2011年02月27日09:51 カテゴリその他 「男系男子」の天皇は藤原氏の傀儡政権 島田裕巳氏の「国民は悠仁天皇より愛子天皇を望んでいる」という記事が話題を呼んでいる。批判する人は相変わらず「男系の皇統」を根拠にしているが、これは明治時代に井上毅のつくったフィクションであり、江戸時代までそんな伝統はなかった。 天皇家の系図がたどれるのは継体天皇からだが、『日本書紀』は継体を垂仁天皇の女系の8世の子孫としている。持統天皇の女系の孫が文武天皇、元明天皇の女系の娘が元正天皇、元正天皇の女系の甥が聖武天皇である。 天皇家の系図(赤は女帝) 男系の皇統を主張する人は、女帝は男系で継承する中継ぎだったというが、それは逆である。少なくとも持統の時代までは、女系(あるいは双系)で継承するのが本筋だった。それは持統の時代に編纂された『古事記』で、アマテラスが女神であることからもわかる。そのモデルは持統天