先日,チベット人共産主義者プンツォク・ワンギャルが亡くなった。恥ずかしながらわたしは彼の名を聞いたことがなかったのだが,以下のブログによると,中国侵攻後のチベット現代史において大きな意味を持つ人だという。1949年プンワンらはチベット政府によってラサを追放された。しばらくしてチベット共産党は中共に合同する道を選んだ。中国革命にチベット・東トルキスタン・内モンゴルが加わった中国連邦の樹立を期待したのである。しかしこれもあっさり裏切られた。中共が革命勝利直前に民族政策を転換し、単一国家をつくることにしたからである。彼は1954年までこれを知らなかったという。それかあらぬか、彼は1950年、解放軍のチャムド作戦に協力し、チベット政府と中共との和平交渉では通訳をやり、解放軍のラサ進軍を先導し、チベット政府に代る権力機関中共チベット工作委員会の委員となったのである。1958年からのチベット叛乱が、5