サウジアラビアのアラタールという古代の湖による堆積物の跡から、数百個の足跡化石が見つかり、その中からホモ・サピエンスのものと思われる足跡化石が7つ特定された。(PHOTOGRAPH BY KLINT JANULIS) サウジアラビア北部の砂漠地帯で、いくつもの小さなくぼみが見つかった。その数は全部で376個。目立つものではなく、2017年にこの地域を調査していた科学者のチームもあやうく見過ごすところだった。 しかし詳しく調べていくと、このくぼみは古代の動物たちが残した足跡の化石と判明。なかには現生人類ホモ・サピエンスの足跡も含まれているらしいことがわかった。 これが本当にホモ・サピエンスの足跡と確認されれば、アラビア半島では最古の例になる。アラビア半島は、アフリカを出て世界へ拡散する人類が最初に通ったはずの場所だ。(参考記事:「人類の出アフリカは早かった?アラビア半島で足跡」) 9月18日