5000冊に及ぶ岩波文庫の中で,最も厚い本と薄い本はなにか? これは,岩波文庫ファンならずとも, 気になるところ....ではないかもしれませんが,調べてみました。 結果,厚い本は「青年の環」が圧勝! 5分冊合わせて4380ページは文字通り圧巻です。 残念ながら,書店の棚の場所ふさぎと思われたか,あっと言うまに絶版となりましたが....。 上位では「迷路」,「レ・ミゼラブル」, 「ジャン・クリストフ」,「戦争と平和」など,昭和60年代に入って, 長篇の合本化が急に進んでから出たものが目に付きます。 この時期には,500ページを超える分冊ものがどんどん出ましたが, これも省力化ということでしょうか? 書店にとっては省力化でも, 電車読書人にとってはハンドパワーがないと持ち疲れする過酷な状況となりました。 それ以外では,膨大な解説のついたラブレーや,終戦間際・ 戦前最後の刊行となったファラデーが