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ブックマーク / www.bunkomania.net (35)

  • 文庫本大好き-岩波文庫コレクション: 岩波文庫の"厚い本薄い本"

    5000冊に及ぶ岩波文庫の中で,最も厚いと薄いはなにか? これは,岩波文庫ファンならずとも, 気になるところ....ではないかもしれませんが,調べてみました。 結果,厚いは「青年の環」が圧勝! 5分冊合わせて4380ページは文字通り圧巻です。 残念ながら,書店の棚の場所ふさぎと思われたか,あっと言うまに絶版となりましたが....。 上位では「迷路」,「レ・ミゼラブル」, 「ジャン・クリストフ」,「戦争と平和」など,昭和60年代に入って, 長篇の合化が急に進んでから出たものが目に付きます。 この時期には,500ページを超える分冊ものがどんどん出ましたが, これも省力化ということでしょうか? 書店にとっては省力化でも, 電車読書人にとってはハンドパワーがないと持ち疲れする過酷な状況となりました。 それ以外では,膨大な解説のついたラブレーや,終戦間際・ 戦前最後の刊行となったファラデーが

  • 異本論 – 文庫本大好き-岩波文庫コレクション

    1978年に,みすず書房から出た「異論」(外山滋比古)が文庫化された。書については著者自身の解説がある(思考の整理学)。 「十数年前に,わたくしが,異論という考えをもったときのことである。シェイクスピアというような世界的大文豪でさえも,在世中から,そうであったわけではない。亡くなった直後からすでに偉大だと見られてはいたが,なお,神格化はされていなかった。それから傾向としてはすこしずつ評価は上昇しているが,それでも,時代によって,小さな浮沈はある。どうして,作品は変わらないのに,評価が浮動するのか。こういう疑問をもつようになった。しばらく,扱いかねていたが,あるとき,諸説紛々の解釈のある文章や詩歌の意味はその諸説のうちの一つではなくて,諸説のすべてを含んだものなのではないかと言っている批評家(ウィリアム・エンプソン)を見つけた。人間はめいめい自分の解釈をつくろうとしている。つくらずには

  • 文庫本大好き-岩波文庫コレクション: 新刊書店が中古本を併売するに当たっての販売ガイドライン

  • 文庫本大好き-岩波文庫コレクション: 74年ぶりの改版「小説神髄」(坪内逍遥)

  • 文庫本大好き-岩波文庫コレクション: 読みやすくなった岩波文庫

    「読みやすくなった岩波文庫」(12月9日発売分) 岩波文庫では,既刊書目についても,順次,注やルビをつけ,活字を大きくしてゆったり組むなど,読みやすくするための改版を続けていますが,今回は以下の12点15冊が対象となり,12月9日に発売予定です。(岩波書店の紹介ページはタイトルと紹介文が入れ違っています。しかも13点あるし・・・) ■古句を観る(柴田宵曲) 元禄時代の無名作家の俳句を集め,それに評釈を加えたもの。今も清新な句と生活に密着したわかり易い評釈が相まった滋味あふれる好著。 ■トリストラム・シャンディ(全3冊)(ロレンス・スターン) 内容・形式ともに奇抜そのもので,話しは劈頭から脱線また脱線,独特の告白体を駆使して目まぐるしく移り変る連想の流れは,いつか一種不思議なユーモアの世界をつくり出し,我々はただ流れに身を任せ漂うばかりである。 ■みずうみ 他四篇(シュトルム) 若い

  • 文庫本大好き-岩波文庫コレクション: タバコ狩り(室井尚)

    「タバコ狩り」(室井尚,平凡社新書)を読む。 情報文化論・記号論の研究者である著者は書で,最近の禁煙運動の元となっているタバコに関する科学的な「事実」に疑問を投げかけ,世の中に広がる喫煙バッシングに異議を唱えている。 たとえば,受動喫煙の害は巷間言われるほどひどくない,屋外喫煙に寛容なところが多い諸外国に比べて,屋外の喫煙場所までもが次々に廃止されていく日はおかしい,などなど。 一方で著者は,読売新聞のインタビューに対して,「当にいいたかったのは,たばこのことではないんです」と語っている。 「近年の社会では,監視カメラの普及や,ネット上での炎上現象など,自らの周囲の「異分子」をいち早く見つけ出し,排除しようという空気が広がっている。たばこバッシングも,実はその延長線上にある。書で指摘したかったのは,身の回りの“浄化”を急ぐあまり「窮屈な方向に向かっていく文明全体のゆがみ」で

  • 文庫本大好き-岩波文庫コレクション: 交通新聞社新書の創刊

    6月15日に交通新聞社新書が創刊された。 「読む,知る,楽しむ 鉄道の世界」をテーマに,『鉄道をステージにした人々の生き様と明日への挑戦,知的好奇心を刺激する旅,人間の叡智と可能性を紹介する、交通界のドキュメンタリーシリーズ』 創刊タイトルは以下の5点。「可愛い子には鉄道の旅を 6歳からのおとな講座」(村山 茂),「幻の北海道殖民軌道を訪ねる」(田沼建治),「シネマの名匠と旅する「駅」」(臼井幸彦),「ニッポン鉄道遺産」(斉木 実・米屋浩二),「時刻表に見るスイスの鉄道」(大内雅博)。 面白そうなものばかりだが,書店で平積みされた中で,残部が一番少なかった「幻の北海道・・・」を手にしてみた。 かつて北海道に存在した殖民軌道(国鉄の駅などがあった中心集落と周辺の入植地の間に役所が敷設した軽便鉄道で昭和47年に消滅)の軌道や停車場跡を,サラリーマン&鉄道ファンの著者が自転車を漕ぎながら辿って

  • 文庫本大好き-岩波文庫コレクション: ポルタシガレットマシーン

  • 文庫本大好き-岩波文庫コレクション: パイプ大全

  • 文庫本大好き-岩波文庫コレクション: 今はなきパラフィン紙

    昭和62年の創刊60周年を機に,岩波文庫も他社の文庫と同じようなビニール引きのカバーが付くようになり,その際古いファンから, "ギラギラしたカバーなんて"と反対の声が寄せられたりもしました。岩波文庫のカバーは,背表紙の下半分が帯色になっているのみで, 統一のとれたデザインですから,書棚に並べたときもすっきりとしています。 カバーが付く前の岩波文庫は,分野で色分けされた帯と半透明のパラフィン紙(グリシン紙ともいいます)を巻いただけの姿でした。もっともこれは, 岩波に限らず新潮文庫や角川文庫もかつては同じようなパラフィン巻きであり,岩波のカバー化が遅かったわけです。 (旺文社文庫は箱付きでしたからパラフィン紙がありませんね....) 茶色の表紙に少しくすんだパラフィンというのは,なかなか渋くて好ましいのですが,このパラフィン紙, 時間がたつとだんだん茶褐色に変わり,背文字が読めなくなってしま

  • 文庫本大好き-岩波文庫コレクション: 2008年の文庫事情

    出版科学研究所の「特集:2008年文庫マーケットレポート」によると、昨年の文庫販売金額は0.9%減の1,359億円、平均価格は値上がりしたが、映像化の効果も薄かった。 『2008年の文庫は、東野圭吾や『チームバチスタの栄光』などの映像化原作が部数を伸ばした。だが06年や07年と比較すると、オビに謳われる“映像化”の神通力が弱まってきていると言わざるを得ない。活発な刊行活動による点数増に、店頭は飽和状態。多点化少部数化は一層進行し、返品率も上昇している。』とのこと。

  • 文庫本大好き-岩波文庫コレクション: 280円の絶版文庫

    文化紙によると、絶版の古文庫を書店に卸している「ふるほん文庫やさん」は2月から、1280円や880円、480円など従来の値付けを廃止し、プレミアムのつく文庫もすべて280円に統一する(カバーなしはその半額)。現在“280円展開”は9店舗で実施、近く60店での稼働を目指す、とのこと。 値付けを変更した理由について、「都市部では従来の価格でも売れるが、地方での売行きは鈍っている。希少を安値で売るのは断腸の思いだが、日一安い絶版・品切れ文庫を提供して対抗していく」。2月から価格切り替えと同時に、書店への送品セットをこれまでの1万冊規模から1500冊に縮小。中小・零細書店でもワゴンで販売できるようにするのが狙い。書店マージンは40%で、商品の運送費は同社が負担する。 現在、280円で販売しているのは東京堂書店(東京)、岩下書店(栃木)、文真堂書店長岡店(新潟)、の店英進堂(同)、アシーネ

  • 文庫本大好き-岩波文庫コレクション: 香馥時間-水たばこ

  • 文庫本大好き-岩波文庫コレクション: 岩波文庫2009年春の復刊

    岩波文庫2009年春の復刊(2月19日発売予定) 36点41冊 続コンゴ紀行や建築の七灯、30年くらい前に山陽堂支店で買ったけど、高かったな~などというのも昔話になりつつありますが、今回は読み物系がたくさんあって楽しいですね。古き時代の大阪風俗を描いた「鱧の皮」や「大阪の宿」、芸者遊びにうつつを抜かす冴えない中年男が哀しい「耽溺」など、やっぱりノスタルジックな作品に惹かれます。 ■ 新勅撰和歌集 久曾神 昇,樋口芳麻呂 校訂 (前回重版97年) ■ 天草 伊曾保物語 新村 出 翻字 (97年) ■ 読史余論 新井白石/村岡典嗣 校訂 (95年) ■ 頼山陽詩抄 頼 成一,伊藤吉三 訳註 (97年) ■ 愛弟通信 国木田独歩  (90年) ■ 時は過ぎゆく 田山花袋 (95年) ■ 有明詩抄 蒲原有明 (94年) ■ 子をつれて 他8篇 葛西善蔵 (95年) ■ 大阪の宿 

    funaki_naoto
    funaki_naoto 2009/01/23
    気になる本が多い。
  • 文庫本大好き-岩波文庫コレクション: 筑摩書房の宮沢賢治全集完結

  • 文庫本大好き-岩波文庫コレクション: オーロラブックスの創刊

    宙(おおぞら)出版は、ハーレクインとの契約終了により、『月刊ハーレクイン』を11月21日発売のものから『ハーモニィRomance』に誌名変更し、従来の「ハーレクイン原作作品」に加え、新たに「世界のロマンス原作作品」を投入し、大型ロマンス誌として発展的に刊行していく。 『ハーレクインコミックス』も10月発売より、『ロマンスコミックス』として刊行。2008年度発売分に関しては、従来通り「ハーレクイン原作のコミックス化」を行なっていくが、2009年度からは「世界の珠玉のロマンス作品のコミックス化」「オリジナル作品のコミックス化」を行う。 また、11月10日より海外ロマンス小説の新文庫『オーロラブックス』も刊行する。ロマンスコミックの読者をターゲットとして、ロマンティック、華やかさ、幸福感を追求したシリーズになるとのこと。初回は、「買い取られた伯爵」と「ハイランダーと魔法の乙女」の2点。

  • 文庫本大好き-岩波文庫コレクション: たばこの本棚

  • 文庫本大好き-岩波文庫コレクション: ヨコガキ名作文学シリーズ

    ケータイ世代向けのというのを読んでみました。ゴマブックスが8月1日に発売した「横書きで名作を読む」ヨコガキ名作文学シリーズの中から,太宰治の「人間失格」。 普段読んだり書いたりする書類でも,大部分が横書きとなっている今,たいして違和感が無いだろう・・・と思ったら大間違いで,私には思ってた以上に読みにくかったです。なんというか,生理的について行けない感じ。どうしても安っぽい感じを免れないんですね。 著作権切れの作品を取り上げていくそうですから,どう料理しようとかまわないとは思うものの,見た目と中身のギャップがかえって若い人の読書欲をそぐようなことにならないかと心配です。固定観念にとらわれすぎた取り越し苦労ならいいのですが。 ただ,オジサンとして,カバーの南沢奈央さんはたいへん気に入りました!

    funaki_naoto
    funaki_naoto 2008/08/26
    後で確認してみよう。
  • 文庫本大好き-岩波文庫コレクション: 江戸川乱歩が岩波文庫へ

    『江戸川乱歩ミステリー 今や「古典」 岩波文庫収録や伝記』の記事が。 読売新聞によると,『アカデミックな「古典」作品の刊行で知られる岩波文庫に,日の推理作家で初めて江戸川乱歩の短編集が収録された。岩波文庫で出す基準は古典として認められているもの。大衆文学も今は研究者の視野に入っており自然と決まった。十数年前だったらダメだったかもしれませんが(岩波文庫編集長)』。 岩波文庫には,海外作品として19世紀のポオ「黒・モルグ街の殺人事件」などが収録されているが,比較的歴史が浅く娯楽読物と見なされてきた日の推理小説が,文学の古典と評価されたことは,画期的だとしている。 私は,光文社文庫の全集でこの間読み直したばかりなので,積ん読になりそうです。

    funaki_naoto
    funaki_naoto 2008/08/25
    「日本の推理作家で初めて」
  • 文庫本大好き-岩波文庫コレクション: 岩波新書 創刊70周年記念復刊