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ブックマーク / kotobakai.seesaa.net (20)

  • 紀と記について(Kenta): ことば会議室

    私は、日と英国における近代の戦没記念施設を研究しております。 歴史資料を当たってみると、日の場合、これを「紀念碑」と表記することが大体 昭和20年代後半まで見られます。現在の表記は「記念碑」です。また他国の場合ですと、中国、香港、台湾韓国では今でも「紀」の方が使われている(韓国ではハングル化しておりますが)もののようです。また、日でも、仏教寺院等の宗教行事では現在でも「紀念」という語が「記念」の意味で使われている例が見受けられます。 私の疑問はこうです。 つまり「紀念」と記す場合と、「記念」と記す場合とでは意味上の違いが発生する ものなのでしょうか?それとも、ほぼ同義であると考えて差し支えないものなのでしょうか?いろいろと辞書・辞典類(広辞苑、大辞林、国語辞典等)をあたってみたのですが両者の違いについては要領を得ませんでした。斯学の素人にはなんとも判断のつかない問題で、失礼な事とは

  • 【山田忠雄<cite>『私の語誌』</cite>・こだわり】: ことば会議室

    注文していたものが届いた。「山田氏の文を集めた」と先日書いたが、書き下ろしのようだ。校正中に亡くなったということらしい。もっと多くの語を取り上げているのかと思ったら、二冊で四語である(関連する語もあるが)。 第一巻「他山の石」は、表題の他に「快挙」「風潮」をとりあげる。 第二巻「私のこだわり」は、「こだわり」に〈こだわりにこだわった〉もの。よくいわれる、〈もともとはマイナスの意味であったのだが、プラスの意味で使われるようになった〉という見方に対して、〈マイナスの用法は第二義であり、第三義であるプラスの意味をのみ異端視するのはおかしい〉と、プラスの意味に不快感を示す江国滋・大岡信・俵万智をケチョンケチョンにけなす。 一般書における「もともと」などということばは、どうせ〈私がことばを覚えた頃〉というような意味で使っているのであるから、そんなに目くじらを立てずともよいのでは、と思うのだが、ここ

  • ちゃっぷいちゃっぷい、どんと、ぽち: ことば会議室

    いいまさんの独り言を読んで思い出したのですが、簡易懐炉のドントというののCMで表題のようなものがあったかと思いますが、これにテロップがついていたことがあったとか。 私は見たことが無いのですが、「弥生時代?のことばを復元……」とかいうふうに。 「ちゃんぶちちゃんぶち」(寒し寒し)ならあるかもしれませんが、どうも怪しそうなのでテロップをはずしたのでしょうか。語頭濁音はあるし。 → ふしぎな声(ひとりごと 飯間さん) Yeemar さんからのコメント ( Date: 1998年 7月 30日 木曜日 19:53:21) 「ちゃっぷいちゃっぷい」については、CM放映当時「週刊朝日」で 取り上げられ、たしかに、制作者側の「弥生時代の音を云々……」と いう話は紹介されていました。CMのテロップに出ていたかどうかは 知りません。 この記事には大野晋学習院大学教授(当時)のコメントが載ってい ました。「『

  • 教えてください(ご苦労様)(toshi712): ことば会議室

    (01/01)ことば会議室へようこそ (01/01)認証コードについて (09/29)「この人が作った」コメントとトラックバック (05/04)芸妓を、仮名垣魯文 (02/02)「寸劇」野呂辰之助 (10/31)艶笑 (09/09)さくさ(感) (09/02)クイズ!日語王(2006.06.08) (08/28)粗熱を取る (08/24)ブルーギル ご苦労様、とか、ご苦労様でした,と言うと見下す言葉になるのですか、敬う言葉にはならないのですか、目上の人に、なんと言えばよいのですか Yeemar さんからのコメント ( Date: 2002年 12月 22日 日曜日 01:48:18) 下記のような戯文を書いたことがありますので、ご参考までにご紹介いたします。 目上、目下を問わず、今の会社社会では「お疲れさま」というのがスタンダードになっているような気がしますが、いかがでしょうか。学生

  • 括弧と○の位置について(言魔上人): ことば会議室

    「ことば会議室」・「ことばについての会議室」をblog化しようと考えてのもの。 「ことば会議室」は1997年から2004年まで、「ことばについての会議室」は「ことば会議室」からcgiを替えて、2005年10月まで、ともにBBSで運営して参りましたが、この度blogとして再出発しました。

  • 【拗音促音の小さな字】: ことば会議室

    「ことば会議室」・「ことばについての会議室」をblog化しようと考えてのもの。 「ことば会議室」は1997年から2004年まで、「ことばについての会議室」は「ことば会議室」からcgiを替えて、2005年10月まで、ともにBBSで運営して参りましたが、この度blogとして再出発しました。

  • 鼻濁音: ことば会議室

    11/27に、JNNニュースバード(skyperfecTV)で、1977年放送の「たそがれのガギグゲゴ」という番組(TBS)がありました。出演者の名前が表示されないのでちょっと残念でした。分かったひとを書いておくと、 鼻濁音擁護派、五木ひろし、池田弥三郎、三遊亭円生、阿久悠 非鼻濁音派、 南沙織、  寿岳章子、 桂三枝、  作詞家? 対になっています。それから、ディレクターは行司役と言ってたけど、やはり鼻濁音派の金田一春彦。大釜と大蟇の例を挙げてました(大硝子と大烏ではなく)。 五木ひろしと南沙織は「よこはまたそがれ」と「くれそでくれないたそがれどきは」での話題です。非鼻濁音派の作詞家はこの南沙織の歌を作詞したひとらしい。作曲の田山さんというのは田山雅充? しかし、助詞だけでも鼻濁音で、という考え方もあるのだ、と知り、「助詞だけでもwoで」という考え方と通じる、と思ったことでした。 このチ

  • 【交合は校合なり】: ことば会議室

    小松左京『はみだし生物学』(新潮文庫)に、何故、子孫を残すのに両性による生殖が行われるのか、という話が有った。単性生殖ではなぜいかんのか、という話だ。情報が薄れるを避けるためだ、という解釈をしめしていた。遺伝子情報を正しく子孫に伝えるためであるというのだ。小松氏は電子複写、コピーを例に取って説明していた。コピーしたものをコピーしたら薄れてしまう、更にコピーすればもっと薄れる。単性生殖はこれにあたるという。そこで別のコピーと照し合せると、あるコピーでは読み取れなかった情報が読み取れるし、読み誤りも防げる、というのである。 文献を扱う人間にとってはコピーを例に取るよりも写を考えた方がよい、と思い、この説に大いに納得が行った。 あるを人が写せば、まず誤写(写し間違え)がある。それを更に写すと、新しい誤写が生じるし、場合によっては既にある誤写部分を勝手にねじまげて解釈し、来の形とは似ても似つ

  • 【筆順】: ことば会議室

    娘の小学校入学を睨んで教育産業の置いて行ったビデオでは、「筆順もちゃんと覚えないといけません」と言っている。未だに金科玉条としてやっているのかな、と思うのだが、そういえば漢字検定は文部省認定をうたいつつ、筆順を出題しているから、筆順の試験はますます盛んなのであろう。でも、多分筆順の試験問題を作る人は文部省『筆順指導の手びき』(昭和33.3)など見たことがないだろう。あるいは、見たことがある積りでもその一部しか見ていないのだろう。 「1.書のねらい」というところに次の様にある。 もちろん,書に示される筆順は,学習指導上に混乱を来たさないようにとの配慮から定められたものであって,このことは,ここに取りあげなかった筆順についても,これを誤りとするものでもなく,また否定しようとするものでもない。 実は、この「書のねらい」のところを削る形でこの「手びき」を掲載しているがあるのだ。国語科教育

  • 「ながらう」べきか「ながろう」べきか(うかんるり): ことば会議室

    はじめて質問させていただきます、うかんるりです。 仮名遣いについて勉強しているのですが、ひとつ疑問に思うことがあります。「歌をよみたまふ人」という文を音読するとき、みなさんは「たまふ」をタマウと読みますか?たぶんタモウとよむでしょうね。では「のたまふ」とか「さぶらふ」はどうでしょう?私はノタマウでもノタモウでも違和感はないと感じます。しかし「いらふ」はイロウとは読めません。逆に「(風が)あらふ(吹く)」はアラウと読んだ方がいい気がします。 ハ行転呼音のみ「う」として読むか、ハ行転呼音とその前のア段音とを合わせて長音として読むかの違いなんだろうと思います。これらは違和感があるかないかとか、意味が通るか通らないかで読み方を判断しなければならないのでしょうか。 それから「わらふ」をワロウと読むと関西弁のような響きに聞こえますが、これは関西弁のルーツを示しているものとみていいのでしょうか。どなたか

    funaki_naoto
    funaki_naoto 2008/06/24
    「伝統というのは、ずっと前のものではなくちょっと前のものを規範として見ることがおおい」
  • FAQ【現代仮名遣いで「地震」はなぜヂシンではないのか】: ことば会議室

    現代仮名遣いでは、zi,zuの表記には、原則として「じ・ず」を用います。「ぢ・づ」を用いるのは例外であって、これは「同音の連呼」と「二語の連合」の場合に限られます。「同音の連呼」というのは、「ちぢむ/ちぢれる/ちぢこまる/つづみ/つづら/つづく/つづめる/つづる」といったものです。「二語の連合」は所謂「連濁」で、「ち・つ」で始まる語が後部要素となって複合語となり、連濁して出来たzi,zuは「ぢづ」で書こう、というものです。「はなぢ」などです。 問題の「地震じしん」は以下の規則によります。 〔注意〕次のような語の中の「じ」「ず」は、漢字の音読みでもともと濁っているものであって、上記(1)、(2)のいずれにもあたらず、「じ」「ず」を用いて書く。 例 じめん(地面)/ぬのじ(布地)/ずが(図画)/りゃくず(略図) この「もともと濁っている」というのは、「連濁によるものではない」ということで、伝統

  • 『しほ』といふ文字は?(kodae): ことば会議室

    「ことば会議室」・「ことばについての会議室」をblog化しようと考えてのもの。 「ことば会議室」は1997年から2004年まで、「ことばについての会議室」は「ことば会議室」からcgiを替えて、2005年10月まで、ともにBBSで運営して参りましたが、この度blogとして再出発しました。

    funaki_naoto
    funaki_naoto 2008/05/14
    徒然草第百三十六段
  • 「手の平」 「掌」(harada): ことば会議室

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  • 誤用(かと思われるもの)の用例集: ことば会議室

    上記のようなものが欲しいですね。昔の月刊文法に誤用すれすれとかいう特集があったかと思いますが。 今回、そう思ったきっかけは、見知らぬ人からのメールでした。 >当に厚手がましいお願いですが、どうか宜しく御願い致します。 「厚かましい」と「差し出がましい」など(と「厚手」)とが、コンタミネーションを起こした言い方かと思いますが、web上でも何件かヒットしました。 このメールを呉れたのは、大学4年生で、神奈川県でずっと育った人であるということでした。 岡島昭浩 さんからのコメント ( Date: 2003年 01月 12日 日曜日 00:31:52) 『月刊文法』昭和44.9(1巻12号)の「特集 現代作家の文法的誤りを突く」の中の「誤りすれすれ!」でした。 西田直敏「井伏鱒二・武田泰淳」で、「なんとなし、お前を憎らしくなってくる」を「なんとなく」の誤りであろうとしていますが、これはありそうで

  • き線点: ことば会議室

    「ことば会議室」・「ことばについての会議室」をblog化しようと考えてのもの。 「ことば会議室」は1997年から2004年まで、「ことばについての会議室」は「ことば会議室」からcgiを替えて、2005年10月まで、ともにBBSで運営して参りましたが、この度blogとして再出発しました。

  • (新刊)日本語本レビュー(佐藤@岐阜大): ことば会議室

    (01/01)ことば会議室へようこそ (01/01)認証コードについて (09/29)「この人が作った」コメントとトラックバック (05/04)芸妓を、仮名垣魯文 (02/02)「寸劇」野呂辰之助 (10/31)艶笑 (09/09)さくさ(感) (09/02)クイズ!日語王(2006.06.08) (08/28)粗熱を取る (08/24)ブルーギル というのをやってみてはいかがでしょうか。新刊で、つい見落とす、っていうことけっこうありますし、お互いに情報交換をする場があってもよいかと思いまして。 で、言い出しっぺですので…… 久世光彦『ニホンゴ キトク』(講談社文庫。95年単行) 著者は、1935年生まれ、演出・シナリオ・小説などをやっていたそうです。その点では、実用的な言葉の使い手としてプロ、ということができそうです。 主観的な日語愛護ということになってしまいますが、その主観の

  • 通俗字源もしくは道学的字源: ことば会議室

    【53】 通俗字源もしくは道学的字源 岡島昭浩 - 04/5/6(木) 22:17 - ---- 「人」という字は左右で支え合っておらんと倒れてしますのであります。二人でなければ「人」ではないのであります。 というような、道学的字源説。いつからあるのかと思っていましたが、杉山茂丸『百魔』にありました。講談社学術文庫の上巻175頁、元来支那の太古に文字を拵えた人は皆禅哲である。それが「人」と云う字を拵える時に「|」この様な棒のような「人」と云う字は拵えなかった。「丿」かような画と「\」かような画の二つを寄せて、人と云う字を拵えたのである。一人より外 人がいなかったならば「|」こんな字を人と読ませたであろうが、…… 「道学的」と書きましたが、江戸の道学にもあるのでしょうか。 【68】 Re:通俗字源もしくは道学的字源 田島照生 - 04/5/13(木) 22:17 - ---- ツリー型になっ

  • 掘った芋はどこに(深沢ともよ): ことば会議室

    (01/01)ことば会議室へようこそ (01/01)認証コードについて (09/29)「この人が作った」コメントとトラックバック (05/04)芸妓を、仮名垣魯文 (02/02)「寸劇」野呂辰之助 (10/31)艶笑 (09/09)さくさ(感) (09/02)クイズ!日語王(2006.06.08) (08/28)粗熱を取る (08/24)ブルーギル 「掘った芋」のなぞを探るべくいろいろ調べものをしていて 「目についたことば」のページにたどり着きました。 今まで見た中でもっとも有用な情報が載っていて助かりました。 どうせなら、今日「英米対話捷径」を手に入れに行く前に あのページを読んでいればよかったのですが) (「目についたことば」は岡島さんが書かれたものと思っておりますが、いいんですよね?)「ジョン万次郎が、英会話を教えるために「掘った芋」的な フレーズの寄せ集め集を書いたということ

  • 会話記号の成立年代について質問致します(藪野直史): ことば会議室

    高校の国語教師をしている者ですが、 現在我々が用いている、会話記号であるかぎかっこ 「 及び 」 二重かぎかっこ 『 及び 』 は、いつ成立したものでしょうか。同様な記号を他国では見かけないことから、日独自のものかと思われますが、成立年代及びルーツをお教え願いたく、質問致しました。 浄瑠璃や詩吟、伝統邦楽楽譜等に似たような記号を見かけたようには思い、ネット上の日語関連のサイトに質問しても答えが得られません。 よろしくお願いいたします。 岡島昭浩 さんからのコメント ( Date: 2003年 12月 05日 金曜日 20:55:18) 大熊智子「引用符を用いた会話文表記の成立」『東京女子大学日文学84』 (1995/09)を探しています。 おっしゃるように、近世期の似た符号(庵点)と関連づけた論でした。 岡島昭浩 さんからのコメント ( Date: 2003年 12月 18日 木曜

  • 「ヴ」のひらがな(道浦俊彦): ことば会議室

    (01/01)ことば会議室へようこそ (01/01)認証コードについて (09/29)「この人が作った」コメントとトラックバック (05/04)芸妓を、仮名垣魯文 (02/02)「寸劇」野呂辰之助 (10/31)艶笑 (09/09)さくさ(感) (09/02)クイズ!日語王(2006.06.08) (08/28)粗熱を取る (08/24)ブルーギル ヴィーナス・ヴィッセル・ヴェルディ・など「V」の音を「ヴ」と、「ウ」に濁点で表記することを始めたのは、福沢諭吉だと聞いたことがありますが、なぜこの「ヴ」には平仮名が、つまり「う」に濁点の形がないんでしょうか? 外来語はカタカナでしか表記してはいけないという決まりがあったのでしょうか? 近年、マンガのセリフというか驚きの声の表現として「あ」、「い」、「え」については、それぞれ「濁点」のついた形をみたことがありますが、「う」に「てんてん」は見

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