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ブックマーク / www.mumumu.org/~viking (10)

  • 大「脳」洋航海記 » Blog Archive » fMRIの祖が示した「脳ブーム」への懸念と、実験データの解釈における望ましい態度

    【脳研究 - issues】 小川誠二:ニューロイメージングと倫理問題 / Neuroimaging and Ethical Problems [1] - CARLS newsletter No.8 (慶應大学グローバルCOE「論理と感性の先端的教育研究拠点」) 先日何気なく人づてにもらった慶應GCOEのニュースレターに、fMRIの発明者であられる小川誠二先生 [2]の論説が掲載されていたので、ここにご紹介いたします。極めて重要な示唆に富んだ文章ですので、全文引用させていただきます。お読み下さい。 現今、人間の「こころ」(mind/heart)は脳にあるということに異論を唱えるものは居ない。脳の構造と機能に関する知識をもとに、ニューロイメージングの手法を使ってこころの神経基盤を探る努力が盛んになっている。ひとの関与する社会科学の諸問題が脳の中で如何に処理されているのかを可視化することは慶應

  • 「『脳トレ』に効果なし」論文その後の反響:個人的には査読付き論文ベースでの学術的議論が展開されることを期待したい - 大「脳」洋航海記

    神経科学系のポスドクが、脳研究に関する論文・神経科学の大衆化・ポスドク問題・ワインetc.についてマニアックに綴るblog 【脳研究 - issues】 「脳トレ」に効果なし:英国での大規模な疫学的調査がもたらした結論と今後の展望 - 当blog / そのはてブ  読売の記事の反響 / 上記エントリの反響 - bit.ly その3日後に湧き起こったはてブ上での論争 / 派生した論争の一例 予想通り、先日ご紹介したエントリは読売の第一報がセンセーショナルだったこともあり、多くの方々にお読みいただけたようです。また、これに伴ってあちこちで議論が湧き起こっているようで、嬉しい限りです。中にはこの論文の反響にとばっちりを受けたかのような話もあったようで・・・。 ともあれ、これまではいわゆる「脳トレ」と呼ばれるトレーニング手法の有効性についてきちんと疫学的調査を行った例はほとんどなかったので、今

  • 「脳トレ」に効果なし:英国での大規模な疫学的調査がもたらした結論と今後の展望(追記5件あり) - 大「脳」洋航海記

    神経科学系のポスドクが、脳研究に関する論文・神経科学の大衆化・ポスドク問題・ワインetc.についてマニアックに綴るblog 【脳研究 - reviews & issues】 元論文:Putting brain training to the test (Owen MA, Hampshire A, Grahn JA, Stenton R, Dajani S, Burns AS, Howard RJ, Ballard CG, Nature. 2010 Apr 20: DOI) 関連記事:No gain from brain training (Nature News. 2010 Apr 20) “Computerized mental workouts don’t boost mental skills, study claims.” 国内報道:「脳トレ」効果に疑問…英で1万人実験 - 読売

  • 日本はもはや科学先進国たり得ない:Natureが描く「科学技術立国ニッポン」の崩壊(追記3件あり) - 大「脳」洋航海記

    【大学・大学院&ドクター・ポスドク問題】 Japan's tipping point [1] - Nature 460, 151 (9 July 2009) With changing demographics, a tight economy and increasing competition, Japan could slide from the top ranks of research nations. Drastic action is needed. Natureのeditorialにこんな記事が出ていました。ともあれお読み下さい。要約ですので、読みやすさを考慮して内容の順序を多少入れ替えたり意訳に置き換えてあります。 「(特に中国の台頭による)国際的競争の激化と若い国内労働力の減少により、日は世界の科学先進国グループからはじき出される恐れがあり、それは現在の豊かで安定した

  • ついに日本のサイエンスの「老化」が始まった?:相対的のみならず、絶対的な生産性の低下という事実が示すもの(追記あり) - 大「脳」洋航海記

    神経科学系のポスドクが、脳研究に関する論文・神経科学の大衆化・ポスドク問題・ワインetc.についてマニアックに綴るblog 【研究 - 全般】 グラフで見る日の科学研究の後退(?):日の2005-2009の論文生産数は1999-2003の水準より減少 - かたつむりは電子図書館の夢をみるか 日は低IF誌の中でのみ威張れるお山の大将なのか?PubMedから得られた神経科学(マクロ・システム分野)系論文の動向に基づく考察  / 日は「質」の低い基礎科学研究論文を「量」産する国でしかないのか:ISIトムソン・ロイターズのデータが示すもの(追記2件あり)  / 質の低い研究者をどんどん増やして「チームの選手層を薄くしてしまう」現行の日のシステムこそが問題  - 当blog関連エントリ 図書館情報学がご専門のmin2-flyさんが、以前当blogでもやった「世界の中における日の基礎科学研

  • 『脳科学の真実』読後感 - 大「脳」洋航海記

    神経科学系のポスドクが、脳研究に関する論文・神経科学の大衆化・ポスドク問題・ワインetc.についてマニアックに綴るblog 【評する&脳研究 - issues】 脳科学の真実 — 脳研究者は何を考えているか(河出ブックス):坂井克之 - Amazon 先日のSFN番外編(1)でちろっと触れたんですが、ひょんなきっかけから買ってきて読むことになったのでした。内容は実際にお読みいただくとして、Amazonでも紹介されている目次その他は以下の通り。ちなみにこれまた訳あってやや斜め読み気味になってしまったので、ひょっとしたら間違えて理解している部分があるかもしれません。 【目次】 はじめに メジャー化した脳科学 第一章 脳科学ブームの立役者 第二章 未来技術としての読脳術 第三章 リアリティーのある研究成果 第四章 脳科学のレトリック 第五章 研究者のダークサイド 第六章 ちいさなマニフェスト あ

  • PLoS ONE論文を当blogでほとんど取り上げない理由 - 大「脳」洋航海記

    【研究 - 全般】 PLoS stays afloat with bulk publishing - 2 July 2008 | Nature  454, 11 (2008) [1] PLoSの理想と現実 [2] - 百醜千拙草 Plos Oneはゴミ捨て場なのか? [3] - 科学者RHの雑記 PLoS ONE、始まってだいぶ経ちましたが実際のところはどんなもんなんでしょうね。というのも、何だかんだで僕の周囲にもPLoS ONEに投稿したり掲載している人が増えてきたもので・・・いや、僕も未整理データのうち放置してあるやつがまだあるので、PLoS ONEにでも出しちゃおうかと考えているぐらいなんですが。:cool: ただ、当blogをご愛顧いただいている皆様ならお気づきのことと思いますが、実は僕はPLoS ONE論文はほとんど取り上げていないんです。PLoS Biolならreviewしたこ

  • 大「脳」洋航海記 » Blog Archive » 現場の研究者はその研究の素晴らしさを語ると同時に「難しさ」も語るべきだ

    【脳研究 - issues&ニセ科学問題】 Myth [1] - BrainHackers - Naotaka Fujii fMRIでは、そんなこと分かりません!! [2] - Procrastinator's column Procrastinatorさんのblog経由で、さらに理研BSIの藤井直敬先生のblogエントリを知ったのでご紹介(BMIの件以降全部英語で書かれるようになったのは気のせいでしょうか?日語だろうと英語だろうと僕には大差ありませんが・・・:cool:)。ひとまず、まずは上記2つのblogエントリをお読み下さい(Procrastinatorさんには当blogでのMR. BRAIN批評への言及とリンク [3]をいただきまして、ありがとうございました)。 ということで、皆様にはもうお読みいただいたものとして話を進めます(直接引用するとまた藤井先生のblogに変化が起きるか

  • 大「脳」洋航海記 » Blog Archive » 一般大衆にも人気の出る基礎科学の条件:天文学という実例に見る

    【科学】 天文学が人気があるのなぜか [1] - 地獄のハイウェイ 【備忘録】何であなたは自分の研究成果を一方的に売り込もうとしているの? [2] - Science and Communication 科学リテラシーやニセ科学の問題、はたまたポスドク問題などアカデミックキャリアにある人間なら誰しも関心を寄せる諸問題をいつも切れ味鋭い分析で斬ってのけておられる、katsuya_440さんのところで面白い話題が取り上げられていたので、僕も便乗してみようと思ったのでした。 何を隠そう、僕は中高生の頃は科学少年というか天文少年で、スポーツもやってはいたものの、主に天文部で青春を過ごしたものでした。合宿の時に自分で125mm径とか200mm径の鏡筒(「望遠鏡」とは言わないのです)とごっつい赤道儀を操って「メシエ・マラソン」をやったり、昼休みの太陽観測当番の時にコンビニおにぎりを頬張りながら黒点のス

  • 大「脳」洋航海記 » Blog Archive » 啓蒙と警鐘:骨相学の教訓に学ぶ

    神経科学系のポスドクが、脳研究に関する論文のreview・インド料理・ワイン・テニスその他についてマニアックに綴るblog 【脳研究 - issues&ニセ科学問題】 さて、復旧させた先日の似非脳科学者に関するエントリなんですが、実はサーバ障害が起きる前にミッチーさんという方からコメントをいただいていたのでした。残念ながらそのコメントのデータが失われてしまったので僕の記憶に頼らざるを得ないのですが、要約すると以下のような内容だったと思います。 確かに昨今の「脳文化人」たちがメディア露出を通じて誤解を招くような言説を広めていることは良くないことだ。 しかしながら、彼らが「脳科学者」としての活動を通じて神経科学(脳科学)の存在を世に知らしめたことで、多くの公的研究資金が神経科学分野に投じられるようになった。それゆえ、彼らの活動に陰に陽に恩恵を受けている研究者は少なくないはずだ。 さらに、彼らは

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