はじめまして。世界の人がどんな空間で、どんな日常をおくっているのか。昨年夏に勤めていた書店を退職し、世界一周をしながら、Biotope Journalというプロジェクトをやっています。 Biotope Journal の「空間と人」では、ある地域を、記事ごとひとつのキーワードに焦点を当てて、お伝えしています。東欧にはいると街で、たくさんのちいさな書店をみるようになりました。東欧でひとは本と、どのように過ごすのか。今回は、とりわけ多くの書店を目にしたポーランドから、書店を経営している方へのインタビューも交え、お伝えします。 駅にも古書店 ポーランド ポーランドの書店が面白そうだと感じたのはクラクフにいた時のこと。さすがは文化都市と言うべきか、駅構内にまで書店のスタンドが立っている。品ぞろえはすこし新刊も混ざっているものの、大半が古書。その他日本のスタンドと異なるのは、文芸作品の多さが際立つこ