人が欲するのは数値やデータではなくストーリー。人の心を動かすのもまた、ストーリーだ。 Text: Eri Hosokawa わたしたちの生活はモノであふれている。食品や消耗品、衣類や家電など、新しい商品が毎日のように市場に出まわる。そんな時代のビジネスを勝ち抜くために大切なマーケティングのヒントを『FAST COMPANY』が紹介している。 データからストーリーへ 人間の購買意欲は、視覚や聴覚などに訴える様々な方法でかきたてることができる。そして近年、新たなマーケティング手法として注目されているのが“ストーリー”の活用だ。商品の情報を数値やデータとして見せるのではなく、ストーリーを与えること──一体“ストーリーを与える”とはどういうことなのだろうか。 では、オートミールで説明しよう。細かく表示された成分表を提示されるより、「甘いブルーベリ—とオートミールが食卓に並ぶと、とても心が温まる」と