前回の万年筆に続くものといえば、当然その良き相棒=インクを語らずにはいられない! ここ数年、メーカーやブランドの内外を問わず、淡いピンク、蛍光イエロー、はてまた金粉入りなどなど、従来の常識を覆す色味のインクが続々と発売されている。さらには、そのようなものを使いたいがために万年筆「も」次々購入してしまう、つまりこれまでとは買う順番が逆のユーザー層まで出現し、万年筆の復権やユーザー層の拡大に結び付いている。 これはとても喜ばしいことなのだが、だからこそ従来から当たり前にあるインクの色味も、同様に愉しんでほしいなぁとも思ったりも……。例えば、かつて万年筆のインクでは最もポピュラーだった「ブルーブラック」。この色感が、各メーカーで昔も今も実に微妙に、しかし決定的に異なるからなのだ。 今回はその、まさに重箱の隅をつついたような違いの世界を、新旧の特徴の強いものを中心にご堪能いただきたい。 なお、「ブ
![パーカー、モンブラン、ペリカン…。王道のインクカラー「ブルーブラック」を比較する。 | MUUSEO SQUARE](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/d2bd6bd8c7971d17b875f4646c863ddc638e7df5/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fd17x1wu3749i2y.cloudfront.net%2F2017%2F08%2F02%2F12%2F38%2F07%2F6ec66f5a-df17-4389-87e5-cd63cc55df86%2Ffile.png)