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2006年5月14日のブックマーク (21件)

  • 漢字とコンピュータ - 寿限無の読書録

    先日、はてなダイアリーのキーワードを編集しようとして思ったことを書きたい。 以前に“”についてコラムを書いた。自分で思っていた以上に良く書けたので、是非キーワードも登録しておこうと考え、初の編集作業を行ったところ、最後の登録ボタンを押したら、『2文字以下の読みの単語は登録できません』という意味のメッセージが出て結局登録できなかった。 何でだと思ったので暫くその理由を考えてみた。その前にはてなにおける「キーワード」の位置付けを確認しておきたい。キーワードとは文字通り国語辞典的な意味の他にはてなでのページリンクの掛け橋となる道具である。別の人の書いたダイアリーとキーワードの一致で繋がることにより新たな出会いが生まれる。その目的で自分に関係しそうな単語を皆が編集するのであろうと思う。だから一定の編集ルールに従っておれば言葉自体に制限を付けることは好ましいことではない。ここで文字数の少ないものだ

    漢字とコンピュータ - 寿限無の読書録
  • 17漢字の語源について

    「漢字の語源」について(1)  加納喜光 (『の窓』1997.3) 「漢字の語源」といっても怪しむ人はいないだろう。しかし考えると妙である。「漢語の語源」なら問題はない。問題は漢字から語源を説くことである。 昔、語源を記した国語辞書があった。大槻文彦の『大言海』はその一つ。現在も『日国語大辞典』(小学館)には従来の語源説を網羅している。私はある雑誌で「花の語源」を連載しているが、この二書の裨益を受けることが多い。 漢語の語源の場合は、日語と全く様相が違う。漢語(ここでは一音節の記号素とする)は活用変化がないため、語構造から語源を解くことが難しい。そのため字源から語源を解く方法が伝統になっている。日のたいていの漢和辞典には「解字」の項目があり、意味を記述する前に字源的説明が来る。 しかしここに問題がある。字源と語源は別ものだからである。漢字の専門家すら大混乱に陥っているのが実情

  • 16記号学から見た漢字

    記号学から見た漢字 加納喜光(茨城大学教授) (漢文教育学会講演、『新しい漢文教育』25、1997.11 に収録) 1 私が日ごろ興味を抱いている漢字の分野に三つあります。一番目は博物学的な分野、二番目は現代日の漢字状況、三番目は漢字の記号学といった領域です。 最初の博物学ですが、これは中国の古典、特に『詩経』の研究から、その方面へ入っていきました。『詩経』にはたくさんの動植物が出てきます。この漢字で書かれている動物、あるいは植物は、現在の何であろうと、突き詰めていきますと、伝統的な草学にぶつかります。また、同じく伝統のある詩経名物学も追跡する必要があります。こういった分野は辞書の歴史とも深い関係があり、特に日の古代辞書も眼が離せません。 この方面の研究はかつて青木正児氏がやっておりましたが、最近は研究者が少ないようで、私は若い人たちにも是非奨めたいと思っております。博物学方面の漢

  • 15漢字を見る視点

    漢字を見る視点 加納喜光 (講演1997.10 、『国語鹿児島』35) 皆さん、こんにちは。私は茨城大学の加納でございます。 日は、鹿児島県高等学校教育研究会国語部会にお招きいただきましてたいへんありがとうございます。漢字について日頃考えていることをしゃべって欲しいということでしたので、私が興味をもっていることや、皆さんに伝えたいテ−マを「漢字を見る視点」というタイトルにしましたが、漠然としておりますので、今日はちょっと絞りまして、「漢字の記号学」ということにしました。その中身は「漢字誕生のドラマ」ですが、ほかに「漢字教育法」と「漢字誤用分析」を用意しました。お配りしたプリントがあると思いますので、まず資料の説明をいたします。 「漢字誕生のドラマ」としましては、記号の模式図と、最近書きました「漢字の語源について」という小さなエッセ−、この二つが今日お話し申し上げる「漢字誕生のドラマ」の

  • 14漢字の記号学的性質について

  • 13漢字の意味論

    漢語の意味論−−藤堂明保『漢字語源辞典』の方法 加納喜光(茨城大学人文学部教授) (『国文学解釈と鑑賞』60巻1号、1995・1、原題「藤堂明保・漢字語源辞典の方法」) はじめに 書は藤堂明保氏の学位論文『上古漢語の単語家族の研究』を『漢字の語源研究』(学燈社、1963)と題して上梓したのがもとになっている。世の好評を博したため、割愛した部分を補い、改題して刊行したのが『漢字語源辞典』(学燈社、1965)である。類書がそれまでなかったことや、まったく新しい漢字の見方を提供したため、多くの読者を獲得し、現在も版を重ねている(94年7 月現在で50版という)。ただ、辞典の名に引かれて求めると失望を味わうかもしれない。字数は約3600字しかないし、基的な漢字が落ちていることもある。書はあくまで読む辞書であろう。漢字の解説で、目からうろこが落ちる箇所が随所にある。 書の刊行から一三年後、

  • 不親切な用語解説--「font」その5 - eſzett blog|文字と印刷と

    下記2冊に、「font」の解説があったので、抜粋。 Font (in British it is so pronounced, but spelt fount) is a type founder's term of quantity: the total number of letters and other items needed for a particular purpose, capitals, lowercase, numerals, punctuation marks, ligatures, monetary signs, and so on. The font needed for the composition of a telephone directory, with its several kinds of numerals, is different from

    不親切な用語解説--「font」その5 - eſzett blog|文字と印刷と
  • 不親切な用語解説--「font」その4 - eſzett blog|文字と印刷と

    さて、規格関係を見てみる。 活字で、同一書体、同一大きさの一そろい。 --備考:一般的には書体を具体的な記録、表示、印刷に使用できるようにしたハードウェア又はソフトウェアをいう。 『日工業規格 JIS Z 8123-1995 印刷用語ー基用語 3. 用語及び定義(2)プリプレス 1103』 http://www.jisc.go.jp/app/pager PDFファイルが閲覧できる。(保存はできない) ある書体によって作成された字形の集合。 --参考:金属活字では、同一書体、同一の文字サイズの一そろいを意味している。 『日工業規格 JIS Z 8125 : 2004 印刷用語ーデジタル印刷 5. 用語及び定義 00. 基(一般)00.01.04.01』 http://www.jisc.go.jp/app/pager PDFファイルが閲覧できる。(保存はできない) 基デザインが同一で

    不親切な用語解説--「font」その4 - eſzett blog|文字と印刷と
  • 不親切な用語解説--「font」その3 - eſzett blog|文字と印刷と

    id:satoschi:20060508からの続き。 引き続き、書籍からの抜粋。 タイプフェイスを具体的に表示、印刷するためにシステム化した文字セット。 『Macで文字デザイン―コンピュータ時代の文字づくり』 成澤正信 著 グラフィック社 P.016 統一的なデザイン*1で共通化された文字セット*2。 備考:コンピュータ、とくにMacintoshでいう「フォント」は、印刷業界でいう書体とほぼ同じと考えてよい。(P.12) 追補:印刷業界で書体というと、同じ明朝体にもさまざまな種類があり、その1つ1つを書体と呼んでいるのです。(中略)大まかな様式だけではなく、線の太さや曲がり具合などの細かいニュアンスも含めた、文字のあらゆる要素を含めて書体と呼ぶようになったのです。(P.12) 『フォントのことがわかる―文字システムから出力・印刷までの実践知識』 近藤龍太郎 著 日実業出版社 P.10

  • 不親切な用語解説--「font」その2 - eſzett blog|文字と印刷と

    早速。 いろいろな書籍から。 同スタイルで同サイズの文字と記号のセット。 『DTPフォント入門 Macintosh編―日フォントの疑問と盲点をすべて解決』 藤岡康隆、和田義浩ほか 共著 MdN P.017 同じ大きさ、同じデザインで作られた大文字と小文字のアルファベット、数字、記号のひと揃い。 同 P.011 フォント(英国ではFount、米国ではFont)というのは「一揃え」ということで、欧文活字のAからZまでのほかに数字、句読点、符号等その活字の書体に付属するもの一揃えの内容を指すものであって、…(以下略)。 註記:原文は旧漢字・旧かな遣いであるが、ここでは現在の漢字・仮名遣いにした。 『復刻版 欧文活字―付録・タイポグラフィ習作1942 My Typography』 高岡重藏 著 印刷学会出版部 P.7 元来イギリス英語ではファウント(fount)という、鋳造された活字の一揃いを

    不親切な用語解説--「font」その2 - eſzett blog|文字と印刷と
  • PDF千夜一夜 全記事一覧 by AntennaHouse, Inc.

    PDF千夜一夜 全記事一覧

  • [を] 鏡に映ると上下はそのままなのに左右は逆になるのはなぜ?

    鏡に映ると上下はそのままなのに左右は逆になるのはなぜ? 2006-05-14-5 [書評・感想] ■高野陽太郎 / 鏡の中のミステリー / 岩波科学ライブラリー 鏡に映ると上下はそのままなのに左右だけ逆になるのはなぜなのか。 この謎を解明するです。 § 私の理解の範囲内でざっと解説してみます。 不正確なところも多々あると思います。ご指摘いただければ幸いです。 まず、光学的には、 鏡はその面に垂直な方向だけを反転する というのが基です。左右や上下を反転することはありません。 それは人間がそう感じる、というだけです。 このによる説明では、自分の姿の鏡像反転と文字などの 鏡像反転を異なる原理による現象としています。 前者をタイプI、後者をタイプIIと定義して解説しています。 タイプI(自分の姿)の場合は幽体離脱みたいな仮想的な視点移動が鍵と なります。まず「自

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    funaki_naoto
    funaki_naoto 2006/05/14
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  • http://otd7.jbbs.livedoor.jp/273430/bbs_reply?reply=3331

  • 「ヴ」のひらがな(道浦俊彦): ことば会議室

    (01/01)ことば会議室へようこそ (01/01)認証コードについて (09/29)「この人が作った」コメントとトラックバック (05/04)芸妓を、仮名垣魯文 (02/02)「寸劇」野呂辰之助 (10/31)艶笑 (09/09)さくさ(感) (09/02)クイズ!日語王(2006.06.08) (08/28)粗熱を取る (08/24)ブルーギル ヴィーナス・ヴィッセル・ヴェルディ・など「V」の音を「ヴ」と、「ウ」に濁点で表記することを始めたのは、福沢諭吉だと聞いたことがありますが、なぜこの「ヴ」には平仮名が、つまり「う」に濁点の形がないんでしょうか? 外来語はカタカナでしか表記してはいけないという決まりがあったのでしょうか? 近年、マンガのセリフというか驚きの声の表現として「あ」、「い」、「え」については、それぞれ「濁点」のついた形をみたことがありますが、「う」に「てんてん」は見

  • 表示エラー|AMIC実践経営研究所

    AMIC実践経営研究所は大阪市北区にあるITコンサルティングサービスの会社です

  • Diary / + PCC + / 『異体字とは何か』

    『異体字とは何か』 杉つとむによれば、漢字は不合理でありかなを〈發見〉しえたわれわれはその軛から脱すべきであるといふ(『異体字とは何か 日語講座I』秋櫻社、1982.11)。勿論私は「常用漢字は不徹底」と豪語するよくありし表音派の一人でもあつた杉に贊成はすまい。しかしそんじよそこらにない洞察の深さは派閥だけを見て否定する淺さに勝る。 私は表音派に一種の絶望を見てゐる。漢字は日の軛かと問うたら誰もがさうだと答へるのではなからうかとさへ思ふ。それが「研究すればするほど、漢字が将来とも日語の表記文字としてもっとも好ましいとは思われないと確信」させるのだらう。また、つきつめてしまふからこそ瑣末に思へることもたへられないのではないか。たとへば「(干禄辞書には)時には〈正〉が二つもあげられている。」(「正字と異体字」)といふのは、なににか目をつりあげんか、と不思議になり、「こうした規範書の出

  • 『細雪』を読む天皇 - qfwfqの水に流して Una pietra sopra

    私がここに書くものはきわめて私的な回想と読書感想文のたぐいが殆どで、思い出話はともかく、感想文については記憶の中のや偶々手元にあるから気儘に抜書きをして他愛ない感想を附しただけで、剰え格別珍しいなどそこに含まれてはいない。したがって誰もが知っている著名なの周知の挿話を引き、事改めて感心しているに過ぎない。この児戯に類する漫文に目を留めてくださる少数の方々に予め御海容をお願いするしだいである。以下に記すのも、その類いであるかと思う。 1 尾崎一雄に『単線の駅』*1という随筆集がある。なかの「日の言葉・文章」と題した文で、尾崎は谷崎潤一郎全集第二十五巻の月報に掲載された入江相政の文を引用する。谷崎が『細雪』を書き上げ、文化勲章を受章(昭和二十四年/一九四九)した折りのこと。陪のあとのお茶の席で、総理の吉田茂が「陛下に内奏する時こまるから、今度から細雪みたいなむずかしい題はやめてほし

    『細雪』を読む天皇 - qfwfqの水に流して Una pietra sopra
  • t-noya ことばの外側へ

    は退屈するか ●、飼ってるんでしょ。 ■うん。 ●うちでも飼ってるけど、やっぱり犬のほうが忠実でいいな。わがままだもの。一般化できないかもしれないけど、少なくともぼくが飼ってた犬と、いま飼ってるは、かなり違う。 ■いや、ぼくが飼っていた犬は当に言うことを聞かなかったんですよ。気に入らないとすぐ噛むぐらいで、だからあんまりとの違いを感じないですね。まあ同じ哺乳類じゃないかっていう(笑)。 ●ぼくはわりと動物を差別するほうで、大概の動物はあまりものを考えてないと思うんですが、とくには、まじまじ見ても考えてない。ただ刺戟に反応してるだけという感じがする。 ■そうでもないですよ。うちのは、医者に連れていくときの籠の話をしていたら、籠が置いてあるところに上っていった。 ●それは証拠にならない。こいつはものを考えているとこっちに思わせるのは、反応が少し遅れるからでしょう。の動きには、

    funaki_naoto
    funaki_naoto 2006/05/14
    保坂和志VS野矢茂樹
  • 良かれ悪しかれ 音をみる

    ▲ (注)あまりにも単純で稚拙な文章で恥ずかしいのだが、1996年、大学入学当時に書いたもの。今はもうすこしまともなことを考えているような気がする。文中のリンクは途中でめんどくさくなったので挫折。ほとんどのアーティストのページはWebに存在するだろう。 「音楽を見るということ invisible see」 すべての音は音楽である。鳥の鳴き声や、人々の雑踏の話し声、川の流れる音、工場や自動車の騒音や、電車のガタゴトいう音も、普段は聞き流しているが、意識して聴くならば(偉人フランク・ザッパの定義に従うと、「額縁」を据えるならば)音楽になる。(夢野久作の哀しい短編小説「童貞」は、大地と大空とが直接に奏でる環境音の音楽に涙しつつ死んでいく音楽家の物語だ。)そして、それら人間の生活に深くかかわっている音楽を聴くと、その風景が頭の中に思い浮かぶ。 祇園祭りの囃子の鳴り響く土地で生まれ育った人にとって、