「いい環境をつくってくれている」と監督も評価 シーズン開幕前、埼玉西武の前評判は決して高くはなかった。春のキャンプを取材したときも、確かに“明るい”が“強い”という印象は持てなかった。 ところが……。GWの9連戦を終えて、5月8日現在、24勝でパ・リーグ首位。2位以下に5ゲーム差をつけ、混戦から抜け出した。チーム本塁打54本はシーズン200本以上のペースで両リーグ断トツ。7日の北海道日本ハム戦では5連勝中のダルビッシュ有に今季初黒星をつけるなど、その勢いはとどまるところを知らない。24勝中、半分以上が逆転勝ちで、サヨナラ勝ちは5度。「こいつらすごい」と選手たちに舌を巻きながらも渡辺久信監督は、“デーブ”こと大久保博元打撃コーチを「いい雰囲気と選手がフルスイングできる環境をつくってくれている」と高く評価する。 だが、大久保コーチを尋ねると、何度聞いても同じ答えが返ってくる。 「僕はただの