またしても加熱するイラン空爆論 「米国がイランを空爆するのではないか」との観測がまたしても米国で強まっている。 数々の賞を受賞している経験豊富な調査ジャーナリストのセイモア・ハーシュが、10月8日付の「ニューヨーカー」誌電子版で、ブッシュ政権のイラン攻撃計画に関する調査リポートを発表。この中でハーシュは、「今夏ホワイトハウスは、ディック・チェイニー副大統領の後押しのもと、統合参謀本部に対して、長年にわたって計画されてきた実現可能なイラン攻撃計画の書き直しを命じた」と述べ、従来の核施設や軍の主要施設を狙った広範囲におよぶ空爆計画から、イラン革命防衛隊の施設などを狙った限定的な空爆へと標的を変更した計画の策定を命じたと報じたのである。 イランの核開発計画を阻止することを口実にした同国の核施設を狙った空爆ではなく、イラクのシーア派民兵に対して武器の供給や軍事訓練を提供し、イラクで米軍に損害を与え