"アニメ"と"プロレス"という二つのカルチャーをクロスオーヴァーして楽しんでいないファン層には、それは余りにも唐突で不思議な光景に映ったことだろう。 新日本プロレスの夏の風物詩であるリーグ戦「G1 CLIAMX」。その21回目の大会は、悲願の初制覇を果たした中邑真輔に、声優アイドルグループであるミルキィホームズのメンバーが記念の花束を贈呈する…という不思議なシチュエーションでもって幕を閉じた。 チャンピオンである棚橋弘至の永遠のライバルであり、その棚橋を中心に据えた現在進行形の新日本プロレスに対する反体制派のリーダーである中邑の初優勝、その中邑や棚橋に対する敵愾心をむき出しにする"第6世代"の内藤哲也の決勝進出、元WWEのスーパースターやCMLLのエストレージャ(メキシコのプロレスである"ルチャ"の人気レスラーの意)、あるいは鈴木みのるや高山善廣といった強烈な個性を持ったフリー選手の参戦に