タグ

関連タグで絞り込む (2)

タグの絞り込みを解除

小説と江戸に関するfunaki_naotoのブックマーク (9)

  • あらゆる事業に通じる仕事の極意 | 文春オンライン

    プロ経営者、と呼ばれる人がいる。 内部昇格ではなく、外部からの招聘によって企業のトップに就任する。しがらみにとらわれず改革を断行し、人員整理をすることができる。ドライな欧米流という印象が強く、日の風土にはなじまないとする意見も多いけれども、じつを言うと、四百年前の日にもそういう人がいて、しかも結果を出したのである。 その名を、河村瑞賢(ずいけん)という。デビュー十周年をむかえる伊東潤の新刊は、その生涯を描いた歴史小説だ。 河村瑞賢(書では「河村屋七兵衛」)は、もともと材木商だった。 かの江戸中を灰にした明暦の大火が起きたとき、誰よりも早く木曽へ行って、ごっそりと木材を買い入れて復興特需で富を築いた。ただしこの商売はきわめて清潔におこなわれたし、富は庶民に還元されたため、結果として最高の社会奉仕となったのである。徳川幕府および諸大名は、これで瑞賢に注目した。当時の日は幕府発足後約六十

    あらゆる事業に通じる仕事の極意 | 文春オンライン
  • 三田村鳶魚 中里介山の『大菩薩峠』

    上 中里介山さんの『大菩薩峠』(普及の第一巻)を読んでみる。これは最初のところは、奥多摩の地理や生活ぶりが書いてあるので、そこに生れた作者にとっては、何の造作もない、まことに危なげのないところでゆける。しかし例の通り言葉遣いや何かの上には、おかしいところがある。それから武家の生活ということになると、やはりどうもおかしいところが出てくる。これは大衆文芸として、早い方のもののようでありますが、怪しい方でも同じく早いということになるんだろうと思う。 一二頁のところで、宇津木文之丞の妹だといって、この小説の主人公である机竜之助を訪ねて来た女がある。その言葉に「竜之助様にお目通りを願ひたう存じまして」とあるが、この女は実は文之丞の女房で、百姓の娘らしい。文之丞は千人同心ということになっている。竜之助の方はどういう身柄であったか、書いてないからわからない。道場を持っているし、若先生ともいわれているけ

  • 古本夜話495 人物往来社『考証江戸事典』 - 出版・読書メモランダム

    村雨退二郎が歴史文学研究会を主宰し、南條範夫もその会員だったことは既述した。村雨の死の五年後に当たる昭和三十九年に南條範夫編『考証江戸事典』が人物往来社から出された。 これは南條範夫が「あとがき」で記しているように、村雨の遺稿を整備編纂したもので、「来ならば、『村雨退二郎 考証江戸事典』と名づくべきものである」。おそらくすでに村雨の名は忘れ去られようとしていた時期でもあり、出版社の意向によって、流行作家であった南條の名前が編者として使われたと考えられる。 村雨は歴史文学研究会にいつも数冊のノートを持参していて、時代考証についての疑問が出されると、即座にそのノートを開いて明確な解答を与えていたという。このノートを村雨の遺児の坂万理が整理し、南條の名前を借り、出版に至ったのである。 これは幕府と職制、大名・各藩、下級士卒・浪人、兵法・武器、敵討、虚無僧、治安・警察、キリシタン、交通・通信機

  • だいたい天保年間ごろの老害ラノベヲタが昨今のノベルを語る

    森瀬 繚@セーフモード @Molice 22時からNHK歴史秘話ヒストリア「いつだって負けずギライ~葛飾北斎 横町のオヤジは世界一~」。曲亭馬琴も出るだろうか、という期待と共に録画予約。 森瀬 繚@セーフモード @Molice 江戸東京博物館の東側階段下から延びる道は「北斎通り」と呼ばれる通で、江川太郎左衛門終焉地、河竹黙阿弥終焉地などがあり。通りの西側終端、大横川親水公園をまっすぐ北に歩いて行くと、業平橋--東京スカイツリーの目の前にたどりつきます。 森瀬 繚@セーフモード @Molice 朝日新聞夕刊に連載された山田風太郎の『八犬伝』は、『南総里見八犬傳』の物語を追う「虚の世界」と、曲亭馬琴とその友人・葛飾北斎の対話を中心とした「実の世界」が交互する面白い構成になっていました。この作品で『南総里見八犬傳』に分け入ることができたのは幸運だったと思う。

    だいたい天保年間ごろの老害ラノベヲタが昨今のノベルを語る
  • ほぼ日刊時代小説(引越しました)

  • 井上泰至『恋愛小説の誕生 ロマンス・消費・いき』(笠間書院) | 笠間書院

    4月上旬刊行予定です。 井上泰至 『恋愛小説の誕生 ロマンス・消費・いき』 The Rise of Melodramatic Novel (in Edo period) :Romance, Consumption, and a Plebeian Japanese Sensibility , Iki 四六判・並製・300頁+口絵カラー4頁 ISBN978-4-305-70472-6 C0095 定価:体1,900円(税別) ようこそ、クールな、しかし人情味あふれる、 恋のいとなみの世界へ! 日文学史上初めて登場した女性向け大衆娯楽小説、人情。この中心にいた為永春水の作品を繙き、評価の低かったこのジャンルを再評価する。現代の恋愛と人情はどう切り結ぶのか。今までの文学研究の枠を超え、言語学・心理学・社会学等の成果も援用し分析しつくす、刺激的な一冊。 荷風・鴎外・漱石も読んでいた「人情

  • 鬼平についてちょっとだけ書いておきたいでござる - 地を這う難破船

    教育刑で犯罪抑止した世界で最初の人物は鬼の平蔵だった - 地下生活者の手遊び ⇒はてなブックマーク - 教育刑で犯罪抑止した世界で最初の人物は鬼の平蔵だった - 地下生活者の手遊び ⇒この記事は歴史的に間違ってる ⇒http://b.hatena.ne.jp/entry/http://anond.hatelabo.jp/20081020204555 ⇒鬼平エントリへのネガ反応をおいしくいただく - 地下生活者の手遊び ⇒はてなブックマーク - 鬼平エントリへのネガ反応をおいしくいただく - 地下生活者の手遊び ちょっと時間がないので手短かつラフに(後記:手短になりませんでした)。ブコメや増田の反応を拝見して、史実というよりは鬼平犯科帳と、tikani_nemuru_Mさんの記事が主題としているだろう事柄との関連について、私なりの補足を。さいとう版も読んでる、というかそれから入った。小学生

    鬼平についてちょっとだけ書いておきたいでござる - 地を這う難破船
  • asahi.com:江戸ノベルズ第2号 - 特集 - BOOK

    江戸の時空間を楽しめる小説ならそれらはすべて「江戸ノベルズ」。 剣豪相討つチャンバラでも 裏長屋に咲く人情噺でも 殿様お姫様の御家騒動でも 舞台が江戸の時代なら、「江戸ノベルズ」と呼んでください。 おもしろさ、天下一品です! ▲日橋川をはさんで小網町と茅場町は、渡し船で結ばれていた。奥州征伐に向かう源義家が、鎧を水中に投げ入れて航海の安全を祈ったという故事から、後にこの地の船着場が「鎧の渡し」と名付けられた▲広重作「鎧の渡し小網町」は、日橋川を下流(東)方向に見渡す視点で描かれている。左手が小網町、右手が茅場町。川を下れば、ほどなく大川(隅田川)に合流する地点だ▲日橋川は江戸の水運を担う重要な川であった。両岸に船積問屋の土蔵が立ち並び、全国から運ばれてきた荷が陸揚げされた。折しも、茶らしき荷を満載した荷船が着いたばかりだ▲渡し船は茅場町側に渡ろうとする乗客で満員状態。船足の早い「

  • 本からの贈り物 |『円周率を計算した男』 鳴海 風

    これは伝記と創作の両方で構成された短編時代小説集である。 理系の主人が和算に興味を持って先にこれを読み、「おもしろいよ。」と渡してくれたときは、難しい数式や数学用語がでてきて私にはわからないのではないか、退屈なのではないかと、ちょっと疑心暗鬼だった。 ところが読んでみると、江戸時代の和算が好きで堪らない人たちとその周りの人たちとの情で結ばれた世界を描いていて、「人情もの」といって良いような作品集であった。登場人物の何人かは実際の和算家で、短編が年代順に並んでいることから、和算の歴史の一端を垣間見ることも出来る。 和算といって思い浮かぶのは、「関孝和」「つるかめ算」「算額奉掲」ぐらいのもので、どんな人たちが和算の世界を支えていたのか考えたこともなかった。 知ってみれば当たり前のようなことだが、和算を使って仕事をしていたのは、藩の財務監査をする勘定吟味役、銀貨の鋳造と発行を行う銀座役人、公共工

  • 1