調査結果を説明する高等教育無償化プロジェクトFREEの斉藤皐稀事務局長(左)ら=東京都千代田区で2020年7月14日午後1時29分、大久保昂撮影 新型コロナウイルスの影響で経済的に苦境に陥っている学生を支援する目的で創設された政府の緊急給付金を巡り、文部科学省が示した要件を満たしながら受け取れない学生がいることが、学生団体「高等教育無償化プロジェクトFREE」の調査で判明した。団体は「すべての困っている学生に支援が届くように弾力的に運用してほしい」と求めている。 緊急給付金は、新型コロナの感染拡大で両親の収入や自身のアルバイト収入が減少し、経済的に苦しい学生を対象に10万~20万円を支給する。文部科学省は、多額の仕送りを受けていない▽生活費・学費に占めるアルバイト収入の割合が高い▽アルバイト収入が50%以上減少――など六つの支給要件を示しているが、各大学が学生の実情に応じて柔軟に対象者を選