前のエントリの内容について、あとからひとこと。 味村氏の事例を結論的にどう考えるかということについては、いろいろな意見があろうかと思う。私が述べたような事実関係であれば問題ないと思う人もいれば「李下に冠を正さず」だと言う人もいるだろうし、それでも問題だと思う人もいるだろう。あるいは、味村氏の事例は納得したが他に問題のあるケースがあるのではと思う人もいよう。それは第一義的には価値判断の問題なので、それで構わないと思う。問題はしかし、多様な価値基準を持った人々がいるにもかかわらず・正確な事実関係の判断を欠く情報が提供されたら結論が歪んでしまうという点にある。 実際、たとえば「ある被告人の無罪判決を書いた裁判官がその直後に退官し、当該被告人の経営する会社の取締役に迎えられた」のであれば当該判決が正当なものか不当だという疑いのあるものかという点はおいておいても大問題だと思う人がいたとして(私自身は