みずから「不幸」のレッテルを背中にベタリと貼った青年が、優しい美女との恋を灯火に、社会で生きる道を模索する姿を描く、古谷実のマンガ、『ヒミズ』『シガテラ』『わにとかげぎす』(すべて講談社)。どれも奇怪なタイトルだが、これらの耳慣れない単語、一部では既に知られていることだが、マンガの内容と深くリンクしているのだ。 改めて、これまでのタイトルとその意味を探ってみると……。 まず、『ヒミズ』。主人公の中学生、住田は、出来る限り目立たずに平凡な生活を送りたいと望む。だが、ある事件を機に自分が「平凡」からはみ出してしまったと感じ、学校へも行かず、街を徘徊して悪い奴を探す使命をみずからに課す。 実際の「ヒミズ」は、モグラの一種。「日見ず」と書くとおり、日光が照るところには出て来ない。 モグラと異なる点は、深く穴を掘るのではなく、日中は地下のごく浅いところで生活しているところ。ただ、夜は動き回ることもあ
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