[野球コラム] ここがヘンだよプロ野球 第9回 右肩上がりで上昇する選手の年俸に疑問あり(1/2) 文=ヘンプロ委員会 写真=共同通信社 今オフの年俸契約交渉も残りわずか。メディアで公開される数字はすべて推定金額のため正確な数字までは分からないが、今シーズンも1億円プレーヤーが続々と誕生した。球界最高年俸のダルビッシュ有(ファイターズ)の5億円を筆頭にその数は80人を突破することになるだろう。景気低迷が続き、明るい話題が少ない日本経済とは別世界にあるのがプロ野球選手の年俸。はたして彼らの年俸は高過ぎるのか、妥当なのか。 25年で球界最高年俸は、なんと約3.85倍に! 先日、ライオンズ涌井秀章が球団から提示された年俸2億円を不服として日本野球機構(NPB)に年俸調停を申請し、受理された。涌井の年俸が他球団のエース格と比較すると安いのは事実である。同期入団のダルビッシュの5億円と比較すると確