『サウルの息子』(サウルのむすこ、ハンガリー語: Saul fia、英語: Son of Saul) は、2015年のハンガリー映画。第二次世界大戦中のアウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所を舞台に、ゾンダーコマンドの囚人であるハンガリー人の男サウルに起きる一日半の出来事を描く。ネメシュ・ラースローが監督を務め、ネメシュとクララ・ロワイエ(フランス語版)が脚本を務めた。 本作は2015年、第68回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門で初上映され、グランプリを受賞した[3]。第40回トロント国際映画祭の特別招待部門でも上映された[4]。第88回アカデミー賞では外国語映画賞を受賞した[5][6]。ハンガリー代表作品が同賞にノミネートされるのはサボー・イシュトヴァーンの監督による1988年の『ハヌッセン(ハンガリー語版)』以来27年ぶり、受賞するのは同じくサボーによる1981年の『メフィスト(