概要 コンカレントエンジニアリング(concurrent engineering)とは、製品の開発プロセスを構成する複数の工程を同時並行で進め、各部門間での情報共有や共同作業を行なうことで、開発期間の短縮やコストの削減を図る手法。 特に製造業で用いられる手法で、設計、試作、調達、生産などの各工程を担当する部門が情報を共有して高度に連携し、前工程の完了を待たずに前倒しで業務を進める。 また、後工程の持つ知見を前工程にフィードバックし、例えば量産時に不良品が生じにくい構造を設計に反映させるなどして、全体最適や全体を通じたコストの削減を目指す。 狭義には、設計から生産までのエンジニアリング部門間での共同作業を意味するが、広義には、企画やマーケティングから、開発、製造、販売、サポート、廃棄・リサイクルなどに関連する部門まで、製品のライフサイクル全般に渡って行われる活動を意味する場合もある。