今更ながら当たり前のテーマを掲げることをお許し願いたい。 タイトルをご覧になって,このテーマを「当然のことでバカバカしい」と思われる方は,今回はスキップして頂いて結構である。しかし,読んで欲しい人が結構存在する。何故,今更ながら当たり前の議論を仕掛けるのか。最近たて続けに,いささか驚く場面に出くわしたからである。 先日,ある某中堅企業のトップAと話していた時のことだ。Aは「ITはよく分からないので,専門家に任せ,一切口を挟まない方針だ」と語り,悪びれた様子もない。「ITは経営そのものだから,経営者がコミットしなければならない。でないと,効果も期待できず無駄な投資になる」と説得すると,Aは「設計や営業にトップや経営者は口を出すか? どちらも,その筋の専門家に任せている。まして,ITにおいておや…」と,理屈を並べ始めた。 また,ある地方の某業界の集まりでCIO(最高情報責任者)の役割について話
企業の情報セキュリティレベルに関する格付け専門会社 「世界初」という冠言葉は、実はなかなかニュースでは書けない。発表する側がそう触れ込んだとしても、確かな根拠がないと事実報道ではなくなってしまうからだ。だが、この話はおそらく世界でも例がないだろうし、うまく事が運べばグローバルスタンダード化をも見込める興味深い取り組みだ。 その話とは、松下電器産業、富士ゼロックス、富士通、野村総合研究所、格付投資情報センターなど18社が、企業の情報セキュリティレベルに関する格付け専門会社「アイ・エス・レーティング」を5月2日に設立すると発表したことだ。 4月8日に発表された内容によると、情報セキュリティ格付けとは、企業など組織が取り扱う技術情報や営業機密、個人情報などのセキュリティレベルをランク付けするもので、具体的にはマネジメントの成熟度、セキュリティ対策の強度、コンプライアンスへの取り組みなどの観点から
まごうことなき「何をいまさら」ネタ。子どもが見るべきでない映像、知るべきでない内容というのがある。そういったものに子どもが触れないですむよう注意するのは大人の役目だ。子どもがさまざまなメディアを通して触れるコンテンツに対してなんらかの制約を設けることに対して、全面的に反対という人は少ないと思う。携帯電話のフィルタリングの問題も、具体論を措いといておおまかにいえば、この路線の話なんだろう。 とはいえ、内心忸怩たるものがあるという人は少なくないはず。胸に手を当ててよく考えてほしい。「子ども」だったころに「不適切」な映像や文章などにまったく触れたことがない人など、ほとんどいないのではないか。 もちろん私も、そうしたものにたくさん触れて育った。性的な表現でいえば、小学生のころにはまだビデオゲームは普及していなかったから、マンガやテレビ。小説もあった。「ハレンチ学園」も「デビルマン」も読んだし、「野
日本情報システム・ユーザー協会(JUAS)は4月14日、ユーザー企業のIT部門を対象にした定例の調査結果を発表した。今回はシステムのライフサイクルにフォーカスした質問を行った。多くの企業ではここ10年以内に基幹業務システムを刷新しているものの、10%の大企業では21年以上利用していて、「昭和生まれ」のシステムが生き残っていることが分かった。 調査はユーザー企業のIT部門4000社、経営企画部門4000社が対象。調査票の送付と45社へのインタビューによって答えを募った。調査票による調査の有効回答率はIT部門が16%で、経営企画部門は17%だった。 結果の中で興味深いのはシステムのライフサイクルに関する内容だ。基幹業務システムの開発時期を尋ねる質問では、「10年以内に開発した」と答えた企業が全体の70%を占めた。ただ、「11~20年前」と答えた企業が18%、「21年以上前」と答えた企業も全体で
システム開発の失敗を理由にスルガ銀行が日本IBMに対して損害賠償を求める訴訟を起こした件で、2008年4月14日、第1回口頭弁論が東京地方裁判所で開かれた(関連記事)。 裁判では両社が提出した資料が確認された。日本IBM側である牛島総合法律事務所の牛島信弁護士が「答弁書の続きを提出したいので、(作成のために)2カ月時間がほしい」と要求。裁判長はこれを了承し、「争点の整理は今後速やかに行う」と話した。 現在、スルガ銀が提出した訴状を閲覧できない状態が続いている。日本IBMが東京地裁に訴状閲覧制限を申請し、審査が終わっていないためだ。この理由について日本IBMは「係争中のためコメントは控える」(広報)としている。今回の公判でも、訴状の内容は明らかにならなかった。 スルガ銀が導入を目指していたのは、IBMのオープン勘定系パッケージ「NEFSS/Corebank」。2004年9月にプロジェクトを開
こんばんは。運営長です。 何から話せばいいでしょう。 事の発端は14日の23時55分頃にこの動画を見てくださいと言われ、ニコニコ動画を見ていたら例によって0時の時報が流れたんです。 その瞬間思いました。やられた!と。なんと自分の誕生日のお祝い時報です。 そういえば今日は自分の誕生日だったんです。。31歳の(46歳ではありません)。 というわけでこんな素敵な時報を仕込んでくれたスタッフの皆さん、そしてたくさんのおめでとうコメントを書いてくださったニコニコユーザの皆さん。ありがとうございました。運営長の肩書きに負けないように皆さんに楽しんでもらえるようにニコニコをもっとよくしていけるようにがんばる1年にしたいと思います。 本当にありがとうございました。 #クッキーアンドクリームが好きです
非正規雇用の拡大が格差問題と関連して我が国社会の重要関心事となっている。2008年4月1日から改正パートタイム労働法が施行され、(1)賃金、訓練、福祉厚生制度などについてのパートタイム労働者と通常の労働者の均衡(バランス)のとれた待遇、(2)パートタイム労働者の職務の内容(業務の内容と責任の程度)が通常の労働者と同じ場合の賃金の同等化努力や待遇の差別禁止、などが図られている。 ここではOECDの資料によって、パートタイム労働者の賃金水準がフルタイム労働者と比較して時給ベースでどのような水準にあるのかの国際比較を掲げた(OECD諸国の間でも統一的なパートタイム労働の定義はないため各国の定義によるデータである。また集計対象が製造業だけの場合もあれば全産業の場合もある)。 日本の場合、パートタイム賃金の水準がフルタイム賃金に対して48%と他のOECD諸国と比較して格段に低い点に特徴がある。 例え
以前、TRPG(テーブルトークRPG)の編集部にいたことがある。 今から14年くらい前の話なのだが、ロード・オブ・リングなんかでおなじみのあの世界観を、会話のやりとりで遊ぶゲームとして、TRPGというものがあった。当時、D&D*1、T&T*2などのアメリカ製のボックスゲームに加えて、国産のTRPGがあちこちから発売されて、そりゃもう賑やかな一時代があったのだった。 このときのTRPGの興隆の話というのをふと思い出したら、いろいろ初音ミクのこの先を考える上でのヒントが隠されているような気がした。 ただ、何しろマニアというか一家言ある人がウヨウヨいる世界でもあるので、声の大きい人に「全然違うッ!」と言われそうな気がしなくもないw。ま、だいたい歴史は繰り返すものなんで、似てるとこ違うとこ回避のヒントなどの手掛かりを見つけられる人もいるかもしれないという前提に立って、敢えて思い出すまま書いてみよう
※書き手は教育社会学の研究者。友人は英語教育研究者。 ついこの前の話。今よりも僕はずっとずっと言い訳をするのが好きで、理屈を説明するのが好きだったんです。でまぁ、当時も今と変わらず日本人の英語力は足りないらしくて、男友達と飲みながら「英語力が足りない(らしい)、だからグローバル化に対応できない(らしい)」と文句言ってたのです。中央教育審議会外国語専門部会で。 したらまた、この友達が「じゃあ、わかった」と言うのです。「今から小学校に英語を入れよう」と。英語やってる小学校の先生なんか見たことないオレは焦りました。「いや、ちょっと待って」とあわてます。でも友達は、少し遠くで飲んでいる妙にアゲ↑アゲ↑の児童英語教師を指さし、「あそこ行って、あのネーちゃん(のようなオバちゃん)に、小学校の英語を教えさせようぜ」と言い、雇用契約を結ぼうとします。オレは「いや、向こうも迷惑だし」とか「さすがに雇う金ない
晴天の価値 2月中旬に出張で千葉へ行った。5日間の滞在中はずっと快晴で、気温は20℃に迫る春のような暖かさだった。仕事は朝から晩まで現場を走り回る過酷なもので、身体的にも精神的にも追い込まれた。毎朝、京葉線から見える美しい景色を眺めて正気を保っていた。太平洋へ燦々と…
私の部屋にやって来て無表情な顔で子供ができたみたいだというので喜ぶとはらはらと涙を流すので是非結婚という形で責任をとらせていただけないでしょうかと申し入れたところ違うの違うのと首を振っているのでどうしたのと尋ねるとあなたの子じゃないのごめんなさい私はあなたにひどいことをしていたと謝り出すので驚いて事情を話していただけませんかと要請すると私と知り合う前から3人の男と関係していて時期的に誰の子だかさっぱりわからないので困っているという説明をされごめんなさいとまた泣き出すのでつらかったねと言いこれは根本的にはあなたの問題であるけれども私の提案としては私の子である可能性もあるのだから私と一緒にその子を育てるという選択をしませんかというのを推奨するがいかがでしょうと聞くと今度は怒り出して私が同時に4人の男と関係していたなんてのを信じるのねなんてひどいひとなのというのでだってあなたは今まで嘘をついたこ
※書き手は赤壁の戦い以前の劉備玄徳 ちょっと昔の話。今よりも僕はずっとずっと言い訳をするのが好きで、理屈を説明するのが好きだったんです。 でまぁ、当時も今と変わらず領土がないんで、 孔明と飲みながら「領土がない、だから天下統一ができないんだ」と文句言ってたのです。 江夏で。 したらまた、この孔明が「じゃあ、わかった」と言うのです。「今から赤壁に行こう」と。 水上戦なんかしたことないオレは焦りました。「いや、ちょっと待って」とあわてます。 でも孔明は、少し遠くで飲んでいる孫権と周瑜を指さし、「あそこ行って同盟を組もうぜ」と言い、席を立ちます。 オレは「いや、向こうも迷惑だし」とか「さすがにうざいっしょ」とか言って止めます。 孔明は「襲われたら小舟をつけて趙雲を待機させておけばいいんだよ」と言ってましたが、オレが動こうとしないので行くのをやめました。 「じゃあ、孫権と組まずに、曹操と組むか?」
晴天の価値 2月中旬に出張で千葉へ行った。5日間の滞在中はずっと快晴で、気温は20℃に迫る春のような暖かさだった。仕事は朝から晩まで現場を走り回る過酷なもので、身体的にも精神的にも追い込まれた。毎朝、京葉線から見える美しい景色を眺めて正気を保っていた。太平洋へ燦々と…
検索性が低下したままの情報爆発 1990年代後半、ナレッジマネジメント(以下、KM)は企業が長年の命題としていた情報共有を実現するものとして一大ブームになった。しかし2000年以降、KMに取り組んだ企業のほとんどが失敗に終わっているという評価が広まり、ブームは急速に沈静化していった。 当時のKMが形骸化した要因は、特定ベンダーに依存したアーキテクチャやコンテンツが書き込まれるだけで活用されないライトオンリー化などが考えられるが、情報分類・整理のための過大な管理負荷や、投資効果の算定が困難だったことも消極的にとらえられた。 そうした中、Web 2.0の技術やコンセプトを企業情報システムにも取り入れ、情報へのリーチや社内コミュニケーションの活性化に役立てようとする「エンタープライズ2.0」に注目が集まるようになったことで、再びKMを見直そうという動きが活発化している。その動機を後押ししたのが、
会計士兼アナリストによる屈指の歴史だけがウリの会計・財務・株式・金融ブログ。異常な経済金融環境を一刀両断!できるかな? いつもご覧下さり誠に有難うございます。 今週は米銀決算でビクビクの市場環境なのでしょうが、 私のブログは意に介さず、ちょっと先を見ることにしましょう。 4月11日、森トラストが「東京23区の大規模オフィスビル供給量調査‘08」を発表しました。 http://www.mori-trust.co.jp/pressrelease/2008/20080411.pdf これによりますと、今後4年間の年平均オフィス供給量は71万㎡となる見通しで、 過去4年間の実績の6割に急減するとのこと。 急激に悪化したマンション市況と異なり、オフィス市場は比較的堅調に 推移するかもしれません。 ところがどっこい、週刊ダイヤモンド08.4.19号では 「東京オフィス市場を襲う“2012年ショック”」
オレみたいな天邪鬼は、こういうの見ると裏に行きたくなるんだよね。 http://d.hatena.ne.jp/orbiter/20080413/p1 はてブでホッテントリ入りするためには、 午後8時から午前1時の間に、 既にホッテントリ入りしている記事の内、議論になっている話題を見つけ、 それが自分の得意分野であり且つアルファブックマーカーに注目されるジャンルであった場合、 自分の言葉でしっかりと記事を書き、 同じ話題に言及しているアルファブロガーに言及トラックバックを送る。 http://d.hatena.ne.jp/orbiter/20080413/p1 そういうもん? オレはこういうのはよくわからないんだけどさ。 まあ、オレはアクセスを増やそうと思ってやっているわけじゃないし、ホッテントリ入りしたいと思っているわけでもないので、このあたりの感覚はよくわからないんだけど、もしホッテント
こんにちは。勝手コンサルティング企業、ココロ社です。 新コーナーを作っては放置して申し訳ありません…ときどき、勝手にコンサルトをする企画をやっていきたいと思います。 みなさんは、自分が顧客という立場のときも、「うーん…ぼくがここの担当だったらこうするなぁー」と思うことってないでしょうか。わたし自身は、典型的な総合職という感じで、サービスの企画・ソフトの制作・広告の制作・編集などを少しずつかじっているだけで、どの分野も中途半端にしか知らないのですが、普通にビジネスをしている感覚からすると、「ネットのサービスの提供の仕方はちょっと変わってる」と思うことが多いです。とくに株式会社はてなは、マイペースな運営で商機を逃している感じがして、他人事ながら気になってしょうがない!…ということで、僭越ながら、わたしが今まで取り組んできたビジネスの感覚から、ブログサービスの運営方法について、こうしたらいいので
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