宮古のがれき、大仙で試験焼却へ 秋田県知事が方針 秋田県の佐竹敬久知事は27日、東日本大震災で発生した岩手県宮古市のがれき処理について、年度内に大仙市で試験焼却を実施する方針を明らかにした。県議会一般質問に答えた。 県によると、試験焼却するのは同市の可燃性がれき20トン。広域処理に関する基本協定に基づく覚書を岩手県と交わした後、処理を行う大仙美郷環境事業組合と処理委託契約を締結し、3月下旬をめどに行う。 佐竹知事はがれき処理の遅れが被災地復興の足かせになっている現状に関して「処理の総括責任は国にある。県を通じて市町村に要請しているが、国が責任を持つというメッセージが聞こえない」と指摘。風評被害を含めて国が処理に責任を持つ姿勢を明確にするよう、近く文書で申し入れる考えを示した。