スイスにある自らのスタジオで取材に応じたW・ベルトラッキ氏と妻のヘレン氏/Vera Hartmann/13 Photo/Redux ドイツのベルトラッキ夫妻は、数十年にわたって贋作(がんさく)を描き、証拠を改ざんし、念入りに証拠を隠ぺいしてきたが、たった一つの不注意な行動により、彼らの偽造が明るみに出た。 夫のウォルフガング・ベルトラッキ氏は、絵画の偽造用の白色の絵の具に使用する亜鉛を切らしたため、代用品としてオランダのメーカーから亜鉛顔料を購入した。しかし、そのメーカーはその顔料にチタンが含まれていることを開示していなかった。 翌年、ウォルフガング氏が描いた贋作のひとつがオークションにかけられ、280万ユーロ(現在のレートで約4億円)という記録的な高額で落札された。「Red Picture with Horses」と題されたこの絵は、表現派の画家ハインリヒ・カンペンドンクの作品とされてい
イラストレーターの古塔(ことう)つみさんのパクリ疑惑問題で、古塔さんが手がけたTシャツなどのデザインが人気アニメ「AKIRA」に登場するバイクに似ているとの指摘が出ている。 ネット上には、大手出版社の講談社に問い合わせたところ、同社が調査して対処するとの回答を得た、といった投稿もある。アニメからの引用などはあったのだろうか。 「引用・オマージュ・再構築として制作した」と釈明 この問題では、古塔さんが2022年2月3日に声明を発表し、一部の作品について、写真などのトレースは否定したものの、「引用・オマージュ・再構築として制作した」と説明した。そして、「権利者の許諾を得ずに投稿・販売してしまった」と認めて謝罪している。 ネット上では、その後も、写真などとの酷似を指摘する投稿が相次ぎ、騒動が収まりを見せていない。 そんな中で、古塔さんがアパレルブランド「ANARC」とコラボして手がけた「A-BI
人気音楽ユニット「YOASOBI」のキービジュアルなどを手がけたイラストレーターの古塔(ことう)つみさんが描いた作品について、ネット上で著作権侵害があるのではないかと指摘が出ているとして、大手雑貨メーカー「マークス」が事実関係を確認するため、古塔さんのデザインした商品を一時販売停止にしたことが分かった。 【写真】販売停止となった手帳 一方、人気ゲーム「ポケットモンスター」のキャラを元に古塔さんがデザインした商品について、ゲームの関連事業を行う会社のポケモンは、著作権侵害があるかについて、「調査を行った結果、事実ではなかった」と取材に答え、商品の販売を続けることを明らかにした。 ■コレコレさんのライブ配信で、画家の女性が疑いを指摘 古塔さんは、主に若い女性のイラストを手がけ、「あっ、女子しか描けません。すてきな人しか描けません」をキャッチフレーズにしている。人気も高く、ツイッターに約11万、
「これって『パクり』になりませんか?」 ゲーム会社の方から良く頂くご相談の1つですが、今日はこの点について、最新の裁判例である、「放置少女」事件(知財高判令和3年9月29日)をご紹介いたします。 なお、本件の争点は多岐に及びますが、ゲームの著作権侵害に関する範囲で、事件をご紹介いたします。 また、知財高裁の判決は、基本的に第一審の地裁判決(東京地判令和3年2月18日)を引用しておりますので、知財高裁が改めた部分以外は、地裁判決から引用いたします。 事実関係(裁判所の認定)X社:「放置少女 ~百花繚乱の萌姫たち~」の著作権者 Y社:「戦姫コレクション ~戦国乱舞の乙女たち~」を制作・配信する者 X社は、Y社に対して、「放置少女」より後に配信が開始された「戦姫コレクション」の公衆送信(配信)の差し止めとデータの削除、5760万円の損害賠償を求めて訴訟を提起しました。 「放置少女」(原告ゲーム)
岩波書店は「岩波ジュニア新書」として出版した2冊に、ほかの書籍からの「文章の無断転用」が確認されたとして、この2冊を絶版としたうえで、今後の販売を停止すると発表しました。 岩波書店のウェブサイトによりますと、絶版となったのは「岩波ジュニア新書」の「森の日本史」と「榎本武揚と明治維新」の2冊です。 著者は、いずれも東京農業大学の黒瀧秀久さんで、岩波書店はこれらの2冊について、ほかの書籍からの複数箇所にわたる「文章の無断転用」があったとしています。 そのうえで、2冊を絶版とし、今後の販売を停止すると発表しました。 また、返品を受け付け、書籍の代金を返す対応などを取るとしています。 岩波書店は、今回の事案について著作権者や著作権の継承者の権利を侵害することになったとしたうえで「読者の信頼を損なうことと重く受け止めている」などとしています。 これについて黒瀧さんはNHKの取材に対し、今回の対応は、
【デザイン盗用について】 ①小学館Cheese! 連載漫画「『王の獣』藤間麗」 にて 口狐面「紫陽花」の盗用では、 という報告があり 編集部様から「作元の許諾が必要と認識していた」と返答頂きました。 この段階では、誰でも間違いは… https://t.co/JxY6DUUYxJ
複数のノンフィクション作品との類似表現が問題となっていた、北条裕子さんの「美しい顔」(群像6月号)は芥川賞の受賞を逃した。選考を終えて、委員の島田雅彦さんは「事実には著作権はありませんので、誰もが書く自由はある」とした上で、「事実を吟味し、自分のなかで換骨奪胎してフィクションの中に昇華する努力が足りなかった」と受賞に至らなかった理由を述べた。 島田さんは「美しい顔」について、「場外乱闘というか、盗用疑惑ということでネットでもかなりの議論になっている」と前置き。「いわゆる盗用疑惑ということに関しては、法的な問題には至らないケースだと考えています。それはわりと(選考委員)共通の認識でした」と語った。 ただ、今回の問題は「震災を書く作家なら誰もが意識すること」とも。「震災そのものを扱う小説はなかなか書きにくいだろうという認識が実作者にはある。だから、それぞれに独自の装置を工夫して震災にふれる、震
「一読して、誰の手記からどう取ったかがすぐにわかり、被災者の言葉に対する敬意を欠いていると思った」――。東日本大震災を描いたノンフィクションや被災者の手記からの流用疑惑が指摘されている芥川賞候補「美しい顔」。この被災者手記を編集した東北学院大の金菱清教授(社会学)が単独インタビューに応じ、問題について語った。 本当に「罪深い」ことはなにか? 「美しい顔」は東日本大震災で母親を亡くした女子高生を主人公に、彼女の目線を通して一人称で綴る小説で、文芸誌「群像」(講談社)の新人文学賞を受賞した。7月18日に発表される芥川賞候補にも選出されている。 作者の北条裕子氏は「被災地に行ったことは一度もありません」と明らかにし、「被災者ではない私が震災を題材にし、それも一人称で書いた」ことを「罪深い」と書いている。 ところが、受賞後、石井光太さんのノンフィクション作品『遺体 震災、津波の果てに』(新潮社)や
芥川賞の候補作の小説「美しい顔」にほかの作品とよく似た表現があるにもかかわらず参考文献として記載していなかったことなどについて、作者の北条裕子さんが初めてコメントを発表し「物書きとしての未熟さゆえに、多大なご迷惑をおかけしてしまった」と謝罪しました。 この作品について、震災のルポルタージュ作品などとよく似た表現があるにもかかわらず参考文献として記載していなかったことを受け、作者の北条さんが掲載誌の版元の講談社を通じて初めてコメントを発表しました。 この中で、参考文献は単行本として刊行される時に掲載すればよいと思い込んでいたとして「参考文献の著者、編者、さらには現地の取材対象者の方々に、敬意と感謝の気持ちを伝えるどころか、とても不快な思いをさせてしまうことになりました」と反省の言葉を記しました。 また、被災地に行かずに小説を書くなかで、参考文献の扱い方にも配慮が欠けていたとして「いくつかの場
本日「群像」8月号が発売され、「群像」6月号に掲載された北条裕子氏『美しい顔』に関して、石井光太氏の著作『遺体 震災、津波の果てに』を参考にしながら、参考文献として未掲載だったとの説明、及びそれに対する謝罪がなされました。また、本来であれば「群像」6月号に掲載されるべきだった参考文献一覧も、あわせて掲載されました。 ここに至るまでの経緯の概要をご説明いたします。現在も協議は続いているため、やり取りの詳細などは控えさせて頂くこと、ご了承ください。 5月7日発売の「群像」6月号で上記の問題が生じたことを認識した講談社から、5月14日にまずは石井光太氏へ、両作品を比較した類似箇所のリストの提示、それを元にした事情説明と謝罪がありました。また『遺体』の版元であり、石井氏の代理人である弊社には、5月29日に同様の事情説明と謝罪がありました。29日の協議で、代理人である弊社が講談社に要望した主な点は以
芥川賞候補作「美しい顔」、ノンフィクションとの類似表現が独自検証で10か所超 それでも“著作権侵害”を問うのが難しい理由 今月18日に発表される第159回芥川賞の候補作に選ばれた北条裕子氏の小説『美しい顔』に疑惑が浮上している。東日本大震災から半年後の2011年11月に出版されたノンフィクション作家・石井光太氏の『遺体 震災、津波の果てに』(以降、『遺体』と表記)に似た部分が複数あるというのだ。 山梨県出身の北条氏は『美しい顔』がデビュー作で、文学界の新たな才能として注目。『美しい顔』の主人公は東日本大震災で母親が行方不明になった女子高生。弟との避難所生活の中で揺れ動く心を迫真の筆致で描き、今年5月、講談社が主催する群像新人文学賞で今年の受賞作にも輝いている。受賞にあたって北条氏は「小説を書くことは罪深いことだと思っています。この小説はそのことを特に意識した作品になりました。それは、被災者
◇新曜社「十数カ所似た表現がある」 芥川賞候補になっている北条裕子さん(32)の小説「美しい顔」の文章の一部が既刊本と類似している問題で、新曜社(東京都千代田区)は2日、同社刊の「3・11 慟哭(どうこく)の記録」と十数カ所似た表現があると指摘し、「誠意ある対応を求めたい」「開かれた議論が求められている」などとコメントした。 「3・11」は東日本大震災被災者の手記。新曜社によると、手記とほぼ同一の文章もあった。「美しい顔」は被災地の女子高校生が主人公の小説で今年の群像新人文学賞受賞作。文芸誌「群像」6月号に掲載された。出版元の講談社は今月発売の最新号におわび文を掲載予定。同時に類似が指摘されている石井光太さんのルポルタージュ作や、今回の「3・11」を含む計5冊を参考文献として明記する。 手記編者の金菱清・東北学院大教授は新曜社を通じ「単なる参考文献の明示や表現の類似の問題に矮小(わいしょう
24色の色鉛筆を操り、電動消しゴムで書いては消しを繰り返し 写真と見紛う程の絵を描く画家がいる。 親父は2011年8月13日の毎日新聞(朝刊)の記事を見て、行きたいなーと思っていたらしい。 そして来る11月20日(日)、やっと時間がとれ山口市まで遠征。 ギャラリーに入る人々の第一声は 「わー、写真みたい!」 だったそうな。 個展なので勿論、作者もいる。 親父「あなたは馬の絵を描きますか?」 画家「ええ、両親が牧場を経営していましたから。馬は好きだし、得意です」 親父「では、1枚お願いして良いですか?」 という事で、個人的に絵をオーダーする事になった。
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