「移行支援事業所」はすぐに就職するのは難しいが、将来は企業就職が可能と見込んで、原則2年訓練をし、企業への就職を目指す福祉サービスだ。北海道で今、広也さんが入所して訓練しているのもこの施設になる。 移行支援事業所は収入は得られないことが多いが、ここは企業で施設外訓練を行い、そこでの賃金が多少は得られる。 一方、就労継続支援のA型、B型事業所は、「企業での就労を目指す」とは明確にうたわれていない。いわば、企業の就職が難しい人に提供される福祉サービスだ。 A型は、労働契約に基づき、労働者として訓練を受け、福祉サービスでありながら賃金が支払われる。労働関係法が適用され、最低賃金も保証される。 B型は生産活動をして工賃が発生するが、全国での工賃の平均月額は1万5000円程度だ。かなり稼いでいる事業所もあるが、A型より収入は低い。 B型は現実的には、体力的に企業での就職が難しい人、年齢が高い人が入り
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