『考える生き方 空しさを希望に変えるために』(ダイヤモンド社)は、月間30万PVのアクセスを誇る「極東ブログ」と「finalventの日記」を主宰するアルファブロガーで、1日1冊の読書を30年以上もつづけているfinalvent氏の第1作。シノドス・マネジングディレクターで経済学者の飯田泰之が、大きな話題を呼んでいる処女作への想いを聞いた。(構成/乙丸益伸・編集集団 WawW ! Publishing、宮崎康二) 飯田 『極東ブログ』で色々ぼくの本を取り上げていただきありがとうございます。いまでこそアベノミクスが盛り上がっていていますが、かつてはリフレ派の論客の議論を正面切って取り上げて下さる方はかなりかぎられていました。そんななかで、すでに3年前からリフレ政策に注目していたという点で、finalventさんにはとても興味を持っていたんですよ。 『考える生き方』はfinalventさんの処
結城浩 / Hiroshi Yuki @hyuki 「学ぶ」という行為に対して、人はいろんなことを思います。結城は毎日のように「『数学ガール』読みました!数学ってこんなにおもしろかったんですね!」とか「『数学ガール』を通して学ぶことの楽しさを知りました。数学は不得意ですが」とかいうメールをもらいます。 結城浩 / Hiroshi Yuki @hyuki それはもう誇張ではなく、ほとんど毎日のように「『数学ガール』を通して数学を学ぶことの楽しさを知りました」という読者さんのメッセージを受け取ります。 結城浩 / Hiroshi Yuki @hyuki そして結城は「これは、いったい何だろう」といつも思うことになります。特に「数学ガール」シリーズがおもしろいというわけではないのです(いや、ごめん、うそです。とてもおもしろいです)。それよりも「数学」という学問そのものがおもしろいのだと思います(
ぼくは美術大学で4年間デザインを勉強してて、なかでも紙媒体のグラフィックデザインを専攻してた。所属研究室もプリントメディアを専門にやるところだったし、卒業制作も、なんか本みたいなの作ってた。だから、ぼくがWebデザインをやっていることについて、意外に思われたり、不思議がられたりすることがある。その研究室でわざわざWebデザインを志す人は殆どいないからだ。 しかし、紙で学んだことが無駄だと思ったことは一度もなくて、むしろWebデザインで非常に役立っている。ぼくが紙媒体を専攻してた理由は、紙は歴史のあるメディアだし、グラフィックデザインの基礎をちゃんと学ぶのに最適と思ったからだ。基礎というのは、タイポグラフィの扱い方とか、ジャンプ率とか、配色とか、そういうデザインの諸ルールのことで、そのルールはそのままWebデザインに通用する。今のWebデザインの流れを見ていると、フラットデザインとか、Web
人は誰しも物事に慣れてしまうと、それを軽んじたり大切に思わなくなったりするものです。でも、何であれ最初の最初に触れたときの感じ方というのは、そのあと長くその人の中に残り、ときには大きな力になることもある。そんな気がするのです。 初めてチェロに触れた頃 例えば、子供の頃、最初にチェロという楽器に触れた瞬間のことを覚えています。子供と言っても中学生で、その頃、チェロを習ってみたかった。 私は3歳から6歳まで、家の近所の音楽教室に通ってピアノやソルフェージュの基礎を習ったのですが、父が末期の肺がんと分かって家も都下に移り、小学校1年の終わりに父が亡くなって以降、卒業まで音楽のレッスンと遠ざかっていました。 この頃やっておけば楽だったのに、と思うことが、今でも山のようにあります。 でもその、好き勝手に音楽を考えていた途中の小学校4~5年頃から音楽が本当に好きになりました。父の遺品で家にあったベート
Redditで話題になっていたポストを訳してみた。 僕は自分が思っていたほどは頭がよくなかったという高校生の独白にたいしてつけられたこのちょっと長めの返信がとても的確で示唆に富んでおり、多くの人のこころをつかんでいました。私自身、勇気づけられるというか身につまされるところがあり、忘れないために翻訳をしてみました。 まずは高校生の独白から。 僕は自分が思っていたほどは頭がよくなかった 僕はいま高校の最終学年で、次の6月に卒業する予定です。高校の成績は、いままでずっとAを取りつづけていましたが、去年始めてBをとってしまいました。もしそのBがなければ、卒業生総代に選ばれていたでしょう。 総代にふさわしいのは自分だ、つまりクラスで本当に一番頭がいいのは自分だと思いたいです。でもこの一年で、僕にそれほどの知性はないし、僕より頭のいい人はたくさんいるんだということを思い知らされました。 また僕は、自分
僕は一応大学の数学科を卒業した数学徒の一人だったわけだが、「数学が得意」というと、だいたい間違った解釈をされるので、ここにその答えをまとめておきたい。 1、論理的思考が出来る? 本当にそいつが論理的に思考ができるならば、どうしてそいつは数学科に来たんだ? 新たな視点から見つけた答えが正しいことを納得してもらうために、どうしても論理的に説明する必要があった。それだけなんだ。 2、「現実は方程式で解けないんだぞっ」 現実世界が少なくとも5次方程式よりも多様なことが保証されていて、僕はとても嬉しい。 大丈夫だ、僕達は絶対に秒速10メートルで走り続けるたかし君の存在を本当に信じているわけじゃない。彼は本当は(……ひどく汚れていて読めない) 本当に得意なこと 僕の認識では、数学が得意というのは、おそらく一般の認識とは逆に、「非常に柔軟な視点を持ち、直感的に解決策を見つける能力がある」という事だと思っ
※本稿は、やなせたかし著『何のために生まれてきたの? 希望のありか』より一部抜粋・編集したものです。 前向きに考えよう 現在と未来しかないの。そうすると、現在とその未来をなるべく楽しく、なるべく面白く、生きたほうがいいんです。過去のことを、いくら考えてもしょうがない。 ――アンパンマンの絵本に、連載のメルヘン、それからアンパンマンの映画とフル回転。毎日忙しく仕事をこなせるというのは、それだけお元気だということですよね。 僕は93歳なんですが、目が悪くなり、耳が悪くなり、心臓も悪くなりで、もう「引退したい」と言ったんです。けれども仲間が許してくれない。 そして東日本に震災が起こって、引退だなんて甘いことは言っていられなくなったんですよね。それで思いとどまって、少し先延ばしにしたんですけれど。 何しろ目がよく見えないので「絵が描けない」と言うと、編集者は「わかりました。それでは月末までに5枚お
努力は嫌いだった。 〈努力してもこの程度〉と思い知るのが怖かった。 だから「努力で得られるものなんて高が知れてる」とうそぶいていた。 勉強は苦手だった。 やり方が分からなかった。 それ以上に、勉強したらどうなるのかが想像できなかった。 本を読んでも、集中が切れるまで20分かからなかった。 だから一冊読み終えるのにほんとに5年くらいかかった。 大抵の本は読み終わらないままだった。 本を読むのが苦手だったから読書猿ははじまった。 何故そうなのか、今でもうまく言葉にできないけれど、いくらかでも人に手渡すように言うことができるとすれば、次のようになる。 弱点というのは多分、能力や才能、その他機会や資源の不足だけから、できているのではない。 それだけのことなら、人は忘却の淵に沈め、沈めたことすら忘れて、生きることができる。 イソップ寓話の狐のように、〈あのブドウは酸っぱい〉というレッテルを貼ることだ
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