若手選手が台頭し、"戦国時代"の様相を呈している男子車いすテニス界。その頂点に君臨するのが、世界ランキング1位の国枝慎吾選手(29歳)だ。今シーズンを彼は「変化の年」と位置付け、自らにさまざまな試練を課すことで自分のテニスを追求した。改めてテニスに正面から向き合い、何を得たのか。その胸の内を聞いた。 1984年2月21日生まれ。2004年アテネパラリンピックのダブルスで金メダルを獲得すると、2008年北京パラ、2012年ロンドンパラではシングルスで金メダルを獲得している。今シーズン年間世界ランキング1位になり、国際テニス連盟が選ぶ2013年の「世界チャンピオン」(車いす部門男子)に選出された。 ―― 今年はグランドスラムの試合を落とすなど苦労した一方で、最終的には年間世界ランキング1位を獲得されました。今シーズンはどんな1年でしたか。 「パラリンピックが終わった後だし、何が何でも結果を出す