曲をどんどんどんどん祓っていく。一度貼られたレッテルを剥がし、楽曲や自分たちをドラスティックに更新していく様子を毎回目にすることができるなんて、なかなかない機会だと思う