野田政権は、社会保障の安定財源確保と財政健全化のための一体改革をめざすとしていますが、医療、年金などの社会保障の根本的なしくみの変革を行わない限り、問題の先送りを行うにすぎません。 年金問題ひとつを考えても、負担側の若い世代と受益側の高齢者との格差問題が多くの人から指摘されるよになってきていますが、将来は格差だけではすまなくなるでしょう。負担側も受益側も共倒れする可能性が高いのです。与党に限らず、政治に欠如しているのは、社会の変化がもたらしてきているさまざまな課題を創造的に解決しようとする問題意識、あるいは意欲の欠如だと感じます。まるで、クリステンセンが指摘した「イノベーションのジレンマ」に日本が陥ってしまった姿を見るようです。 イノベーションのジレンマ―技術革新が巨大企業を滅ぼすとき (Harvard business school press) クチコミを見る 写真フィルムを発明し、写
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