おもしろいを1日1本! ミシマ社のウェブ雑誌「みんなのミシマガジン(通称ミシマガ)」。多彩な作者による、いろとりどりのコラムが楽しめます。
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2016.01.08更新 落語家の亭号 落語家の芸名には、上方の「笑福亭」「桂」「林家」や、東京の「三笑亭」「三遊亭」「古今亭」のような亭号がつく。私たちの姓に該当するように思うが、亭号は所属の一門を表すものであって呼称にはなりにくい。桂米朝一門会の楽屋で「桂さーん」と呼びかけたら、全員が一斉に振り向き、チョット怖かったという話しを聞いたことがある。 落語家への呼びかけとしては、例えば桂春團治(以下、敬称略)なら、一般には「春團治師匠」か、たんに「師匠」だが、代数で呼ぶこともある。春團治なら「三代目」、笑福亭松鶴なら「六代目」という具合だ。 この代数による尊称は、東京で桂文楽を「黒門町」、古今亭志ん生を「日暮里」と呼ぶ所名に通じる。大師匠に対して所名や代数で呼ぶのは、落語界に限ったことではない。我が国では言葉には霊力が宿ると信じる言霊信仰があるため、相手をその名で呼びかけることは避けな
2015.12.23更新 ほかほかごはんに好きな具材を合わせるだけ。シンプルで安くて、だれにでも作れるおむすび。 なのに、口にすると不思議な満足感がーー。そこに秘められた "おむすびの心" を探るべく、創作野菜料理家・宮本しばにが、日本中のおいしいおむすびを巡り、レポートをお届けします。今回は、食との関わりを何より大事にしているという新居百合子さんがむすぶ、「赤梅酢むすび」です。 新居百合子さんは、吹きガラスで生活日用品を造っている方。日本を代表するガラスメーカー「 カガミクリスタル 」で15年間、勤めていましたが、結婚を機に大阪府箕面へ移住し、現在は自分の作品を製作する日々を送っています。 住む環境と食を大切にしたいと、以前から畑を借りていた能勢町に移住することを決意。30年間放置されていた古民家を改装しながら、今は移住の準備中です。 「作っている人の顔が見える食材を使うことが何よりも
ミシマ社では、毎月デッチやジュニア(学生のお手伝いさん)をはじめとしたいろんな人を交えて、この「みんなのミシマガジン」の企画会議をしています。その企画会議のなかでデッチたちが気になるお店に取材する「デッチがゆく!」というコーナーあるのをご存じでしょうか。これまで、 隣町珈琲 さんに、 月と六ペンス さん、そして 男前豆腐店 さんといったお店にデッチが突撃インタビューを行ってきました。 そして今回はわたくし、京都デッチのクニシマが突撃しましたのは、大阪の印刷会社、レトロ印刷ジャムさんです! なぜ印刷会社に興味を持ったのか?そこで刷られている紙雑貨やフライヤーがとても素敵だったからです。私のJAMさんとの出会いは、本当に偶然でした。ツイッターでJAMさんが商品紹介しているアカウントを見つけたのがはじまりです。そこで見た商品のレトロな可愛さやツイートから伝わってくるJAMさんの印刷愛に、一瞬でフ
2015.12.02更新 何人か「師」と呼んでいる人がいる。五十代後半というような年になってそう言う人がいること自体を幸運と思うし、また、運だけではなくて、わたし自身が「師」を持つ立場に自分を置くことをこのうえない幸せ、と思うタイプである、ということにも由来している。会える師もあるし、もう会えない師もある。しかし、「師」をもつことにより、わたしの人生は学びのプロセスとなり、飽きることがない。学ぶ、ということにまさる人生の悦楽というのは、なかなか他には見つけにくい。「学問」やら「仕事」やらが永遠の快楽であるのは、そう言う意味において、でもある。直接会うことができる師のおひとり、高岡英夫先生が、2015年9月に「ゆる体操」をオープン化した 。(※1) 「ゆる体操」については、メディアや地方自治体での実践、日本津々浦々でのカルチャーセンターでのコース開講などを通じてよく知られるようになっているか
前回取り上げたオルホン文字、これは別名「突厥文字」といいます。 形が鋭角で、槍を持って突進しているような形から名づけられました。 これはずばり、 槍を表す文字ですし、これは 盾の横から槍を突き出す文字、そして、 これは謎の怪音波を発して敵を混乱させる様子を描いた文字です。 すいません、すべて嘘です。 それは突厥文字でなく突撃文字ですね。 突厥(とっけつ)というのは、実はトルコのこと。八世紀ごろに、トルコ人たちが中央アジアで使っていた文字です。 トルコ人というのはもともと現在の中央アジアに住んでいて、それがいろいろあってペルシャ、アラブを経て今のトルコ共和国の場所まで移動し、さらに勢い余って日本にケバブを売りに来ているわけです。 まさに元遊牧民、半端ない移動距離です。 さて、このトルコ語ですが、ひとつ面白い特徴があります。 それは「母音調和」。 トルコ語には8つの母音があるのですが、
(左)『坊さん、父になる。』白川密成(ミシマ社)、(右)『死では終わらない物語について書こうと思う』釈徹宗(文藝春秋) 今年9月、ついに『 坊さん、父になる。 』(ミシマ社)が発刊となりました。 24歳で突然住職になった著者・白川密成さん。坊さん歴も10年を超え、尼僧の奥さんと恋に落ち、結婚。第一子にも恵まれて、順風満帆な坊さん生活を送っているかに思えたのだけど――心身の不調、結婚、そして父になるという重みetc...に悩みまくり、日々を生きるなかで、仏教を通して見つけたものたちが詰まった渾身の一冊が、ついに誕生! 住職になりたてのドタバタな日々、等身大の言葉で語られるお大師さまの言葉たちが詰まった前作『 ボクは坊さん。 』が映画化されたり、お坊さんのテレビ番組が放送されたりと、この秋は「坊さんの秋」と言っても過言ではありません。 今回の特集では、その刊行を記念して、スペシャル対談を行い
ほかほかごはんに好きな具材を合わせるだけ。シンプルで安くて、だれにでも作れるおむすび。 なのに、口にすると不思議な満足感がーー。そこに秘められた "おむすびの心" を探るべく、創作野菜料理家・宮本しばにが、日本中のおいしいおむすびを巡り、レポートをお届けします。 今回は、西林浩史さんとそのお母さまであるきくみさんが結ぶ、なつかしいホイル包みのおむすびです。 西林浩史さんはスケートボードなどを販売する会社を横浜で経営されていましたが、子供を育てる生活環境や食べ物のことを考えて、4年前に家族で引越しを決意。 「畑をやるにも、生活するにも、基本は水。水が一番大事です」と語る浩史さん。 会社は人に任せて故郷である長野に移り、今は飯綱高原のスキー場で貸しボード屋、食堂、イベント企画など様々な活動をしながら、畑で野菜を作ったり、その野菜で加工食品を作ったりと、大忙しの日々を送っています。 学生時代
「自分の食べるものが自分を形づくる」という、当たり前だけど、一番大切なこと。この9月に出版された青山ゆみこさんの『人生最後のご馳走』(幻冬舎)の「はじめに」には、《一般の病棟で、まるで画一的なモノのように扱われて「自分」がなくなる気がしたという患者さんもいた》とあります。 本書で取り上げられているのは、淀川キリスト教病院ホスピス・こどもホスピス病院で行われている、患者さんが希望した料理を作る「リクエスト食」という「食」のケアの取り組みです。患者さん14名や病院スタッフへのインタビューを通して浮かび上がるのは、患者さんやその家族、そして彼らを支える病院スタッフのあたたかな物語。 こんなに素敵なインタビュー、そして文章を書かれる青山さんはいったいどんな方なんだろう......。新人タブチが本のこと、そしてインタビューについて伺ってきました! 2015.11.11更新 ―― もともと「ホスピ
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