理化学研究所と富士通が開発を進めている日本の次世代スーパーコンピューター「京(けい)」(神戸市)が20日、スパコンの計算速度世界ランキング「TOP500」で1位を奪回した。同ランキングで日本のスパコンが世界トップになるのは、2002〜04年の間、1位だった海洋研究開発機構の「地球シミュレータ」以来。 1秒当たりの計算速度は8162兆回で、昨年11月に前回初めて1位を奪取した中国のスパコンの2566兆回を3倍以上も上回った。 京は、1秒間に1京(1000兆の10倍)回の計算能力を目指す国家プロジェクト。総事業費は1120億円で、理研が運用を、富士通が開発を担当する。現在、製造と搬入が続いており、来年6月に目標とする計算能力の達成を目指す。 [時事通信社]