学芸員の資格取得に必要な授業で訪れた学内施設で、当時の様子を振り返る浅田健介さん=神奈川県平塚市の東海大学松前記念館で2019年5月27日午後2時48分、成田有佳撮影 障害者だからこそできることを探る――。障害を持つ学生が将来に向け資格を取得する動きが広がっている。その中で博物館や美術館で資料の収集や展示などを行う学芸員を目指す学生も少なくない。しかし、実習先の確保に苦慮するケースもある。 先天性緑内障で白杖(はくじょう)を使って生活する相模原市の群馬叶恵さん(25)は3年前に同市立博物館で学芸員の実習を経験した。演劇に興味があり、表現に関する勉強ができる和光大(東京都)に進学し、4年の時、自宅から通いやすい市の博物館を実習先に選んだ。 他の実習生とともに触れる展示物の説明文を作成したり、子どもたちが集まる週末のイベントでの運営スタッフをしたりしたほか、来館する障害者を想定した館内の動線に
手で碁石を触りながら対局する視覚障害者の水嶋勝さん。立って見つめているのは湯川光久九段=東大阪市の大阪商業大学で2019年11月10日、新土居仁昌撮影 視覚障害者や聴覚障害者、重度の身体障害者らが、障害の有無や種別を超えて9路盤で対戦する第22回全国視覚障害者囲碁大会が今月10日、東大阪市の大阪商業大学で開催された。出場選手は、棋力別の6クラスに計102人。このうち12人は健常者で、障害者と共に対局を楽しんだ。9路盤にも布石やヨセの要素がきちんとあり、なごやかな雰囲気の中にも、白熱した真剣勝負が繰り広げられた。 碁石は、白は表面がツルツル、黒は溝があってザラザラしている。鉄製の碁盤には、碁石の大きさに合わせた穴が加工された上、磁石で動かないようになっている。大会はこの9路盤を開発した日本視覚障害囲碁普及会の主催。同会によると、碁石を差し込む方式の視覚障害者用の19路盤が戦前からあった。しか
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視覚障害者への支援に功績のあった人をたたえる「第27回ヘレンケラー・サリバン賞」(東京ヘレン・ケラー協会主催)に、社会福祉法人名古屋ライトハウス理事の原田良實(はらたよしみ)さん(75)=名古屋市緑区=が選ばれた。中途失明者が習得しやすい「名古屋方式」と呼ばれる点字指導法を考案し、普及させたことなどが評価された。【太田敦子】 原田さんは高校2年の時、点訳ボランティアに付き添った縁で点字に出合った。視覚障害者は読書できる環境が十分でないことを知り、点字図書館での仕事を志す。当時の文部省図書館職員養成所(筑波大図書館情報専門学群などの前身)で学び、名古屋市立鶴舞中央図書館に25年間勤務。点字文庫などを担当し、その後も視覚障害者の点字指導やリハビリテーションにあたってきた。
【越山若水】百人一首ならぬ四人一首というゲームがある。競技かるたを元にし、点字や拡大文字付きの札で視覚障害がある人も楽しめるよう考案された「バリアフリーかるた」の基本的な対戦法だ▼まな板ほどの大きさのボードの四隅に1枚ずつ札を固定し、場に4枚の状態で行うから四人一首。100枚中の10枚を使い、1枚を取ったら次をボードに補充するといった具合。点字を頼りに暗記、健常者はアイマスクを着ける。場にない空札(からふだ)が読まれることもある▼慣れた人はボードを使わず畳の上で対戦し、札を瞬時に払う技術を持つ。ルールを考えたのは、ある小学校の先生。弱視だった子ども時代に「みんなと一緒に札を取り合いたい」と夢を抱き、全盲となってからも実現を目指してきた(全日本かるた協会機関誌68号)▼支援者らの団体が大会運営に乗り出し、同協会もサポート。用具の改善が進み、聴覚にも障害がある人のため点字通信機器を使う方式の研
またこのたび、映画監督の諏訪敦彦と飯塚俊男が本作に寄せたコメントも到着。諏訪は「ただ『見えない』世界を生きている彼女たちの時間と、見たいものしか見ようとしない私たちの時間が、やがて溶け合って地続きの時間として映画の中に流れてゆく。ささやかだけれど、それは稀有な体験であると思う」と、飯塚は「目が見えない世界で生きている人に向き合う作者の心のあり方が素直で、共感を覚える」と語った。 「そこにあるもの」は2週間限定でモーニングショー。YouTubeでは予告編も公開中だ。 諏訪敦彦 コメント「そこにあるもの」の映像に初めて出会ってから、長い年月が流れた。 しかし時を隔てて今再びこれらの映像を見はじめた途端、この人々の声、身のこなし、笑い方、庭の草花の佇まい、施設の廊下に流れる時間、そんな細部までもが瞬間にありありと思い出された。 まるで彼女たちがずっと私の中に棲んでいたかのような不思議な感覚。何か
東京スカイツリー(東京都墨田区)の手すりに点字で物語を記し、視覚障害者と目の見える人がともに読み進めようというイベントが11月に予定されている。企画した団体が、手すりに書く短編物語を募集している。今月20日まで。 北区で鍼灸(しんきゅう)院を開く内田勝久さん(50)は、日頃から点字を利用している。友人で福祉文化プランナーの坂部明浩さん(58)と街中を歩いていた時、階段の手すりの点字を読みながら、ふと思いついた。 「壁のポスターみたいに、手すりにも点字で読める物語があればいいのに」「長い手すりなら東京タワーだ」 そんな雑談がきっかけで2000年、東京タワーの外階段の手すりに物語を点字で記し、視覚障害者が目の見える人とペアになって読み進めるイベントを開いた。「普段は文字を読んでもらうことが多いが、点字だと立場が逆になる」。下から上へ、点字を読みながら階段を上っていく様子ともかけて「天(あま)の
青森市は手話や点字などの多様なコミュニケーション手段を促進する条例を12月の市議会定例会に提案する方針を固めた。手話が言語であることを明確にする「手話言語条例」を柱に、要約筆記などによる意思疎通を推進することも盛り込む。一方で、当事者団体からは手話の通訳者や指導者の不足を指摘する声も上がっており、関係者は「条例制定を機に人材育成も充実させてほしい」と訴える。【岩崎歩】 市が制定を目指すのは「手話言語の普及及び多様な意思疎通の促進に関する条例」(仮称)。条例案には市の責務や市民、事業者の役割を明記し、職員研修の実施なども盛り込まれている。今後、市民から寄せられた意見を元に議論を重ね、12月の市議会に条例案を提案し、同月中の制定を目指す。
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藤枝市のNPO法人藤枝光文庫(石神利之理事長)はこのほど、点字歌集「ヒットソング30」を作製した。全国の視覚特別支援学校など100施設に寄贈する予定で、県立藤枝北高と藤枝順心高の生徒、静岡文化芸術大の学生らボランティアが20日、宛名書きなど歌集の発送作業に取り組んだ。 歌集は「パプリカ」やあいみょんの「マリーゴールド」など最近の流行曲をはじめ、「東京五輪音頭」や「おどるポンポコリン」などさまざまな世代が親しみやすい曲の歌詞を載せた。B5判で95ページ。 生徒たちは夏休みを利用して選曲や印刷作業などに取り組み、約1カ月かけて完成させた。歌集製作は年1回続けている取り組み。採算面などから点字歌集の発行は少ないという。県立藤枝北高3年の女子生徒(17)は「実際に触れることで点字の重要性を知ることができた」と振り返った。 石神理事長は「点字や視覚障害者に子どもたちが接する機会を通じ、必要性や立場の
「夏の高校野球」が開幕しました。視覚障害者の間でも、野球は人気スポーツの一つです。目が不自由でも楽しめるよう工夫された野球を、「グランドソフトボール」と言います。 守備は10人と通常の野球より1人多く、全盲の人を少なくとも4人含めるのがルールです。弱視の人でも見やすいように大きいハンドボールを使い、全盲選手はボールが地面を転がる音を頼りに打ったり守ったりします。全盲プレーヤーの西村秀樹さん(57)は、醍醐味(だいごみ)について「バットで球を打った時の振動が新鮮です」と話します。 毎年夏、「盲学校の甲子園」と位置づけられる大きな大会があります。生徒数の減少などでチームの維持が難しくなり、グランドソフトボールは3年前に実施されなくなり、今は、フロアバレーボールに種目を変えて、大会は続いています。フロアバレーは6人制で、一般のバレーと同じ大きさのコートを使います。一般のバレーと類似点も多いですが
今年度の国立国会図書館の障害者対象職員採用試験に、大阪府立中央図書館(東大阪市)の司書で全盲の杉田正幸さん(48)=大阪市生野区=が合格した。国会図書館の採用試験で全盲の人の合格は初めて。国会図書館での勤務は早ければ年明けの見通しで、「障害当事者の立場から、国会図書館の役割の一つである、視覚障害者らへのサービス充実に力を尽くしたい」と意気込んでいる。【平井俊行】 杉田さんは埼玉県出身。生まれつき弱視で、中学生の時に視力を失った。盲学校を卒業後、マッサージ師の仕事に就いたが、もともと読書が好きで、「視覚障害者ら図書館サービスを十分に利用できない人のための仕事がしたい」と考え、近畿大の通信教育で図書館司書資格を取った。
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