トヨタ自動車は27日、ハイブリッド車「プリウス」を生産する堤工場(愛知県豊田市)など2工場で6月から残業を本格再開する方針を明らかにした。 新型プリウスの受注が11万台を突破し、納車まで5か月待ちの状況となっているためで、増産態勢を強化する。 トヨタは6月以降、プリウスの生産台数を当初計画より2割多い月5万台にする予定だ。堤工場は4月から一部で残業をし、他工場から1000人規模の応援要員を受け入れているが、今後、残業が本格化する。子会社のトヨタ車体の富士松工場(同県刈谷市)でも約半年ぶりに残業を再開する。 トヨタは生産台数が落ち込んだ昨年末以降、コスト削減策の一環として残業を原則的に取りやめてきた。