内容プライベート・プレスは,産業としての印刷ではなく,趣味など私的な動機で行う印刷,またはそのための印刷所のことです。 19世紀末のヨーロッパでは,デザイナー・思想家のウィリアム・モリスが私設の活版印刷工房で美しい書物を生み出し,プライベート・プレス運動がわき起こりました。 日本でも古くからプライベート・プレスはありましたが,活版が印刷産業のなかでほぼ役目を終えようとしている今,改めて活版印刷の持つ味わいに注目が集まり,個人で活版を愉しむ新しい世代が生まれています。 もじもじカフェでは,第16回「活版印刷の時代」で産業としての活版を取り上げましたが,今回は,活版の普及活動に携わり,自らもプライベート・プレスで作品を制作されている大石薫さんをゲストにお招きし,活字を組み、印刷する愉しみを語っていただきます。小型活版印刷機の実演もお願いするほか、さまざまな器材や作品も見せていただきます。 ゲス