[第5章「郊外」で起業するということ-後編-] ■ 豊永真美 [昭和女子大現代ビジネス研究所研究員] ■ 移民出身の成功者としてのアメッド・アニュ ここまで、Ki-oon社の歩みを紹介してきたが、アニュはマンガ出版社の社長としてでなく、アフリカ系移民の成功者としての顔も持っている。このことは非常に重要だ。 Tonkamのような日本のマンガ出版社は、日本のマンガに興味のある人からしか興味を持たれない。これに対し、GlenatやKANAはマンガに興味がない人や企業でも親会社の経営状態に興味を持つ人や企業はいる。このように「関心をもたれている」ということはフランス社会においては非常に重要だ。 フランスでは日本のポップカルチャーが人気といわれているが、大半の人は全く日本のポップカルチャーに興味がない。クラブ・ドロテの時代は、日本のアニメに嫌悪をいだく人でもその存在を知っていたが、今は地上波で日本ア
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