アガサクリスティーの小説です。 ミステリーの女王といわれる作家ですが、この小説はミステリーではありません。 クリスティーは普通の小説も割と発表しています。 40代後半の中流社会の主婦が、旅行先の砂漠の真ん中のホテルに足止めされます。 たった一人、読む本もなくなり、あとは自分の内面と向き合うしかない日々。 すると今までの人生のいろいろなことが、見えてきます。 見たくなかったこと、気づかぬふりをしてきたこと、夫、子ども、友人。 穴から出てくるトカゲのように、ひとつひとつ・・・・。 初めて読んだのは学生の頃でしたが、自分がこんな風になったらいやだな~と思いました。 そして、40代後半で読むと、ものすごく共感し、身につまされます。 本当の幸せとは何か・・・。かわいそうな主人公? それとも幸せ? ぜひ、読んだ方の感想が聞きたいです。 呼んでない方は、ぜひ、読んでみてください。