Instagramで〈#depressed(うつ)〉と検索してみれば、1200万以上の投稿が出てくる。白黒の写真や、泣いているマンガのキャラクターの画像、そして、タバコを吸っているキュートな女の子たちの写真(時折、タトゥー入りの〈sadboi〉たちの写真も見られる)に、「助けて」「消えちゃいたい」などというメッセージが重ねられた画像も散見される。 このように、〈オシャレ〉風に精神疾患を描写することを、精神疾患の専門家アディティ・ヴァーマ(Aditi Verma)は「美しい苦悩」と呼んでいる。精神疾患がミーム化され、不安症やうつが、単にダークなフィルターやシンプルなテキストで演出できてしまう、一時的な〈気分〉に成り下がってしまっている。 このトレンドは10年以上前にTumblrで登場し、Instagramなどのプラットフォームで拡散した。このタイプの投稿だけを集めた数千、数万のフォロワーを抱
![SNSにおける鬱や“病み”の〈オシャレ化〉はなぜ止めるべきか?](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/183a5eba534d716fbf2530ad985344fb9213f1ea/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fvideo-images.vice.com%2Farticles%2F5e0055d398024b009b2b99c2%2Flede%2F1577080351275-1565805814805-film-review-ingrid-goes-west_17738843-1-1080x565.jpeg%3Fimage-resize-opts%3DY3JvcD0wLjkyOTV4dzowLjk5ODh4aDswLjAxNDV4dywweGgmcmVzaXplPTEyMDA6KiZyZXNpemU9MTIwMDoq)