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ブックマーク / northpole587.blog17.fc2.com (14)

  • 百丁森の一軒家(本館) 助産師がなぜ代替医療に近づくのか

    開業助産師がホメオパシーの考えに基づいて新生児に対するビタミンKの投与を行わず、結果としてビタミンK欠乏症による頭蓋内出血を引き起こし、死に至ったとして、民事訴訟が提起されている。 この経緯については、今の段階ではこちら http://blackshadow.seesaa.net/article/156012122.html に簡潔にまとめられている。 K2シロップ替わりのレメディ、についてはおよそ9ヶ月前にエントリにした。 h驚愕!「K2シロップ代わりのレメディ」 また、それ以前に、助産師が代替医療に接近することについても書いた。 助産師業務と代替医療 ただ、現時点で言わねばならないことはある。代替医療への助産師会の傾斜が、今やかなり危うい状況にある、ということだ。 母乳栄養におけるリスクのひとつが乳児ビタミンK欠乏症である、ということは、現在の教育を受けている看護師・助産師であれば当然

    felis_azuri
    felis_azuri 2010/07/11
    『医療の一端を担う専門職として、ただの「善意」では通らない。私たちはそういう厳しさの中で仕事をしているはずだ。「善意」で通用すると考えるのであれば、それは、自らに託された責務を軽んじているのだと』
  • 百丁森の一軒家(本館) 辛子蓮根未満

    このエントリを見た時の衝撃は今後も忘れられまい。 火の国流おもてなしで"SKAL♪" なんと!辛子蓮根を自作するというのだ!! 辛子蓮根は初めてした時から「大好きなおみやげ」でありやがて「大好きなつまみ」になった。九州に行く機会は多くはないが、行けばまちがいなく買ってくるもののひとつでもある。しかし、これを「自家製」できるとはまったく考えたこともなかった。 などと思っているうちに、なかなかよい蓮根に遭遇。で、いっそ「揚げる」過程を省いたらどうなのか?と思いついた。要するに、 蓮根の辛子味噌和え である。 *蓮根は8mmくらいの厚さの銀杏切りにし、酢を入れた熱湯でさっと茹でて水を切っておいた *辛子味噌はリンク先エントリのとおりに調整、味噌は麦味噌を使用 *茹でた蓮根を辛子味噌で和えて完成 実はこれだと辛子味噌がかたくて具と馴染みにくいという難点がある。また、水切りをしたとはいえやや水っぽ

    felis_azuri
    felis_azuri 2010/02/11
    酒のつまみの需要はないので、、、お茶請けにしようかな(^^;
  • 百丁森の一軒家(本館) 「浄霊」による医療ネグレクトをめぐって

    宗教理由に長男治療せず放置 両親を殺人容疑で逮捕  ネット上でも注目されている医療ネグレクト事件である。  生後7カ月の長男に適切な医学的治療を受けさせずに死亡させたとして、福岡県警は13日、殺人の疑いで、福岡市東区唐原4丁目、宗教法人職員高月秀雄容疑者(32)と、の同、邦子容疑者(30)を逮捕した。2人はともに同区に部がある宗教法人の長年の信者で、同法人は近代医療を否定している。県警は、宗教の教えを理由に子どもに必要な治療を拒んだ「医療ネグレクト」に当たると判断。関係者によると、児童虐待をめぐり、医療ネグレクトを殺人容疑で立件するのは異例という。  2人の逮捕容疑は、長男嘉彦ちゃんが発育不十分で重いアトピー性皮膚炎などを患っていたのに、法人が提唱する手をかざせば病気が治癒するという「浄霊(じょうれい)」をしただけで、適切な治療を受けさせないまま放置。昨年10月9日夜、自宅で敗血症によ

    felis_azuri
    felis_azuri 2010/01/15
    『子どもはよく病気をするが、そのほとんどは経過の短いウイルス性疾患で、特別な治療をしなくても自然治癒する。そのたびに「浄霊」をしていれば、「治ったのは浄霊のおかげ」と誤解することはおおいにありうる』
  • 百丁森の一軒家(本館) 驚愕!「K2シロップ代わりのレメディ」

    これまでも、ホメオパシーが「トンデモ」である、という認識はあったし、保護者がそれにハマった結果、子どもの医療へのアクセスが遅れる、といったことへの危惧もあった。しかし、このエントリを読むと、「ホメオパシーの害悪」について認識が甘かった、と言わざるをえない。  ホメオパシー、レメディの問題>K2シロップの件  「自然出産」を掲げる助産院でも、最低限、乳児ビタミンK欠乏症の予防のためのビタミンK2シロップと、黄疸のチェックは、当然行われているものだと思っていた。まさか「K2シロップの代わり」としてホメオパシーのレメディを与える助産院が存在するとは! ここに記載されているが、要するに、血液凝固因子の正常なはたらき=出血を止めるはたらきに欠かせないビタミンである。ビタミンKが不足すると、血液がかたまりにくい=出血しやすい状態となる。  ビタミンK1は緑葉野菜、植物油、豆類、海藻類に含まれ、K2は納

  • 百丁森の一軒家(本館) 「国際マクロビオティックアカデミー」からDMが来た

    「国際マクロビオティックアカデミー」というところからDMが届いた。  「日のみなさん、こんにちは。お元気ですか?」といきなりのハイテンション。「先日は、突然のお電話にご対応いただきまして、誠にありがとうございました。」え?してないしてない。  で、さらにこう続く。  IMAでは、IFCAの「学普及活動」の一環として、ハリウッドセレブなどが実践することで脚光を浴びております「マクロビオティックA級」のLTA通信学習プログラム案内資料を各都道府県1000名様にキャンペーンとして無料で配布させていただいております  やたらローマ字の略語が多いが、「IMA」は「国際マクロビオティックアカデミー」、「IFCA」は「国際学協会」である。で、「LTA」って何?、というと   IFCAの学習プログラムはIFCAオリジナルの「LTA理論」によるカリキュラムです。  LTA理論とは、「理論=Logic」

    felis_azuri
    felis_azuri 2009/09/14
    『「マクロビオティック検定A級プログラム」。月1回1年間の通信講座(スクーリング1回)で、なんと241,500円なり!!』<−どひゃ〜。私なら新しいMacBookを買うぞ。
  • 百丁森の一軒家(本館) 幕間(承前)

    前のエントリをしめくくった時点では、次は現在のことに飛ぼうと思っていたのだが、書き落としたことがいくつかあるので、それを補足しつつ再度まとめ。  まずは水俣病の原因究明の流れを年表ふうにふりかえってみる。  1956年  5月 新日窒素肥料(現チッソ)水俣工場附属病院長・細川一が水俣保健所に「原因不明の中枢神経疾患」を報告。いわゆる「公式発見」  7月 熊大学に水俣病研究班発足  10月 研究班中間報告(前出)。伝染病を否定、原因として汚染された港湾棲息の魚介類を推定  11月 研究班報告会 魚介類を介した重金属中毒(マンガン?)を疑う  1957年  1月 研究班、原因としてマンガン・セレン・タリウムを挙げる  4~6月 有機水銀の可能性が浮上(ここを参照) 1958年   病理所見から有機水銀中毒を示唆(武内。上記参照)  3月 多発性硬化症の研究のため水俣に逗留していたイギリスの

    felis_azuri
    felis_azuri 2009/08/15
    『水俣病の原因究明の流れを年表ふうに』
  • 百丁森の一軒家(本館) 水俣病と科学

    さつきさんが、「『科学原理主義』の弊害」と題した連続エントリを書いておられ、その2回目で水俣病に言及しておられる。  このエントリのブクマで、けっこういろんな意見が飛び交っているのだが、さつきさんがおっしゃりたかったことのキモは、以下のところにあるのではないか、というのが私の読み取りである(誤解であればすみません)。  メカニズムや因果関係の理論的解明は、科学の一つの目標である。しかし、一刻を争う多数の人命にかかわる課題に取り組んでいる時に、科学的な厳密さに欠ける点をついて、可能な対策提言を先延ばしにしてしまうような批判を行う態度は、まさに「科学原理主義」と呼ぶに相応しい。あるいは「科学バカ」と呼んでも良い。  「科学原理主義」は、しばしば、実体論や質論に夢中になるあまり、現象論を軽視しがちになる。その弊害は、水俣の現場に足を運ばずして提唱された数々の珍説を振り返れば容易に納得されるであ

  • 百丁森の一軒家(本館) アトピーはいつから

    さんのブクマ経由で知った弁護士さんのブログ。  免疫力=身土不二  タイトルはマクロビみたいだが、あんまりマクロビ的なことは書いてない。講演の記録というか感想なのだが、そこに引用されているこれに「ん?」と思った。 第29回 インターアクト年次大会  2009年〜2010年度大会テーマ「考えよう事で高める免疫力」国際ロータリークラブ第2750地区 プログラムのp10 免疫力をつける生活−べ物から笑いまで〜アトピーやがんの防ぎ方〜 著者:藤田紘一郎 "しかし、この病気は35年前にはなかった病気です。アレルギー病は回虫や細菌、ウイルスなどの微生物とつきあっていると発症しにくくなることを私たちは研究で明らかに致しました。これらの微生物を排除した「キレイ社会」がアレルギー病の発症を促進していると思うのです。"  ・・・と思ってググってみる。そしたらこれがまた諸説紛々なのであった。  アトピー

    felis_azuri
    felis_azuri 2009/08/06
    勉強になりました…
  • 百丁森の一軒家(本館) 「おっぱい」は「血液」じゃありません

    さて母乳に関連するエントリを書くのでネットをあちこち見ていると、よく見かけるのが、「おっぱいはお母さんの血からつくられています」みたいな言い方(真弓センセイもそういう言い方をするが)。  まあ、間違いだとは言えないのだけれど、どうも、血液が濾過されて母乳になってる的イメージを持っている人が多いんじゃないか、というのが気になってきた。  たとえばgooベビーのこの記述。  血液から作られた母乳が白色なのは、その過程で、血液中の栄養分や白血球などは取り込まれますが、赤い色の赤血球は取り込まれないためです  それじゃあ白い色は白血球の色?とカンちがいしそうな書き方だ。  それにしてもいどうしてこれほど「おっぱい」と「血液」を関連づける言い方が多いのか。もちろん母親が摂取した薬剤(アルコールも含む)が母乳に出てくる、ということなどはあるだろうが。  などと思ってあちこち見ていたら、こんなのにぶつか

    felis_azuri
    felis_azuri 2009/07/29
    トンデモはトンデモと親和性が高い説が、また裏付けられたようだ。
  • 百丁森の一軒家(本館) 真打ち登場?

    読者諸氏(ってそんなにいないけど)は、「真弓定夫」という名前をご記憶ではないだろうか。  そう、あの、「ちょwwww育冊子wwwww」で紹介され話題騒然となったトンデモ育マンガの「監修」をつとめた人物である。一応小児科医であるらしいのだが、この人にかかると、牛乳はダメで肉はダメでパンはダメで白砂糖はダメ、でなんといっても「ごはんはえらい」んである(→美健ガイド社から出版されている「真弓先生監修シリーズ」参照)。その論調の一端は、以前碧さんのエントリ「牛乳を嫌う育の話」 でも詳しく紹介されている(なお当該エントリで紹介されていた「桃青社」のサイトは、現在工事中となっており内容を見ることができなくなっていた)。  真弓が母乳を巡って書いていることのいくつかは、ネットで紹介されている。  まず「赤ちゃんと母乳」。「エコロジカル・ヘルシーショップ三友」というところのサイトである。店主のコラ

    felis_azuri
    felis_azuri 2009/07/23
    『1998年6月の東京小児科医会会報(ホントかよ、困ったな。。。)に真弓定夫が発表した論文の紹介』含む…orz
  • 百丁森の一軒家(本館) 「母乳育児系トンデモ」をウォッチする・その2

    前回は、いきなりウオッチ対象の議論の前提たる事実認識が誤っているということが発覚し、力が抜けてしまったわけだが、気をとりなおして、この人の議論をもう少し眺めてみよう。  なお、当該サイトのトップを見ればわかるが、この人、「ソフロロジー分娩」を看板にする産婦人科医である。  「母乳育児が復活しない(しつこいようだがこれ自体誤謬)理由」の第一としてあげられているのが、「改革能力に乏しい民族性」である。    農耕民族であり、何でもお隣と同じでないと落ち着けない、護送船団方式が最も適している民族性からして、よほどの危機的状態になるか、外圧が加わらない限り革新的変革をなしえないのが私たち大和民族のようです  「ようです」ってアナタ・・・どういう根拠があって。ていうか、戦後病院分娩や粉ミルクが普及した過程は「革新的変革」じゃないのか?あ、それも「外圧」のせいってこと?「農耕民族」(という定義付けにも

    felis_azuri
    felis_azuri 2009/07/14
    <-言及先が。/「ヒトの乳で育てるか、ウシの乳に委ねるか」とか書いてる産婦人科医ブログとのこと。やっぱ真弓センセーと提携してたりするのだろうかwktk
  • 百丁森の一軒家(本館) 「母乳教」は何とかならないものか

    およそ子どもに関係する仕事に携わる者で、「赤ちゃんには母乳がいちばん」ということを否定する人はいるまい。ヒトの乳児の栄養としてヒトの乳汁が最適であることは、あまりにも当然である。  しかし昨今は、そういう栄養学的な意味だけでなく、「母子相互作用」「愛着形成」といった心理的社会的な意味合いも付与され、むしろそちらに重きが置かれているように感じる場面も多い。母乳で育てるのとミルクを与えるのとで実際の愛着形成にどの程度意味のある差が出るのか、あるいはそもそも、乳幼児の社会的発達や家族関係・社会関係において、「母子関係」にどの程度重きを置くのが適切なのか、等々議論の余地はあると思うのだが(テレビを見ながら母乳を与えるのと、赤ちゃんの顔を見て話しかけながらミルクを与えるのと、どちらが「好ましい母子関係」「愛着形成につながる」というのか、とかね)。  もちろん、ふんだんに母乳が出ていれば、とりあえず問

    felis_azuri
    felis_azuri 2009/07/08
    『「母乳が良いのだ」「母乳で育てるのだ」という決意というか信念が、目の前の子どもの状態を見えなくさせてしまっている』/『思い切ってミルクにして、気持ちと時間の余裕を持って育児をしたほうがよい』
  • 百丁森の一軒家(本館) ピーマンの美味しい季節

    世の中には「反日い意地テロ」というものが存在するらしい(美味そうである)が、こちらはヘタレなので「反日」までは掲げられないし、かといってニッポンバンザイ路線に純化することもできない。  いやいや、そもそも家庭料理の神髄は「和*折衷」にある。和洋折衷、和中折衷、和泰折衷、何でもありである。半日(半分、日)とでも申しましょうか。  そこで、日の材はまず、美味しい季節を迎えたピーマンである。  明治初期になって、ピーマンも含めてさまざまなとうがらしが欧米から導入されました。今では日の各地にはほどよい辛みのあるとうがらしの品種が栽培されています。辛味種が広く栽培されるようになったのに対し、ピーマンはさほど普及しませんでした。一般家庭の卓にものるようになったのは戦後のことです。(「野菜図鑑」より引用)

    felis_azuri
    felis_azuri 2009/06/18
    きっと、ピーマンを恐れてコメントできないに違いない(きぱ)                                                               と書いておこう。
  • 百丁森の一軒家(本館) 「穴」論争の虚妄を衝く

    さて、一部で「数字」を巡る疑似「似非科学」論争が繰り広げられている。それぞれ「最強」「最大」「魔力ある」数字を主張してやまない。いわく1であり2であり3であり4であり5であり6であり7であり8であり・・・  それぞれに言及するのは徒労なので、あとでリンクしておくことにするが、この議論の中で見逃せないのが、論拠のひとつとして人体における「穴」の数、をひいている点である。  しかし、人体の「穴」はそれだけではない。毛穴もあれば汗腺もある。乳腺も複数の出口を持っている(授乳期にある女性、あるいはその女性に乳房を見せていただける立場の方は観察してみられよ)。すなわち、実に人の身体の「穴」は実際上「無数」なのである。  毛穴や汗腺・皮脂線・乳腺などが、目や耳や鼻の穴の下位にある、ということはできない(汗をかくことができないといかにたいへんか、を想像してみられよ)のであり、実に人は無数の「穴」を介して

    felis_azuri
    felis_azuri 2009/05/28
    ゼロが来た(^^;
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