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ブックマーク / sci-tech.jugem.jp (294)

  • いまは音声を文字に、むかしは速記を文字に | 科学技術のアネクドート

    弁護士ドットコム」のサイトに「録音の反訳は絶対やらなきゃダメですか」という見出しの記事があります。「反訳」とはあまり聞きなれないことばですが、どういう意味でしょう。 じつは、もの書きの人びとは、この反訳はとても身近な作業といえます。いまの意味では「音声起こし」あるいは「テープ起こし」「文字起こし」とよばれている作業と同義だからです。 取材で取材対象者の話している声を録音し、それを文字にしていきます。取材対象者がどんなことを言ったのかをきちんと文字にしておけば、原稿を書くうえで便利だし、正確な表現を心がけられるからです。 しかし、どうして音声起こしのことを反訳とよぶのか。これは、このことばの昔の使われかたを知ると、わかってきます。 国会の衆議院と参議院には事務局員がいます。事務局員の仕事のひとつに「反訳」があります。これは、速記者とよばれるべつの職員たちがおこなった速記での符号をふつうの文

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  • 「震災を伝えていくことが課題」が紋切り型表現に | 科学技術のアネクドート

    1995年に起きた兵庫県南部地震と、この地震が引きおこした阪神・淡路大震災から、きょう2015年1月17日でちょうど20年になります。被害の大きかった神戸市などの各地で人びとが犠牲者を悼み、神戸市中央区の公園「東遊園地」では市民と報道関係者が未明からごったがえしました。 大地震から20年にあたり、報道では、ある「紋切り型表現」が多く使われるようになりました。それは、「震災の経験をつぎの世代に伝えていくことが課題になっています」というものです。 「地域で助け合って生き抜いた経験や日頃の備えの大切さといった教訓をいかに次の世代に伝えていくかが課題になっています」(NHK) 「記憶、そして教訓というものを、今後、語り継いでいかなくてはならない」(フジニュースネットワーク) 「震災を語り継ぐことは次の地震や大災害への備えにもつながる。経験と教訓をどう伝えていくのか。神戸から全国に問いかける課題だ」

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  • 書評『支倉常長』 | 科学技術のアネクドート

    「支倉」と書いて「はせくら」と読みます。 『支倉常長 慶長遣欧使節の悲劇』大泉光一著 中公新書 1999年 212ページ 戦国時代から江戸時代初期にかけて、多くのキリスト教宣教師が来日して布教活動をした。このことは、日史の教科書などを通じてよく知られている。 だが、江戸時代初期、日人が遠く中米、さらには欧州まで赴き、キリスト教の要人たちと謁見した史実は、それほど知られていない。 書『支倉常長』は、仙台藩祖の伊達政宗(1567-1636)の命を受け、遠くメキシコ、さらにはスペイン、ローマまで辿りつき、スペイン国王やローマ法王などと謁見した仙台藩の下級武士、支倉常長(1571-1622)とその使節団の旅の始終を、歴史的文献などからたどったものである。 伊達政宗にとって、金銀山の豊富にあったメキシコと通商したり、強国として知られていたスペインと同盟関係を締結したりすることは悲願だったのかも

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  • 日本の学校で「反転授業」が始まっている | 科学技術のアネクドート

    教育の現場では、情報技術IT:Information Technology)化がなかなか進まないといわれてきました。しかし、世の中は暮らしのさまざまなところに情報技術が浸透しています。 情報通信の発達が、教育の場での授業のしかたをも変えてきているとされています。教育に携わる人は、当然のように知られていることばでしょうが、ここ数年「反転授業」とよばれる授業形式が教育の場で見られるようになってきました。 反転授業とは、新しく習う内容を生徒たちがあらかじめ映像などで学習しておき、その後の教室の授業では講義を受けるのでなく問題を解いて先生から指導を受けたり、生徒どうしで議論をしたりするといった授業形態のことです。かんたんにいうと、予習がこれまでの教室授業の役割をし、教室授業がこれまでの宿題の役割をするといったようなものです。 たとえば、教室の授業では、先生が「みんな、あらかじめの宿題の映像

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  • 暴風雨に形状で手むかう | 科学技術のアネクドート

    きょう(2014年10月)6日、日列島を台風18号が横断しました。各地で、大雨や暴風などの警報が出ました。 近ごろの大雨では、前線の影響による局地的な豪雨が多く観測されます。しかし、暴風をともなう大雨という点では、やはり台風の威力のほうが優っているようです。 台風の大雨にもかかわらず出勤となると、傘を手放せません。しかし、手に持っていた傘が暴風で煽られ、親骨がひんまがってしまうことも。 こうした暴風雨に対して、かたちの工夫で対抗しようと設計された傘もあります。 写真に写る傘は、オランダのセンズ社が作っている「センズアンブレラ」。ほかの傘との最大のちがいは、形状が対称でない点。傘の前方の親骨や小間が短く、後方はなびくように長くなっています。 センズアンブレラを説明する記事などによると、この形状もとることは、ふたつの理由で傘の親骨の折れにくさにつながっているようです。 ひとつは、傘の向きが自

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  • カラー図版入り単行本は敬遠されがちの仮説あり | 科学技術のアネクドート

    づくりのなかで、ハードウェアとしての検討対象になるのは、判型、ページ数、色数、ハードカバーかソフトカバーかといった仕様を決めることです。 たとえば、単行では縦188ミリメートル、横127ミリメートルの「四六判」や、縦210ミリメートル、横148ミリメートルの「A5判」などがあります。四六判では文章を縦に組むとしっくりとくるのに対して、より大きなA5判では文章を横に組むとしっくりといった“相性”があります。 色数についても、検討対象になることがあります。色数とは、印刷に使うインキの色の数のこと。たいていブラックつまり黒のインキが文字の印刷などに使われますが、これにシアン、マゼンタ、イエローのインキを加えると、色の組みあわせでカラーにすることができます。また、これら4色の組みあわせでなく、はじめからショッキングピンクなどの特定の色をした「特色」とよばれるインキを使う場合もまれにります。

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  • “スジ屋”がダイヤをつくる、立てなおす | 科学技術のアネクドート

    ふだん使っている鉄道には、いつどの列車がどの駅に着くかといった運行計画があります。この運行計画を図にしたものが「ダイヤグラム」です。 ダイヤグラムはふつう、縦軸と横軸からなるグラフになっていて、縦軸には路線の駅名を、横軸には時刻をとります。そして時の経過とともに駅間を移動していく列車の動きを線で引いていきます。するとその線は斜め線になります。「ダイヤグラム」や「ダイヤ」とよばれるのは、上り列車と下り列車があることから、いくつも斜め線が交差して、複数のダイヤモンド形の模様がつくられるからといいます。 ダイヤグラムの斜め線は、鉄道業界では「スジ」とよばれています。まさに、ダイヤグラムに筋が引かれることからこういいます。 そして、ダイヤグラムをつくる人は鉄道業界で「スジ屋」とよばれています。正式には、輸送計画担当者などの役職名がありますが、職人気質の要素が多いため、愛称として「スジ屋」というよば

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  • 技術としくみでバスの定時運行を目指す | 科学技術のアネクドート

    電車が走っている線路は、電車だけが走るためにあります。いっぽう、バスが走っている公道は、バスだけが走るためにあるわけではありません。公道では自然渋滞なども起き、時刻表どおりに運航することが電車よりもむずかしそうです。 できるかぎり定時運行をするために、バスを走らせるバス会社や道路を管理する行政は、さまざまな策を打っています。 電車とおなじように、バスも専用の道を確保してそこを走ることができれば、定時運行に近づきます。そこで、「バス優先通行帯」が設けられている道路があります。バス以外の車が右左折のため以外で入ると違反になる専用レーンと、バス以外の車はバスが近づいてきたときすみやかにほかの通行帯に移らないと違反になる優先レーンがあります。これらのバス優先通行帯では、道路の色を変えて、それとわかりやすいようにしています。 赤信号も定時運行のさまたげになるもの。とはいえ、信号は守らなければなりませ

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  • 「光明が見えてきた『お弁当傾き問題』」 | 科学技術のアネクドート

    ビジネスプレスのウェブニュース「JBpress」で、きょう(2014年)8月22日(金)「光明が見えてきた『お弁当傾き問題』レジ袋内の「汁だく」事故は防げるのか?」という記事が配信されました。記事の取材と執筆をしました。 “小さいけれど確実な不幸”として多くの人が経験しているのが、レジ袋に入れた弁当が傾いて、容器内のおかずが寄ったり、汁がごはんに染みたりすることです。記事では「レジ袋内の弁当傾き問題」と表現しています。 記事をつくるにあたり、2社への取材を試みました。 1社目は記事に登場する、弁当などの容器が傾かないレジ袋「ランチビークル・ライト」を開発したアスラビットです。同社は、容器が傾かないレジ袋を、2012年以来、“第4世代”まで開発してきました。設計思想として、「かならず先達の知恵を学び、アレンジすること」を旨としているとのことです。もちろんこの会社との、お金のやりとりなどは

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  • 「とっても、かわいそうだね!!!」 | 科学技術のアネクドート

    ほかの言語もそうでしょうが、日語にはいくつかの“弱点”があります。 具体的なことばに限ったものとしては、「“かわいい”の助動詞問題」というものがあります。 助動詞とは、用言などの後に付いて、意味を加えるような品詞。たとえば、「歌う」に使役の助動詞が付いて「歌わせる」。「しゃべる」に打消の助動詞が付いて「しゃべらない」などとなります。 よく使われている助動詞のひとつに、様態を表す「そうだ」があります。 たとえば、堂に入って、献立の料理の写真を見ると、ステーキがとても魅力的に見えます。このとき、「美味しい」という用言に、様態の「そうだ」を付けて、「美味しそうだ」と表現するわけです。 では、「かわいい」に、様態の「そうだ」を付けてみると、どうなるでしょう。 「かわいそうだ」となります。「かわいい」から、意味がちがってきてしまいます。 たとえば、愛くるしいを飼っている人が、そのを見たことの

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  • 「“毒ガス流言”で女性がマスク」を疑ってみる | 科学技術のアネクドート

    (2014年)6月17日から22日にかけて、朝日新聞、毎日新聞、読売新聞などが、長崎市調査団による米国国立公文書館への訪問調査を報じています。この訪問調査により、原爆投下から間もない長崎のようすが写された写真200枚が確認されたといいます。 そして、どの新聞の特派員も、原爆投下から40日ほど経った長崎で「マスクをつけた女性」が歩いている姿が写っている写真に注目し、これを記事にしています。 その写真は、爆心地から南におよそ500メートルの浜口町(いまの川口町)で撮られたものと推定されています。当地にあった三菱重工業長崎造船所浦上寮の防火壁が女性たちの背景に写っていることから場所を特定できるようです。 写真では、雨で濡れた道を男女5人が歩いている姿が写されています。雨がまだ降っているのか、みな帽子や布切れを頭にかぶっています。 そして、5人のうちの2人が白いマスクをつけているのがわかります。

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  • 健康診断の基準が揺らぐ(下) | 科学技術のアネクドート

    健康診断の基準が揺らぐ(上) (2014年)4月4日に日人間ドック学会が発表した報告書「新たな健診の基検査の基準範囲 日人間ドック学会と健保連による150万人のメガスタディー」には、つぎのように書かれてあります。 「ここで示した基準範囲はいわゆるスーパーノーマルの人はこの検査値の範囲である事を意味するものであり、専門学会がガイドラインで示している疾患判別値とは異なる」 「スーパーノーマル」というのは、日語にすれば「超正常」。つまり、人間ドックを受けて、超正常だった人のLDLコレステロールや血圧やボディマスインデックスの値を調べてみると、「異常なし」とされていた基準値を上回っている人もそれなりにいた、というわけです。 この結果について、臨床研究適正評価教育機構(J-CLEAR)が、(2014年)5月14日に出した「日人間ドック学会発表の基準値に関しての当機構の見解」という発表のなか

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  • 健康診断の基準が揺らぐ(上) | 科学技術のアネクドート

    健康診断の基準をめぐって、大きな混乱が起きています。 ことし(2014年)4月、日人間ドック学会が、「新たな健診の基検査の基準範囲 日人間ドック学会と健保連による150万人のメガスタディー」という報告書を公表しました。同学会と健康保険組合連合会が、「新たな検査値の基準範囲」を作成したというものです。 従来、健康診断などで設けられていた基準値と異なる内容もあり、とくに「悪玉コレステロール」ともよばれるLDL(Low Density Lipoprotein)コレステロールについては、「従来の基準値より上限値がかなり高くなった」としています。 ほかにも、血圧の“上”の値について、130未満を「異常なし」としていたのが、4月の発表では147でも「健康」とされています。肥満かどうかの目安となる「ボディマスインデックス」については、25以上が「肥満」とされていましたが、あらたに男性は27.7まで

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  • 書評『日本の宇宙探検』 | 科学技術のアネクドート

    パンフレットよりは読みごたえがあり、単行よりは気軽に読める、80ページの宇宙開発紹介です。 『日の宇宙探検』宇宙航空研究開発機構、日経印刷、2012年、80ページ 日の宇宙開発を一手に担う独立行政法人、宇宙航空研究開発機構の活動ぶりを、この組織みずからが紹介しただ。A4判、80ページと、ムックのような体裁をとっており、写真や図版は多めで凝っている。 宇宙航空研究開発機構には、有志の職員たちによる「ミエル化チーム」という組織がある。2011年4月に発足したもので、「『有人宇宙=人が宇宙船に乗って宇宙にいく』ことについての検討を活性化させるための活動」を行う集団という。 このでは、そのミエル化チームが主体となってつくったという。日が行ってきた、つまり大部分は宇宙航空研究開発機構が行ってきた、宇宙開発のあらましを紹介するとともに、宇宙開発の意義を社会一般に問うている。 このが特徴

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  • 大びん633ミリリットル、謎は謎のまま | 科学技術のアネクドート

    店で「瓶ビール」と頼むと、たいていの店では、500ミリリットルの「中びん」が出されます。 中瓶が出てくる店ほど多くありませんが、「瓶ビール」と頼むと、633ミリリットル入った「大びんが出てくるところもあります。 中びんにくらべて大びんの容量は133ミリリットル多いのみ。グラス軽く1杯分の差しかありません。 しかし、大びんには手に持ったときの重みがあります。グラス1杯分を入れてもまだ序の口。大びんは、店側と客側と双方の“気合い”を感じさせる容器といえます。 大びんに入っているビールの容量は633ミリリットル。中びんの容量の500ミリリットルにくらべると、大びんの容量は明らかに数値として切りの悪いものといえます。なぜ大びんの容量は、633ミリリットルという切りの悪い数値なのでしょうか。 633ミリリットルが大びんの容量として均一に定められたのは、1944(昭和19)年のこと。それまで各ビー

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  • 「下付」の原則に例外x | 科学技術のアネクドート

    新聞、雑誌、インターネットなどの記事では、出版用語で「下付き」とよばれる表記がされていることがあります。ほかのふつうの文字よりも下側のほうに記される文字のことをいいます。 化学式を記すときには、この下付がよくつかわれます。物質の元素の数をあらわすとき、下付で書くのがふつうだからです。たとえば、二酸化窒素という物質があります。窒素(N)1個と、酸素(O)2個が結びついたものです。これを活字で表現するとこうなり ます。 「2」の部分が下付となっているわけです。 とくに新聞や雑誌などの紙媒体を発行している企業などは、どこも下付などの表記のルールを厳しくまもってきました。大きな新聞社などには、手引きやマニュアルもあるといいます。 しかし、この下付の表現で、そのルールを破って例外的に使われている表記もあります。 たとえば、上の二酸化窒素のほか、一酸化窒素、亜酸化窒素などの窒素がふくまれる酸化物は窒素

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  • ほんとうは「ポエト」、でも「ポエマー」 | 科学技術のアネクドート

    インターネット上では、さまざまな俗語が生まれています。なかには、和製英語が俗語として定着したインターネット用語というのもあります。 「ポエマー」はそのひとつでしょう。 このことばの元になっているのは、英語の「ポエム」(poem)。「詩」という意味です。この「ポエム」に、「何々をする人」の意味の接尾辞の“-er”がついて、「ポエマー」(poemer または poemmer)となったようです。 しかし、グーグルなどの検索で“poemer”や“poemmer”と入れて検索しても、英米のサイトにこのことばが出ている様子はありません。 大学受験の英単語を勉強した人や、ふだん英語を駆使している人は知っているかもしれませんが、「詩人」という意味のことばは“poemer”や“poemmer”でなく、“poet”といいます。カタカナで示すと「ポエト」または「ポエット」あたりでしょうか。 「何々する人」を指す

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  • “読ませたいところ”に図版を入れない | 科学技術のアネクドート

    、雑誌、インターネットなどの記事は、おもに文字要素と図版要素で成りたっています。文字要素というのは、見出しや文などのこと。図版要素というのは、写真、図解、イラストなどのことです。 写真集や画像集には図版要素がなければなりたちません。しかし、世のなかの記事の多くは文章を読ませるものなので、文字要素がないとなりたたない記事がほとんどを占めます。 文字要素と図版要素を考えたとき、文字要素だけでなりたつ記事や書物はあります。新聞の「ベタ記事」や、多くの小説などはその例です。 しかし、文字要素があるなかに、図版要素を入れることの大切さを、編集者や執筆者は知っています。文章だけでは、読者が想像しづらいような情報に対して、図版が入っていれば、読者は「ああ、こんなかたちの植物なのね」とわかります。 また、編集者や執筆者は、人の目を引きつけるための戦略として、図版を入れることもあります。たとえば、屋で

    “読ませたいところ”に図版を入れない | 科学技術のアネクドート
  • “門外漢”の校閲にも効果 | 科学技術のアネクドート

    づくりや雑誌の記事づくりの過程では、「校閲」という作業があります。原稿や、印刷前の段階の「ゲラ」ともよばれる校正刷に記されている内容について、誤りを示したり、不足な点を補ったりする作業です。 通常、だれが校閲の作業をやるかというと、「校閲者」とよばれる専門職業の人がやることが多くあります。記者や編集者に、組織に所属した社員とフリーランスがいるように、校閲者にも出版社内の人と、出版社外の人がいます。 校閲には共通言語といえるようなルールがあります。「トルツメ」や「半角アキ」などの指示の表記などがほぼ決まっているために、校閲内容を編集者や執筆者に伝えることができます。校閲の専門家はこうしたルールに忠実にのっとって作業をします。 しかし、校閲をすることのできる人は専門の校閲者だけではありません。ときに校閲をしたことのない人に校閲の作業をしてもらうことにも、それなりの効果があるとされる場合があり

    “門外漢”の校閲にも効果 | 科学技術のアネクドート
  • 小出五郎さん、逝く | 科学技術のアネクドート

    科学技術ジャーナリスト会議のメーリングリストによると、科学ジャーナリストの小出五郎さんが、(2014年)1月18日(土)朝、心不全のために亡くなりました。72歳でした。 小出さんは、東京大学農学部で放射線生態学を専攻。卒業後、1964(昭和39)年に日放送協会(NHK)に入局し、科学関連のドキュメンタリー番組づくりなどに携わってきました。 代表作のひとつは、1984年に放送された「NHK特集 世界の科学者は予見する 核戦争後の地球」。当時の米国とソ連が保有する核兵器5万発が戦争に使われたら、地球はどうなるか。この問いを発端に、世界の科学者や専門家126人に取材をして、そのシナリオを描いたものです。この作品は、イタリア賞と文化庁芸術祭でいずれもドキュメンタリー部門の大賞を受賞しています。 その後、NHKの解説委員をつとめるかたわら、日科学技術ジャーナリスト会議の運営する「科学ジャーナ