1973年の「自画録ビデオ装置」 カメラ付きケータイが当たり前になった今、写真や動画を誰でも手軽に撮影できるようになった。旅行などの特別な日だけではなく、その日に見たモノや食べたものなど、日常の風景を撮影する人も増えたように思う。 そんななか、知人の大学教授からこんな悩みを聞いた。講義中、板書した黒板を撮影する学生さんが多すぎるとのこと。常にシャッター音がパシャパシャ鳴っており、まるで記者会見のような光景だという。そういう意味では、日常の風景だけではなく、それまで撮影したくても撮影しづらかったものが、カメラ付きケータイの普及によって可能になったのだろう。 そこで思い出したのは、1973年頃にラブホテルで大流行した「自画録ビデオ装置」である。 「ニーズがあるなら応えましょう!」 現在のように、誰もがカメラ付きケータイを持っている時代のはるか前に、ラブホテルは「自画録ビデオ装置」というものを開