バレエ漫画の歴史を通覧する「バレエ・マンガ~永遠なる美しさ展」が、京都国際マンガミュージアム(京都市中京区)で開かれている。日本のバレエ文化そのものにも影響を与えた創作ジャンルの、独自の系譜に迫る企画展だ。 1950年代以降の代表的作家12人を中心に、カラー原画、初出誌など約300点を展示。図録も、インタビューや論考、詳細な年表を収録した労作だ。 山岸凉子さんは『アラベスク』(71~75年)で、身体表現としてのバレエの芸術性を描き出し、有吉京子さんの『SWAN―白鳥―』(76~81年)では、ヒロインが世界に通用するバレリーナとして才能を開花させる。曽田正人さん『昴』(2000~02年)が青年誌で連載されるなど、バレエ漫画は少女漫画の枠を超えた発展を遂げている。 客演のため来日し、会場を訪れたパリ・オペラ座バレエ団エトワールのカール・パケットさんは「多彩なバレエ漫画の存在を初めて知った。フラ