群馬県は、弥生時代の再葬墓の中心地の一つです。再葬墓は、遺体を一度土中に埋めたり、さらしたりして白骨化させてから土器に納め、再び埋葬することでつくられた墓のことです。現代の私たちからすると、特殊な葬法に見える再葬墓はどうしてつくられたのでしょうか。 本展覧会では、初めに西日本を代表する吉野ケ里遺跡出土品と東日本の再葬墓出土品が登場します。そして再葬墓研究のきっかけとなった岩櫃山鷹の巣岩陰遺跡(群馬県東吾妻町)から出土した土器が里帰りします。 また、沖縄地方では洗骨葬というよく似た葬法が近年まで行われていましたが、沖縄以外で初公開となる写真と厨子甕(骨蔵器)で洗骨を紹介します。近年の研究を通じ、なぜ弥生人が二度死ぬのかを探ります。 ※本展では、人骨の展示があります。