<天皇杯:横浜2-2(PK6-5)浦和>◇5回戦◇15日◇丸亀 横浜が「若い順に蹴れ」作戦で、浦和とのPK戦を6-5で制した。2-2でPK戦に突入した場面で、木村浩吉監督(47)はあえてDF松田ら経験豊富なベテランを温存。先制点を挙げたMF狩野ら、公式戦でのPK成功体験のない若手を起用し、見事に6人全員成功による勝利を導いた。 延長後半終了直後。PKオーダー表を手にした木村監督は「まずU-23(23歳以下)で行く」と、出場中の若い選手から名前を読み上げた。1人目は「2年前の天皇杯大分戦でPKを外して、罰として丸刈りにさせられた」という22歳MF狩野。4人目のDF田中裕まで、すべて23歳以下の北京五輪世代で、しかも公式戦でのPK成功経験がない“PK童貞”だった。 「ぜひPKを蹴りたいと思っていた」という2人目MF兵藤はゴール右隅に。「120分走って、足がつっていたけど、気持ちで入れた」という