国際結晶学連合「世界結晶年2014」マーク 2014年は「世界結晶年」です。国際連合総会が、国際結晶学連合、ユネスコ、国際科学会議などの支援のもとに2012年に定めました。 結晶とは、原子、分子、イオンなどの物質が、空間的に規則正しくならんだ固体のことをいいます。結晶のかたちやつくりのしくみを研究する、結晶学という学問分野もあります。 世界結晶年が定められた背景には、1世紀前の1914年前後に結晶をめぐる科学的成果が多く上がったことがあります。 たとえば1912年、ドイツの物理学者マックス・フォン・ラウエ(1879-1960)は、結晶のX線回折という現象を発見しました。結晶のX線回折とは、放射線の一種であるX線が、障害物となるはずの結晶の格子を超えて、その影となるところまで届く現象をいいます。逆に、X線による回折を結果を分析して、結晶がどのような並びかたをしているかをしることもできます。1
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