素粒子研究の世界的拠点・CERN(セルン)所長インタビュー 「ヒッグス粒子,結論は今年中に」 科学雑誌Newton 5月29日(火)14時16分配信 ほぼ光速まで加速した陽子どうしを正面衝突させ,誰も見たことのない新粒子をつくりだす,巨大加速器LHC(エルエイチシー)。その衝突エネルギーは加速器実験史上で最も高く,素粒子物理学の新たな地平を開くと期待されています。LHCを有するのは,スイス,ジュネーブ郊外のCERN(セルン,ヨーロッパ合同原子核研究機構)です。素粒子実験物理学者である,CERNのロルフ・ホイヤー所長にLHC実験の最前線について語ってもらいました。 ■ 2チームを競わせ,実験結果の信頼性を上げる Newton LHCには複数の巨大実験装置が設置されています。その中で「ATLAS実験」と「CMS実験」は,万物に質量をあたえている「ヒッグス粒子」を探すことなど,ほぼ同じ目的を