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  • 訓民正音を巡って その3 吏読と宣命体: 極東ブログ

    世宗が訓民正音を公布した理由については、曖昧ではあるが前回、前々回に触れたが、そこで触れなかったもう一つの側面、つまり、書記系の「創案」ではなく、「改良」の観点に立つと、吏読(吏讀)が注目される。 「訓民正音」の原文ではそのことが考慮されていたし、「崔萬理等・諺文創制反對・上疏文」は吏読の維持を求めていた。 原典だが「訓民正音」の鄭麟趾序では吏読(吏讀)はこう触れられている。 吾東方禮樂文章侔擬華夏。但方言俚語、不與之同。學書者患其旨趣之難暁、治獄者病其曲折之難通。昔新羅薛聡、始作吏讀、官府民間、至今行之。然皆假字而用、或澁或窒。非但鄙陋無稽而已、至於言語之間、則不能達其萬一焉。 下して、「昔、新羅薛聡、始めて吏讀を作り、官府民間、今に至り之を行う」ということで、新羅の薛聡が吏読を創案したとしている。 吏読とは何かだが、ここには書かれていない。「崔萬理等・諺文創制反對・上疏文」ではこうある

  • 訓民正音を巡って その2 崔萬理等・諺文創制反對・上疏文: 極東ブログ

    東洋文庫の『訓民正音』(趙義成訳注)(参照)には、訓民正音公布から程なく出された儒者・崔萬理等による諺文創制反對の上疏文も掲載されている。内容について概要は知っていたが、原文を読んでみると、非常に興味深い。思うことを記しておきたい。 まず、崔萬理にとってこの「訓民正音」は「諺文」であった。つまり、「オンモン」である。 庚子。集賢殿副提學崔萬理等、上疏曰、臣等伏覩、諺文制作、至爲神妙、創物運智…… 庚子は、1445年であり、訓民正音公布の翌年。その時点で、「諺文」として認識されていたことがわかる。 ところで当代一の儒学者が諺文制作に反対した理由だが、私などは、儒者の利権侵害のように捉えていたしそうした理解で間違っているとも思えないが、王に対する諫言としてどうかと考えると、やはり政治のコンテクストがオモテに出る。そこが儒者としては真摯に重要だったのかもしれない。 我朝自、祖宗以來、至誠事大、一

    訓民正音を巡って その2 崔萬理等・諺文創制反對・上疏文: 極東ブログ
  • 訓民正音を巡って: 極東ブログ

    朝鮮語(韓国語)の勉強をかねて、訓民正音のことをつらつらと考えている。かつて文字面だけを鵜呑みにして、訓民正音の意味を解していたことと比べると、実際にパッチムの音変化や、中国語学習後に漢文との対比をしてみた経過などから、なんというのか、ぐっと面白さが増してくる。 「ああ、なるほどな」という思いがいくつかぽつぽつと心に湧いてくる。まだ、それらが一つのまとまった考えには至っていない。来なら自分の熟慮を通すべきなのだろうが、まあ、そうでなくてもいいだろう、という思いとこうした、何か、ああ面白いものだな、という感覚はブログなどに書くのに向いているように思うので書いておきたい。 まず、「え?」と思ったのは「訓民正音」、それ自体である。対比としてウィッキペディアを見ることにする(というか、予想通りの記述だったのだった)。いわく(参照)。 訓民正音(くんみんせいおん、훈민정음)とは、李氏朝鮮の世宗が制

  • 韓国語の勉強を始めた: 極東ブログ

    今年に入ってから新しい言語としてはロシア語をやっていた。教材はミシェル・トーマスのもので、初級と中級をとりあえず理解できたな、という程度までやって、後は語彙をそれなりに増やそうと、語彙の教材を始めた。が、これが意外なほど難しい。簡単に感じられないのは初級と中級の部分が曖昧だからではないかと反省して、復習してみた。基的にそれで合った。ようは教材が難しく感じられるときは復習が足りない。実際のところ語彙の学習では格の学習が多く、難しいものだった。それも一通り終えた。さらに復習をすればいいのだが、ちょっと飽きた。少しロシア語から離れてもいいんじゃないか。ちょっと別の言語を囓りたくなった。そこでなんとなく思っていたのは、韓国語(朝鮮語)と現代ギリシア語とアラビア語だった。とりあえず、韓国語始めるかと、始めてみた。 教材はピンズラーを使った。英語で学ぶ韓国語である。ピンズラーの韓国語教材はフェーズ2

    韓国語の勉強を始めた: 極東ブログ
  • 「イスラム国」による日本人人質事件で思ったこと: 極東ブログ

    「イスラム国」による日人人質事件について思ったことをとりあえずブログに記しておきたい。 ツイッターのほうではすでに前もってコメントしたが、72時間の期限でのリアクションはないだろうと私は見ていた。理由は、どちらかというと「イスラム国」に対して欧米ほど危機感ももたず、脅威にも感じていない日国民を、期限通りの処刑によって激怒させ、その結果いっそう欧米側に付かせることにすれば「イスラム国」にとって利益にはならないだろうと思われたからだ。 「イスラム国」としては国際世界が一致するよりは、割れていたほうがよい。この手法は北朝鮮の外交戦略と同じである。ついでにいえば、西側諸国としても中東の利害は割れていたほうが、ローマによる分割統治的な意味合いで、利益にはなる。ただしシリアに端を発した今回の事態は三すくみのような複雑な分割にはなり、誰が利益かという構図は崩れてしまった。 「イスラム国」側の思惑だが

  • シャルリー・エブド誌襲撃事件雑感: 極東ブログ

    ブログをなんとなくお休みしている間に、「シャルリー・エブド」襲撃事件が起きた。この件について、とくにそのスローガンについては当初メディアに解説もなかったみたいなので、それではブログで記事を書こうかなとも思ったが、その後、同種の話題も出て来たので、書くまでもないかと思って、時は過ぎた。 事件に自体については、日を含めていろいろと議論があった。特に欧州と米国での対応が異なっていたように、米国などでは、イスラム教徒をあからさまに侮辱するように受け取られる表現はいかがなものか、ということで、大手メディアは基的にエブド誌漫画の引用を控えた。余談だが、自分の見ていた範囲では事件後の同誌の報道はフランス国内よりベルギーが早かった。 この事件だが、「表現の自由」というふうに欧州風に論点が焦点化されると、これは実際のところは議論の余地はない。つまり、テロに屈することなく社会を守るしかないということだ。

  • [書評] 羊皮紙に眠る文字たち(黒田龍之介): 極東ブログ

    Здравствуйте! というわけで、新年が明けてからロシア語の勉強を続けています。 教材は、先日書いたようにミッシェル・トーマス(Michel Thomas)の入門用(参照)。12枚組CDで最後の2枚が語彙復習用らしいので、正味10枚。12時間くらいのレッスン。現在、4枚目がなんとか終わったところ。 ミッシェル・トーマスによる言語教育の手法は、オーラルでしかも易しいのが特徴。たしかにCD1枚目はそうだなと思った。が、2枚目以降になるとそれなりに難しい。やはり語学に近道はなさそうだ。もちろん、それでも、この手法は、かなり易しい。 どうロシア語の学習を進めるか? ピンズラーでわかったが、語学の入門時は音に専念して学んでいくと、数日経つと脳のほうが音に慣れてくるものだ。それを慌てず待ったほうがよいだろう。今回もしだいにそうした効果が出てくるように感じられる。 とはいえ、この教材、どのように

    [書評] 羊皮紙に眠る文字たち(黒田龍之介): 極東ブログ
  • 選挙期間に思ったことは、地方が静かに窒息していくんじゃないかということだった: 極東ブログ

    今回の衆院選の選挙間で自分が一番思っていたことは、地方が静かに窒息していくんじゃないかということだった。そして、そのことが選挙の話題として上がらないかに見えたのが、こういうとなんだが、というのは、誰かを責めるというわけではないのだが、不定型な何かに迫られるようで、とても気持ち悪かった。 選挙で与党・自民党側が提示した争点は、消費税増税の是非であり、実質は、延期はするもののいずれは増税するという確約にもなっていた。与党・公明党はその差違として確実な増税を前提に「軽減税率」を掲げていた。それらについては昨日のエントリーで軽く触れた。 野党は、特に民主党は「消費税増税の是非」を争点にできないため(この点にいうなら先だって消費税増税停止で内閣不信任案を出しておくべだっただろう)、他の争点を挙げようとしたが、マニフェスト(参照PDF)を見るかぎり、争点が定まらない印象を受けた。GDPが下がったことで

  • MOCREO重低音Bluetoothスピーカー、すごかったです: 極東ブログ

    先日MOCREOのBluetooth防水スピーカーを買った話を書いた。その後もよく使っている。この用途には特に不満もないのだが(風呂極楽)、その上位版のMOCREO重低音Bluetoothスピーカー(参照)はどうなんだろうか、と気になっていた。もしかしたら、すごいんじゃないか、という感じがしたからだ。もっとも、こうした予感はよく外れる。 でも、そんなに高額でもないから、ええいと衝動買いしてしまった。 人生変わったです。すごいです。 そりゃ、んじゅう万円ものオーディオセットには叶わないと思うけど、これ、呆れるほど低音が出た。以前、いくつかオーディオの追加でサブウーファーとか使っていたし、Macのあの化学実験みたいなサブウーファーも使っていたけど、その比じゃないくらい、体にがっつり響く低音です。いやすげー。 自動車用のオーディオで低音が響くのがあるけど、ああいう不自然な感じはないし、他、中音か

    MOCREO重低音Bluetoothスピーカー、すごかったです: 極東ブログ
  • [書評]こんにちは、ユダヤ人です(ロジャー・パルバース 、四方田犬彦): 極東ブログ

    『こんにちは、ユダヤ人です』は、ロジャー・パルバースと四方田犬彦の日語による対談で、テーマは表題が暗示するように、ユダヤ人を巡る話題。内容はけっこうディープなのだが、彼ら自身が対談の終わりで言うように、結論のようなものはない。ユダヤ人とは何か、イスラエルはどうあるべきかといった、よくあるユダヤ人論のようなまとまった主張というのはない。そのことは書の美点であると言ってよいと思う。 ロジャー・パルバースは、劇作家や文学者であるということを除くと、イスラエル以外によくいる、というか米国人に多い感じのユダヤ人の一人という印象は受ける。つまり、実質、宗教性が薄い。もちろん、当然としてユダヤ人としての歴史を背負って生きている。そのあたりの彼のルーツや彼の人生にまつわるユダヤ人としての話題もとても興味深い。 こう言ういいかたはちょっと僭越かもしれないけれど、米国的な世界観でユダヤ人というのは何かとい

    [書評]こんにちは、ユダヤ人です(ロジャー・パルバース 、四方田犬彦): 極東ブログ
  • [書評]反音楽史(石井宏): 極東ブログ

    言語を勉強すると微妙に感覚や感性が変わってきて面白いのだけど、ドイツ語を勉強し始めて、自然にドイツ的なものに関心が向くのか、あるいは無意識がそういうふうにドイツ語的な感覚で配列されるのかよくわからないのだけど、何か微妙に変わってきて、自分でも不思議だったのだが、ブラームスとか聴くようになった。以前は好んでいなかったのに。 聴くというより、わかるという感じだろうか。その他、モーツアルトやベートーヴェンやバッハもそうなのだが、ドイツ音楽がなんか、以前よりくっきりわかる。どうやらワーグナーにも感覚が届いてきた。(副作用で小林秀雄が以前よりわかるようになった。) これはいったいどういうことなんだろうか? というのとたまたまマイブームの『のだめカンタービレ』がシンクロしてしまって、どうにも奇妙なことになった。 さらに言うと、そろそろ書こうかと思うだのけど、もう一台ブルートゥース・スピーカーを買った

    [書評]反音楽史(石井宏): 極東ブログ
  • 政策意思決定と"公共マフィア"について: 極東ブログ

    昨日のエントリーを書いたあと、そういえば最近考えていることで、"公共マフィア"のことがあった。これをどう考えたらいいのかなと考えるためにまた、一人考え続けているが、これは話したことがなかった。ブログに少し書いてみたい。 "公共マフィア"というのは、これも私の造語である。英語だと"public mafia"だろうか。調べてみると私の意味合いでは、英語にもそんな言葉はなさそうだ。もちろん、あまりよい造語ではない。 マフィアの原義はいうまでもなく、「イタリアのシチリア島が起源と見られる組織犯罪集団」である。が、一般用法では別の意味合いがあり、慶応OBの「三田会マフィア」やマッキンゼー出身が「マッキンゼー・マフィア」と呼ばれることもある。伊賀泰代氏などもそうなのだろうか。日での呼称はOBとか元なんたらという含みだが、英語だと、Dicntionary.comにあるように、「any small po

  • 諸産業を「インフラ化する」こと: 極東ブログ

    以前ならいろいろブログに取り上げていた種類の話題があったが、この間、なんとなく言及しないでいた。 沖縄県知事選挙については、辺野古新設基地問題と合わせて重要な話題だったが、ポリタスに「【沖縄県知事選】沖縄県知事選後に予想される泥沼」(参照)として寄稿した。もう数日間は同サイトに掲載されているはず。私が現在の沖縄基地問題にどういう視点に立っているかに関心がある人がいたら、お読みいただきたい。結論は、表題にも示したように泥沼化である。明るい展望は見えない。ポリタスからは選挙を終えてからの意見があるか問われたが、私の寄稿はむしろ選挙後について触れたので新しい稿は起こさなかった。今後の泥沼化の最初の指標は翁長雄志知事の辺野古対応になるはずだ。たぶん、私の想定とおりに進むだろうと思う(県側は非承認できない)。 他、この間の、国内的な出来事といえば衆院の解散がある。年内に衆院選挙が実施される。この点も

  • 計算尺の思い出: 極東ブログ

    先日、宮崎駿の『風立ちぬ』について書いたおり(参照)、こういうコメントを貰った。名前は出す必要がないので省略する。 申し訳ないけど、どう読んでも映画の素晴らしさが伝わってこない。これはもう世代の断絶だね。 この映画のすばらしさを伝えるのが目的ならたぶん、読者層を想定して別の書き方をすると思う。また、評論的に書くなら、cakesのような別の媒体に書くと思う。先日の話は、自分の思いをまず自分のブログに勝手に書いてみたかったというのがあった。ただ、「勝手に」といっても迷ったことがあった。計算尺のことである。 この映画では、計算尺がとても大きな意味をもっている。だが、そもそも、計算尺というものの歴史的な情感が、ある年代より若い人に伝わるのだろうかと考えていた。もちろん、計算尺がなんであるか、というのは、一言で言える、手動式の簡易な計算機である。であれば、電卓のようなものかというと、とりあえずそうだ

  • [書評]初代総料理長サリー・ワイル(神山典士): 極東ブログ

    ミラノ風ドリア? 知らないでいたら、どうも知らないのは私くらいらしく、そのことで私のほうが驚いた。ツイッターや周りの人に訊いたりしてなんとなくわかった。調べてみて、なんでミラノ風かということもわかって、苦笑した。 それはまあそれでいい。が、「ドリア」については長年疑問に思っていたので、この機にちょっと調べたら、意外なことがわかった。昭和初期に来日した横浜のホテルニューグランド初代総料理長サリー・ワイル(Saly Weil)の創案らしい。 後世にその料理が残って日に定着するほどの影響力をもっていた料理人である。どんな人だったのだろうかと、ちょっと興味を持った。しかも、彼はスイス系のユダヤ人らしいというのも興味引かれる。そこで書籍を探したらそのまま『初代総料理長サリー・ワイル』というがあったので読んでみた。これは面白い。 サリー・ワイルは、1897年(明治30年)に生まれ、1927年(昭和

    [書評]初代総料理長サリー・ワイル(神山典士): 極東ブログ
  • 香港・雨傘革命の本当の力: 極東ブログ

    21日、香港で普通選挙を求める抗議デモのなか、デモ学生の代表と香港政府代表の対話が実施された。この問題に関心をある人なら、この対話の内容や結果に期待をもつことはないだろう。重要なのは、対話に香港政府代表を引き出したということで、それ自体がデモ側の勝利の一つとして位置づけられる。 今後の動向がどうなるかはわからない。大筋、共産党中国政府が、香港の民主化に明示的に妥協することはないと見られる。それをすれば中国が解体してしまう。中共側としては、現状の台湾との関係と同様、言語的な規定は曖昧のまま実態を静かにねじ曲げていくという方向ならざるをえない。 このことは、天安門事件のような流血や、李総統(大統領)選出時のミサイル威嚇のようなことを中共側がしずらい、ということでもある。しかし、中国という国はこうした常識的な視点からは捉えられない面があるので、国際社会も慢心はできない。 今回の雨傘革命でも、そも

  • 「墓が捨てられる」時代: 極東ブログ

    先週のクローズアップ現代「墓が捨てられる」(参照)が興味深かった。文字どおり、墓が捨てられていく現代日の状況を描いていた。墓が誰の所有かわからなくなれば、捨てるしかない。 目につくのは、捨てられる膨大な墓石である。番組冒頭では、淡路島に不法投棄された1500トンもの墓石の山が映し出された。 その投棄される墓石には合わせていなかったが、少なからぬ遺骨もまた捨てられているように思えた。 墓石自体は岩石なので砕けば道路工事用の砂利として再利用できる。その費用は1トン5000円から1万円ということで、コストの都合から淡路島に不当投機されたらしい。 映像を見ながら、行政で罰則規定と墓石再利用に補助金を付ければ、なんとかなるだろうなと私はぼんやり見ていた。しかし、ゴミ投棄やゴミの再利用のような話ではないなとも思っていた。墓そのものを維持することが難しくなった現代が背景にあり、そこに問題の根もある。

    「墓が捨てられる」時代: 極東ブログ
    funaki_naoto
    funaki_naoto 2014/10/14
    「自分が死んでも墓なんか要らないのではないだろうか?/墓石や遺骨というよりも、死者の名前という問題」
  • 野田国義参議院議員に謝罪せよとまでは思わないが、謝罪したほうがよいのではないかとは思う。: 極東ブログ

    7日の参議院予算委員会の基的質疑で、山谷国家公安委員長が在特会メンバーと一緒に写真を撮っていたということに関連した質疑の際、委員会室で山谷氏に「団体のメンバーと懇ろなのではないか」というやじが民主党議員と思われる側から複数回飛び、これはセクハラ発言ではないかと話題になり、民主党の蓮舫元行政刷新担当大臣は、やじを飛ばしたのが同党所属議員による発言であることを認め、議会に対して陳謝した。このおり、やじを飛ばした議員は名乗り出るようにも示唆された。 名乗りでたのは民主党・野田国義参議院議員であった。しかし、野田議員は、私の誤解かもしれないが、陳謝はせず、セクハラとして受け止められたのは誤解であると釈明するに留めた。NHK「民主 野田参院議員 やじを認め釈明」(参照)より。 そのうえで、野田議員は「山谷大臣と団体との関係が親しいのではないかという意味で『ねんごろ』という表現をしたが、結果として誤

  • 御嶽山の噴火のニュースで困惑したこと: 極東ブログ

    御嶽山の噴火のニュースを聞いたとき、噴火というだけで驚いたが、その後しばらくよくわからない状態でいた。変な言い方だが、何がわからないのかわからないという感じだった。 御嶽山は以前にも噴火した。1979年(昭和54年)に水蒸気爆発したときは前橋にも灰が降った。休火山と見られていた御嶽山が噴火したということも合わせて大きなニュースだったが、人的な被害が出たという記憶はない。だが、今回は被害が出たらしい。(追記:記憶違いで当時は「死火山」と見られ、これを機会に「死火山」「休火山」がなくなった。) 当初けが人は少なくとも8人、4人が灰に埋まっているといった報道(参照PDF)だったので、それほど人的な被害はないだろうとも思っていた。ただ、山頂に150人以上取り残されているとの報道(参照)もあり、被害者は膨らむ可能性はあるなと思った。いずれ、水蒸気爆発の影響で溶岩流ということではないさそうだ。 被害者

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  • なるほど捕鯨を自由化すれば捕鯨は終わるかも: 極東ブログ

    の捕鯨問題は微妙な問題だと思う。個人的には、各国から捕鯨はやめろ言われているのだし、日にとって捕鯨がさほど重要だとも思えないので、やめればそれで終わりではないかという印象はある。が、少し考えると、なかなか実態は複雑だなと思える。考えるに怯むという感じもする。なのでごく簡単に、3月31日国際司法裁判所(ICJ)下された判決あたりから振り返ってみる。 今回問題となったのは、2005年から実施されている第2期南極海鯨類捕獲調査事業(第2期調査)の実施についてである。判決は、南極海に限定されるが、第2期調査の実施を差し止め、さらに今後は日政府の調査計画も差し止めるというものだった。 なぜこうなったかだが、前提は、科学的な調査は認められるが、商業捕鯨は認められない、ということ。そこで第2期調査の実態を見ると、日側の科学的な調査ではないと判断された。だったら、実質商業捕鯨になっているではとい

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